ローターが曲がったら手で直す

ディスクブレーキを使っていると、ローターがパッドを擦ることがよくある。キャリパー取り付けボルトを緩めてホイールを回し、ブレーキレバーを強く握って止め、その状態のままキャリパー取り付けボルトを締める、というのがポストマウントタイプで行う通常の手順であるが、どうしても解消しない場合があり、その原因はローターの曲がりであることが多い。

当初は、DT-2 という工具の代わりにモンキーレンチを使用してみたこともあるが、あまりうまくいかなかった。2年前に pinkbike に掲載された Tech Tuesday - Rotor Straightening という記事を読んで実際にやってみたところ、これが一番良い方法であることが分かった。

今後ロードバイクにもディスクブレーキが増えてくるはずなので、この方法はかなり有効だろう。MTBでガレ場を下っている時などはローターが多少こすっていても全く気にならないが、舗装路を延々と走り続けるロードバイクでは、ちょっとしたローターの干渉がかなり気になると思う。

RockShox Revelation RCT3 Solo Air 140mm 2014

まあ、そういったわけでフォークが黒い RockShox Revelation RCT3 になったわけだが、本日の長瀞のツアーで使った限りでは、なんの問題もない。ぬるぬるで良く動き、剛性が低いと感じることもない。BBが低くなったおかげで乗車時に目線が高すぎる感じもなくなった。おまけに200g近く軽い。輪行袋に詰めた状態で小走りできる位である。

最近の RockShox といえば、Pike が注目されがちで、Enduro/AM 系の新車に Pike がセットアップされていることが多い。しかしこの Revelation は非常に良い。不当に評価されている気もする。
Revelation に限らず、デザインはやはり Fox の方が垢抜けていて、RockShox はグレードの低い XC や 30 と上位製品とで、さほど見た目に差がないという点も、所有欲をかき立てない原因かも知れない。


内側に貼り付けてあるデカールがそれなりにダサいと思っていたが、山中の少ない光量の下で乗車した位置から見ると意外にいけている印象だった。Solo Air は Diffusion Black というつや消し黒で、DPA のつやあり黒だと「やはりRSはなあ...」と感じたはずだ。白はつやあり、黒はなし、ってのが良いのではないか。ショットピーニング+陽極酸化で黒だったら相当良いんじゃないかと妄想中。

ケツの方から
今日はかなり気温が低かったが、路面は99%乾いていて走りやすかった。土曜に神保町で購入して前後輪に装着した Minion DHR II 3C/EXO/TR の具合が大変に良く、落ち葉が積もった場所以外では滑ることもない。EXO Protection のおかげでガレ場でサイドをこすっても裂ける心配がなさそう。
先行車の後輪にはじかれて転がってきた小岩を避けようとして横の岩盤に1秒程度ノブをこすったようだが、ほぼ新品から変わりないようなので、ノブの耐久性も良いはずだ。

買い直したタイヤは、先日の不良品と違ってねじれ具合は許容範囲。リアは数mm、フロントは5mm程度のねじれである。


岩盤にこすっても無事だったタイヤであるが、その代わり、リムに数カ所傷が付いた。

前輪はニップルにも少々傷が付いている。

後輪は表面がちょっぴりささくれ立つ程度。こちらは本日ヤスリでバリを落として修正。

乗り方が下手なためにこういったところへの傷が増えるのではないかと思う。色々と余裕がないため、とりあえずタイヤやホイール・サスペンションフォークに頼った走り方しかできていない。

まあ、こういったわけで、Pike RCT3 は重くて大げさなため、Slackline Ti にはやり過ぎ感があるという結論になった。Charger Damper みたいにメンテナンスが面倒くさいということもなさそうだし、当分はこのフォークで行こうかとも思っている。


今日決めた設定メモ。これでサグ25%くらい。
  • 空気圧:70PSI
  • LSC:全開から4クリック
  • リバウンド:カメからウサギ方向へ8クリック
フォークに貼り付けられた RockShox の Air Spring Guide の通りにするとかなり硬めになるので、それよりだいぶ低い設定になっている。もしかしてこれは排便後空腹時全裸測定での値なのではないだろうか?装備品をすべて身につけた状態で 63kg のライダーに対して 75PSI~ ってのはいくら何でも辛い。これでサグ25%は出ないと思うのだが。

Slik Graphics AB

サードパーティーのデカール製造・販売で有名な Slik Graphics の RockShox 用を購入してみた。
評判通りかなり高品質の製品である。

RockShox は、Fox と比較するとデカールが薄く、貼り付け位置がでたらめなものが多い(ただ、Fox は日本の代理店がデカール不良品を本社へ突き返している可能性がある)。
Slik Graphics のものは、純正品より厚みがあり、高級感がある。2013年モデルとしているためか、純正品よりロゴが短いが、むしろこれこれで良かった気がする。
また、元々ラフに貼り付けてあるので、自分で貼り替える際も神経質にならなくて良い。

かなりクソみたいなタイヤ

車体を左右に振りながら目一杯踏み込むと異音がする。チェーンステー内側を見ると擦り傷があった。ホイールのセンターは出ているし、リムが大きく振れていることもなく、ましてやハブにガタがあるわけでもない。フレームのしなりが発生したときにタイヤサイドをこすっているようである。
タイヤは Schwalbe Hans Dampf 2.35 Trailstar だ。

仕方がないので、久しぶりに Maxxis タイヤを引っ張り出してみたら、これがひどい。恐ろしくひん曲がっていて、まともに走れそうにないように見える。

ちょっとこれはないじゃないか?ぐにょぐにょですよ?

元に戻すか、と思ったらシーラントが切れてしまった。うーむ、どうなってんのかなあ...。耐久性が良さそうなので、これからは Maxxis にしようと思っていたのに。
とりあえず、叩き売りを探してみよう。

相変わらず持久力がない

今日はいつも走っているところ付近の一斉清掃活動後、親分の案内で細かい上り下りのある道を案内してもらった。
最初のうちはそれなりに走れていたが、30分くらいで息が上がり腰は痛み脚が震え、登り続けることができなくなった。
それに引き替えヨシ課長は私よりひどい勤務状況であるにもかかわらず、遅れることなく最後まで先頭集団(といっても4人だが)の中にいた。やはり日頃の鍛錬が違う。寒いからと言って部屋にこもっていてはだめだな。

火曜から鍛え直しだ!(疲れが取れてない月曜は無理しないと言い訳をしておく)

そして、12月上旬は銀杏が落葉するのでこれもいつものところで撮影。ちょうど良い時期に来たようだ。雄株がないため、いつ来てもギンナン臭がない。

そしてまたいつもの構図で
ちょっと離れた位置から広角で。60mmと比べるとやはり少々切れがない。

帰り道で空気圧を40PSI位に上げるとホイールの硬さが際立つ。使っているうちにニップルが緩むことを期待しているが、今のところ Mavic EX823 くらい腰に来る。もともとこのリムが硬いのかな?

子供のように、前の晩寝付けなかったため、1時間半睡眠では夕方5時半でどうしようもなく眠い。

自転車から部屋を取り戻せ!

もう何年もの間、Park Tool PRS-25 に挟んで保管してきたが、横幅をとる割に縦方向の空間が無駄になっていた。そのため、広くもない部屋でかなりの面積を自転車が占有することに。不要品の廃棄を開始して1週間、ようやく人間らしい生活の兆しが見えてきたので、じゃまな自転車も何とかしようと MINOURA DS-2100 を導入。
ハンドルが切れるとフックから外れ易くなるので室内なのに施錠
以前と比べてだいぶ増しになったが、いくつか注意すべき点があることが分かった。

  • 左右の空間
    写真のような状態だと、震度4くらいの揺れでガラスをブチ破ることは間違いない。引き戸の方に何かあてがって衝突を防ぐか、開けっ放しにするかのどちらかだ。
  • 前後の空間
    このスタンドに自転車を設置した状態で、後輪を軸にして前方に数10cmほど倒れる。この遊びがないとスタンドから自転車を外すことができない。しかし、このため、地震の際には前タイヤが壁を蹴り続けることになる。さらに、この遊びのために全体的な安定感が損なわれている。
    解決策としては後輪をロックしておくことだが、今のところ良い方法が見つかっていない。ブレーキを引いておけば手軽で確実ではあるが、初期ロットのXTR様においては、失禁事件でさんざんな目に遭ったため、何日もブレーキを引いたままで保管する気になれない。そもそも、自転車用油圧ディスクブレーキが長期間圧をかけたままの運用を想定していない気がする。
    ワイヤー引きであればこういった心配がないので、何か安定しないな、と感じている方は是非一度お試しあれ。
組み立ては至って簡単で、取説を見れば誰でも5分くらいでできる。購入するまで知らなかったのだが、この製品は日本製とのこと。ボルトとナット・ワッシャーは、部位ごとに小分けして袋詰めされていて、ずいぶん気の利いたことをするもんだと思ったが、日本製といっても今時こういうのはあまりないのかも知れない。

小さいのに意外といける泥よけ

mucky nuts の Face Fender (R) 、当初はかなりバカにしていたが、試しに使ってみると思いの外効果があった。face fender の名が示す通り、前タイヤが跳ね上げた泥がクラウン下部を通って顔面に当たるのを防ぐことができる。ダウンチューブ下部へ向かうような泥は一切防げない。

先日の長瀞ツアーでnoriさんから聞いた話では、ダストシールの汚れが少なくなる効果もあるとのこと。言われてみれば確かにそうで、これは NeoGuard にない利点である。また、ステアリングコラムの穴から泥が浸入することも防げる。

当初 XL を買った方が良いかと思ったが、ナカザワジムで聞いたところ、XLでなくても十分とのことで、こちらのノーマルサイズを購入した。

以前、これの型を取ってヒャクショのクリアファイルなどで自作するということもあったようだが、零細町工場から金型をかっぱらうが如き印象があったため、正規品を購入するに至った。最初にこれを製品化したのはどこなのだろうか?このほかにも Marsh Guard という製品もある。私は、これくらいの価格であれば金を払って買うことにしたが、簡単に作れてしまうが故に、2000円弱を支払う気になれないというのも分かる。
輪行で袋詰めした際にも、このサイズであれば極端に飛び出すことがない。

プラスチック製なので、軽い代わりにいずれ劣化してぼろぼろになると思われる。noriさんの使っていたものも、古びて弱くなったところに枝などを巻き込んでブチ壊れてしまった。走行中にバラバラになると、破片を拾い集めるのに難儀しそうである。

android 5.0 はやはり遅い

先日配布の始まった android 5.0 だが、4.4.4 と比較するとやはり遅い。具体的に何が何秒遅いとか、数値で表現するネタはないが、操作のたびに引っかかることが多い。また、プレビュー版ほどではないにしろ、アプリの動作が不安定だったりもする。
今日までに目立った問題は以下の通り。発生頻度は色々。遅いのは全般的に遅く、クラッシュはたまに発生、4.4.4より多い(4.4.4ではほとんどなかった)。
  • FBからブラウザでリンクを開いて戻るのが遅い(FB組み込みブラウザは使用していない)
  • ホーム画面/アプリ画面に戻る際の待機が4.4.4より多い
  • スリープから復帰直後の操作不能時間が長い
  • ブラウザでリンクをタップして反応するまで数秒かかる
  • ブラウザが異常終了する
  • アプリを起動してすぐに終了するとクラッシュする


今のところ手持ちの機器に導入したのは タブレット(Nexus7 2013)のみで、電話機(Nexus5)のアップデートは来年以降の予定だ。Nexus5 + android 4.4.4 は応答が速く安定していて非常に快適なため、アップデートによってこの快適さが失われるのだけは避けたい。


本日時点でちょっと調べてみたところ、以下のような話題が見つかった。なんとも不安になる内容ばかりだ。

今回、タブレットにはファクトリイメージでクリーンインストールしたので、次回は4.4.4からのアップデートを試してみよう。デスクトップ/サーバーOSの場合、クリーンインストールの方が圧倒的に不具合が少なかったが、モバイル系はそうでもないのか?

Schwalbe タイヤの傾向

先般より書いているとおり、Schwalbe タイヤはノブの根元に亀裂が入る傾向にある。欠点と見ればそれまでなのだが、私が走る程度であればノブがもげてしまうまで相当時間がかかる。単にそういう傾向にあると考えれば特別気にするほどのことではなさそうだ。

先日の里山低速走行と舗装路走行、そして一昨日の長瀞ツアー走行でいくつかのノブの根元に損傷が見られる(写真の赤枠部分)が、まだごくわずかなものであり、年内に剥離することはないと思われる。

数回使用した Maxxis Minion DHR II EXO TR と High Roller II EXO TR はいずれもタイヤのねじれが目立ち、そちらの方が少々気に障る。価格が安く入手性も良いので、この Hans Dampf がだめになったら本格的に走り込んでみようと思う。

ホイールはやはり硬いようだ。今までのテンションやや低めのものと比べると少々跳ねる感覚があった。もう少し乗り慣れてくればうまくいなせるだろう。

シングルスピード購入

リアディレーラーが好きなので、今までSSを敬遠してきたが、とうとう購入に至った。こちら。
リアブレーキはバンド、フロントはリムで、ライトはタイヤサイドローリング式のダイナモ。フロントブレーキの効きが最悪で、シューを換えるだけでもだいぶ増しになるはずだが、諸事情によりいったん見送り。また、トーインをつけているように見えたが、右側だけなので単なる調整不良だろう。ステム(スレッド式)もまっすぐに付いていないし。ステムごときまっすぐつけられないってどんだけ整備技術が低いんだよと思うが、CFRPハンドルバー1本も買えない値段の自転車に多くを求めてはいけない。

誰でも知っていることだが、やはり設計が全般的に低劣である。誰でも知っていることだが、後輪はハブ軸に何でもかんでも集中させているせいで扱いが大変に面倒。30年くらい前にパンク修理の経験はあるが、その頃は実家だったので、玄関前にたらいを出して水入れてブクブクして...なんてことができたが、今はなんだかんだと制約が多いので他の方法を考えないといかん。


サイメンの飯倉清さんが公開してくれているこの動画「ママチャリメンテのAtoZダイジェスト版」をよく見て覚えてみるかなあ。一番知りたいところを youtube で公開してくれるってのは本当にありがたい。
こういった手順を踏んだやり方ではない、ほかの方法は聞いて知っているが、どうせなら面倒でも正規の手順でやってみる価値はありそうだ。

昨日の長瀞ツアーでようやく理解できた「ケツプリ・ターン」を、このSSバイクでやってみたところ、自分が想像していたママチャリとは思えないようなタイトターンも可能で少々驚いた。フロントフォークにサスペンションがなく、沈み込みによるジオメトリ変化がないため、狙ったとおりの軌道を描くことができた。

誰でも知っていることだが、盗まれてもあきらめが付く価格とそれなりの性能を考えると、このクラスのママチャリは非常に良いかも知れない。
本当はフレンチバルブのチューブに換えてみたいのだが、注油メンテ以外極力手をかけないようにするつもりだ。
いやしかし、ダイナモライトだけは取り外して、もっと明るいLEDライトをハンドルバーにマウントして使いたい。そうするとカゴが邪魔だな。バスケットマウントとかやりたくないしなあ。フロントブレーキももっと効きの良いものに、したい。ブレーキレバーは4本指でいいんだろうか。

ホイールが硬い(かも?)

またいつものところへ行ってきたのだが、しばらく乗っていないくせにまたいつものように三脚とカメラをバックパックにぶち込んだもんだから肩も腰も痛い。
で、新ホイールとタイヤ(Hans Dampf)には意外な硬さを感じた。スポークテンションが高いせいなのか、結構ゴツゴツした乗り心地である。グリップはくたびれたNobby Nic より悪い感覚があったが、乗り方の問題かもしれない。

先代のリムで走っていた頃は、やたらと歯飛びが発生していたが、これに換えてからなぜか治まった。34Tx21Tでぐいぐい踏み込む練習をしすぎて少々緩んでいたせいか、あるいはチェーンルブをFinish Line セラミックウエットルーブに換えたからかもしれない。
いずれにしても、リムを換えてスプロケットの歯飛びがなくなるなんてことはあり得ない。ただの整備不良だ。

同じような角度ばかりで新鮮味がない
数年前に黄金色に染まった銀杏の広場に来てみたが、やはりまだ時期尚早であった。今月下旬か来月頭あたりに再訪してみよう。

それにしても三脚が、重い。

リム交換

白黒の外見がなかなか気に入っていた Spank Oozy Trail 295 Bead Bite だが、TLR セットアップが非常に面倒くさいのと、長瀞2回でサイドが少々へこんだのとで、残念だが諦めることにした。
新しいリムは、Hope Hoops として購入したホイールセットをばらして外した Stan's NoTubes Flow Ex 。内幅 25.5mm で、500g前後のアルミリムとしてはかなり幅広のものになる。

「25.5mm」という仕様だけ見て幅が狭いと勘違いする人がたまにいるが、Flow EXの外幅は29.1mmである。様々なリムメーカーが外幅しか書いていなかったりすることが原因で、ETRTO ではどのサイズになるのかさっぱり分からないことがある。
ちなみに、Gee AthertonRachel Atherton が乗る 2015 GT Fury のホイールは、この ZTR Flow EX を使用している。

チューブレスに有効なのは幅広リム、もちろん内幅のことを指している。内幅が同じで外幅が広いリムは強度を稼ぐためにそうしている傾向がある。
3年前にこの記事を読んで以来、リムの内幅が気になるようになった。もっとも、タイヤ幅に対してリム幅が極端に広いと、今度はサイドが使えなくなり、自転車を倒した際に転倒しやすくなるのであるが。

今回は前回の経験から、いくつか事前準備の手順を増やした。具体的には、

  • リムに養生テープを貼る
    スポークの先端で引っかかってリムの塗装が剥げることを防止。
  • 白スポークに養生テープを貼る
    調整中の塗装剥離を防止。
  • 初期段階ではスポークがニップルから抜けない程度にする
  • テンションの高い方から張る
  • スポークプレップを塗ってみる
  • リムの設計容量上限近くまでテンションを上げる
といったもので、ホイールを組んだことがある人にはどうでもいい話だ。

また、ニップルには DT ではなく Sapim Secure Lock を使ってみた。それがどういったものかはリンク先を参照。DT はニップル内部に緩み止めをあらかじめ塗布するという手法で、Sapim はニップル自体の構造でスポークの緩みを防止しようとしている。


Hope Hoops の前輪にはなぜか DT Squorx っぽいものが使用されていた。

完成時の重量は、フロントが 858g、リアが968g 。前回より116g増しになった。確実なTLRセットアップが得られ、タイヤ制限がなくなると思えば、これくらいは我慢しよう。
計測に使用したのはタニタ デジタルクッキングスケール KD-177、いずれは 0.1g 単位で量れるものが欲しい。

で、フレームに取り付けるとこんな感じ。今ナタジゴさんのところにあるものとホイールの外観はほとんど変わらない、遠目には同じに見える。RockShox が赤白黒なので、これもまあ悪くはない。Maxxis の黄色いロゴが入ればまた違った印象になるかも。

Spank Spike Pedals

長瀞行ったりナタジゴさん・ヨシ課長に遊んでもらったり大学の友人を連れて行ったりと、今月は珍しく一人で走ることがなかったが、予報が良い方向に変わったので急遽いつものところへ。三脚を背負っているので、トレールヘッドからいきなり訓練場方面へ。一度下ったところを登り直すことがない分、少しだけ楽に走れる。

今回投入したのは、Spank Spike ペダル。クソペダル様がどうしてもお願いを聞き入れてくださらないので、いったんこちらを使ってみることにした。
左側の動きが購入当初から渋く、小さなノイズが発生している。走行時に気づくほどのものではないので、後日分解して確認してみよう。

ペダルレンチをかける隙間がないデザインで、靴がクランクアームに干渉するかと思ったが、踏面がかなり広いおかげで全く問題なかった。特に横方向に広いため、上り下りとも安定感・安心感がかなり上がった。交換パーツも容易に手に入りそうなので、長く使えれば非常に価値のあるペダルになりそう。
どこかの雑誌に「滑り止めプレート」などというでたらめが書いてあったが、そのようなものは付属しない。余分な回転を押さえるためのフリクションシールの意味が分からず勘違いしたのか?仕様を調べるまえに予算が底を突いたか。

いろいろ手間のかかるリムだが、しばらく使ってみるか。独特の形状が災いしてか、リムテープの内部にシーラントが漏洩しやすいようで、走行中にいきなり破裂するんじゃないかとタイヤを外すたびに冷や汗が出る。今のところそういった事例は聞いていないので、単にテープの巻き方が悪いだけだとしておこう。

現時点で、ハンドルバー(Oozy LTD)、リム(Trail 295 Bead Bite)、ペダル(Spike)の3点が Spank 製品でそろった。いずれも超高品質じゃないが、いくつかの部品が同じブランドでそろうのは何となく気持ちがいい。

Bontrager TLR Flash Charger

十分になじんだ Schwalbe Magic Mary を、Spank Trail 295 Bead Bite リムにはめようとしたが全くうまくいかず、素直で使いやすい Maxxis High Roller II EXO と、同じく Minion DHR II を使っている。だが、冬に流通に乗るはずの Nobby Nic Tubelsss Easy はやはり気になる。

ということで、コンプレッサーを物色していたのだが、動画で見る限り騒音が大変なもので、室内で使用するには問題が多すぎと感じた。また、場所も結構取りそうだし、もうリムを換えてしまおうかと思っている。

しかし、急にこのフロアーポンプを思い出したので、急遽ギロッポンのトレックストアで購入。Spank リムではまだ試していないが、Mavic Crossmax SXとStan's Notubes Flow EX では、折り癖の付いた新品の Hans Dampf が一発。数週間前にビードが上がらず諦めた組み合わせだ。これなら、買ったその日にいきなり使うこともできるのでは?

これに気をよくして挑んだ難関の Spank リムであるが、Flow EX で使っていた Magic Mary は問題なく装着できた。しかし、同じ期間使用した Nobby Nic は3回やっていずれも失敗。同じことをして異なる結果が出ると思うのは明らかに誤りなので、きれいに巻けていたポリイミドテープを剥がし、Stan's のイエローテープに交換。すると、嘘のように1回でビードが上がった。ただ、フロントに比べると若干エアリークが多めなので、完璧な状態ではなさそうだ。

追加情報は(あれば)後日。

値段が高めであるため、すべてのTLRユーザーに試してみる価値はある、とはなかなかいえない。失敗したリム+タイヤを持ち込んで試せれば良いのだが、そんなサービスやってる店はあるんだろうか?
でも、製品自体はかなり良くできているし、生産国は安心と信頼の台湾だ。


ヘッドには気圧調整弁がないため、本体の赤いボタンを使用する。

チャージする場合は、赤いレバーを下げ、46回前後ポンピングする。80PSIを越えたあたりから底付き直前の抵抗が大きくなっていくが、さほど大きなものではないので、体重が60kg以上あれば問題なく続けられるだろう。

ゲージは160PSIまで。TLRタイヤを装着する場合、レッドゾーン(およそ11.5BAR)までチャージし、バルブにつないだら一気に解放する。
チャージ中の気圧は当然予備タンク内のものであり、それが160PSIだとしても、タイヤに対して160PSIが充填されるわけではない。Flow EX と Hans Dampf との組み合わせでは、ビードが上がり切った時点でおよそ30PSIを示した。


底面は金属である。板張りの床に直接設置して作業することは勧められない。段ボールを敷くなど養生を行った上で作業すべし。

質量は 2.85kg。Topeak JoeBlow Mountain が1.79kgなので、かなりのヘビー級だ。


pinkbike のレビューに対して、安いコンプレッサーと比較して買う価値がないというコメントが多いが、コンプレッサーを使える環境にいるのならそうすれば良い。論点がずれているので、そういった意見にはあまり意味がないと思う。
コンプレッサーの騒音振動が問題になるとか、置く場所もないといった場合にこのフロアポンプの出番が来る。出先で電源が確保できない場面も想定しているそうだ。

bikeradar のレビューはこちら。評点は 4.5/5.0 と絶賛しており、満点と行っても良いだろう。

シマノ様のクソペダル様を調整

PD-MX80というクソペダルを調整してみた。

このクソペダル、異音が発生する事例が私の周りでは多く(*1)、私の場合は2セットでどちらも不良品。1セット目は舗装路約30kmと山2回、2セット目は舗装路20km程度の走行でキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチ鬱陶しく鳴り始めた。

(*1) ここでいう「多い」というのは「みんなが持ってるから買って」と親にねだる小学生の「みんなが~」という表現と同じで定量的根拠はない。
この方などは、不良として送ったら中古が返ってきたという(再送してようやく新品になったそうな)。世界のシマノ様に逆らってはいけない良い事例である。

1セット目はゴムシールが最初から割れていて、調整しているうちにちぎれてお亡くなりになった。こいつは補修パーツとして単体では購入不可能なため、ペダル軸全交換になる。まあ、左右セットで4000円くらいなので、2セット目がいかれたら考えてみよう。

分解例。2セット目は調整後いい感じなので、撮影のためにバラしたのは1セット目の左。3/32というちっこい鋼球を12個ずつセットする。

異音の発生源は玉押し調整不良である。出荷時に不適切な調整が行われた個体は、購入後まもなく異音が発生し始める。
ディーラーズマニュアル p8 には「軸ユニットをペダルに組み込むと回転部は締め付けられます。組み込み前は少し緩めに調整してください」とある。この辺を理解しないで組み立てているんだろう。

マニュアル通りに調整したところ、異音の発生はいったんなくなり、おまけにペダルの回転がかなり良くなった。つまり、出荷時の玉押しはかなりきつめに行われているということである。

しばらく乗ってみないと分からないが、1セット目は調整後に1,000km程度走行して問題なかったので、今回もおそらく大丈夫だろう。

そもそも、玉押し調整って微妙な力加減が必要な作業なんだが、こんな安ペダルにカップ&コーンを採用して良かったのか?上位グレードのハブはロックナットから外部の締め付けに影響されない仕組みになっているそうだが、このペダルはマニュアルにあるとおり、後続の手順における影響度合いを見越した上で玉押し調整をしておく必要がある。面倒くさい。

運が悪かっただけかもしれないが、手元の不良品率が100%なので、なんでもカップ&コーンにしたがるシマノの姿勢には疑問しか感じない。やるんだったら、ユーザーがディーラーマニュアル読んで調整するなんてアホなことがないようにしておけってんだ。


[2014.09.03 追記]
本日時点でまだ山を走っていないが、ノイズ再発はなし。回転も大変に良く、特に言うことのない状態である。ダブルナットの締結トルクが不足している可能性があるので、しばらく様子見、問題なければ「元」クソペダル様になるだろう。なって欲しい。

[2014.09.09 追記]
土曜に山を走ったら、ほんの30分くらいでまたキチキチキチキチキチキチ。相変わらずのクソペダルっぷりだ。帰宅後に専用工具を使って指定トルクで締結。コンクリの土手をギア比高めでガンガン踏み込んで登ったところでは問題ないが、山を走るのはまた違うのでまだ油断できない。

ついにクランクにXTR様を導入

WolftoothかChromagなら見栄えがもっと良いはずだ
いままでクランクだけはずっとXTだったんだが、不良在庫処分価格の誘惑に負けてしまった。シマノ製品は日本国内で買うのが一番だが、ごくたまにUKでこのような投げ売りがあるので危険だ。そのときは若干円高に振れていたので、請求額は3万円を切った。サナと比較してもさらに安い。

ただし、サナで販売しているのは化粧箱入りの新品だが、UKから届いたものは緩衝材にくるんだだけのOE品だ。その旨一切説明がないのは不適切だが、特に目立った傷がないので良し。

できの良いクランクにできの良いチェーンリングが付属しているが、今まで通りとてもダサいHopeのRetainer Ring(34T)に交換。


そしてこれが、FC-M785とY1LR98030(38T)/Y1LR26000(26T)を組み合わせた誤ったニコイチだ。高級感のあるXTRチェーンリングが、黒のXTクランクと組み合わせることによってかなり残念な印象になる。
これはひどい
インナーのY1LR26000は互換性がないため、FC-M980以外のクランクと組み合わせると、ミドルとインナーの間にチェーン落ちが発生する。

一応、これがバラす前の「正しい」クランクセット「FC-M980-2」である。
これは美しい
980系のXTRクランクは3種類あるが、ダブルのこいつが一番いい面構えをしている。トリプルの980は手裏剣の主張が強すぎるし、XCレース指向の985はボルトがずいぶんと野暮ったい。

FH-M985


FH-M985 の音。昔の製品はもっと静かだったような気もするが、Hopeとかの爆音ハブに比べるとだいぶおとなしい。
シマノのカタログによると、18ノッチ2ポールのクイックエンゲージメントとなっているが、それだと爪1個で全負荷を支えることになるので、いくら何でも無理だろ。解説図ではロード用が2ポール、MTBはその倍となっている。意味分かんないからちゃんと書いてくれ。

試走完了

色々あったが、ようやくセットアップが完了し、試走も問題なく終えた。Hope Hoops とか、プロが組んだものと比べるとスポークテンションが低めだが、いつものところを走ったところでは特に問題なし。BBあたりから出ている異音が気になったが、これはホイール交換前からなので、クランクかBBあたりに何か問題があるんだろう。フロントを34Tにして長瀞を走った後からだ。そのときのホイールはHope Hoops SP(Stan's Flow EX)、リアに40T-Rex を入れた初回。

この異音は後日、原因がペダルだったことが判明。Answer Rove FRで、2011年に購入してから一度も分解清掃をしていなかったのが悪いのだが、使用期間はだいたい2年くらい、補修部品は手元にあるので、ソケットレンチを買わないと。でも Spank Ooozy ペダルが欲しい。



トレールヘッドまでは50PSIくらいでやたらとよく進んだ。Maxxis タイヤを使うのはずいぶん久しぶりだが、前後とも少々ひん曲がっている以外は割と良い印象。リアは Minion DHR II で、Nobby Nic Trail Star と比べてややグリップが弱い印象。フロントは High Roller II で、Magic Mary みたいにタイヤに頼り切った走り方はできなさそうだ。

TLRのセットアップにかなり手こずったため、低圧にすると「白い液ブシュー」になるんじゃないかとちょっと心配だったが、25PSIでいつものいい感じに。HTはサグを多めにし、このくらいの空気圧で乗るのが良さそうだ。
来週の長瀞はもう少しハードに走ることになるので、そこで問題なければ今回のDIYは成功ということになる。

本日、登り始めで出会ったヨシ課長のFOESフルサス。なんか色々とパーツが変わっていたが、やっぱ青のフレームは良いなあ。

ホイールを組み立ててみた

梅雨が明ける直前にブツがそろったので、とりあえずこれを、
このようにした。


  1. 事前学習
    まずはホイール組の達人DVDをもう一度見直す。これは3年前に購入し、途中で挫折したものだ。その他、ネットで調べられるだけの情報は手に入れる。
  2. スポーク長
    スポーク長計算は定番のDT Swiss の Spokes Calculator。
    面倒くさい計算はこいつがやってくれるのだが、ハブの寸法がシマノの取説やサイトを見ても分からない。ノギスではかればいいのだが、直角を出すのが大変下手くそなのでネットで見つけたものを入力。

    ERDは、Spank の製品仕様から。Spank では、"ERD++"という表記を用いており、これはリム内径+リム厚みを指す。従って、今回使用したリムの "ERD++" が 528mm なので、ニップルヘッド長(1.5mmx2)を加算して531mmとなった。

    ニップルヘッドは、リム表面からニップルの溝底面までの長さ。リムは二重構造になっているため、ニップルをリムに差し込んだ状態では容易に計測できないので、ちょうど良い穴の開いた定規にニップルを差し込んで計測した。
    写真のニップルは Sapim Secure Lock(SILS)

     これで前後とも3クロスとするので、258mm/260mmを買えば良いことが分かった。
  3. スポーク
    強度と質量のバランスが良い DT Swiss Competition に決定。白ベースに黒を入れたかったのだが、白の価格が非常に高い(250円弱/本)こと、また、スポーク同士の接触により塗装が剥離するということだったので、黒ベースに白を入れることにした。
  4. ニップル
    ニップルはは、緩み止め塗布済みの DT Swiss Pro Lock(真鍮製)に決定。潤活用にシリコーングリスを塗りたくる。
  5. ハブ
    Shimano HB-M988とFH-M985を選択。カップ&コーンを試してみたかったのと、Ice-Tech Freeza を使いたかったため。いい加減、シマノは6穴で最上級グレードのローターを出せってんだ。センターロックが使えるハブなど、DT Swiss くらいしか知らん。
  6. 工具について
    振れ取り台は Park Tool の TS-2.2、センターゲージは同じくWAG-4、ニップル回しは何かの通販で無料提供された DT Spokey 旧型。スポークテンションメーターもPark Tool のTM-1。バテッドスポークの計測は目安にしかならないが、そもそも精度が低いツールなので相対値を見るだけなら十分。
    フロントが15TAで、振れ取り台のQRアダプタがなかった。NukeproofのQRアダプタを試したがシマノのハブには入らなかったので、15TAを差し込んで回避。Hopeでも使えたのだが、Shimano とは相性が悪いようだ。
  7. 編み方
    シマノ推奨方式に従い、フロントはいわゆる「逆イタリアン」、リアは「JIS」にした。
ま、後は少しずつやっていけばいいだけで、取り立てて難しい作業はない。「ちゃんと組み終わったらその後は何もすることがないので、とにかくじっくりと丁寧にやるべし」と長瀞の親分から事前に助言を頂いていたとおりにやってみた。
先のDVDでは、スレッドを1山だけ残すという手順になっているが、すぐに抜けない程度までねじ込む程度にする。リアは左右の差が大きいし、シマノハブはフランジに角度が大きめにつけてあるので、この程度にしておかないと先に取り付けた方のスポークがニップルから飛び出し、反対側は逆にスレッドが余ることになる。実際にそうなり、すべてバラす羽目になった(「難しい作業はない」と書いておきながらこういうこともある)。


ホイール組みとは直接関係ないが、チューブレスレディで使う場合はなかなか手強い。Spank のリムは、OohBah という断面が "W" に似た形状で、通常のTLRリムとはだいぶ異なる。スリーブジョイントということもあり、溶接リムのようなおおざっぱな扱いではエア漏れが止まらない。

最初は Stan's のイエローテープ(25mm)を貼り付けてみたが、スポークホールを塞ぐだけの貼り方をしたため、1時間で20PSIほどのエア漏れが。フロントは特にリムの継ぎ目からも漏れている。Spank 純正のテープはCRCで評判がひどかったため敬遠していたが、Spank に問い合わせたところ、やはりそれを使った方が良いとの回答だった。

Spank の Brand Manager である Mike 氏によると、テープは純正じゃなくても、そこらで売っているポリイミドテープを使えば良いとのことで、早速注文。30mで2000円もしない価格で手に入った。
このテープは強度・耐熱性・絶縁性に優れる性質を生かし、精密機器に使用するために開発されたもので、デュポン(日本法人:東レ・デュポン)では「カプトン」として商標登録・販売している。

このテープは American Classic で使っているのを見たことがあったが、こんなに薄いものとは想像していなかった。この薄さは、今回使ったリムには特に有効で、"Bead Bite" である3本の溝を残したまま気密性を確保できる点にある、らしい(Mike氏による)。


とまあ、こんな感じにできあがった。
スポークの色使いについては私の独創ではなく、アメリカの Wheelbuilder.com が販売している製品写真を参考にした(ていうかほぼ丸パクリ)。Wheelbuilder.com の製品写真は非常にセンスの良い配色が目を引く。日本の手組ホイールにもこれくらいのデザイン力が欲しい。
黒28本に白4本。白はパウダーコーディングらしく、通常のペイントより強度はあるが、綾を取ったスポークと擦れ合うことで剥離する。黒の方は剥げない。ガレ場で石がガンガン当たればそれなりに地肌が見えるが、すぐ剥げるとか傷だらけで見苦しくなるというような弱さではない。従って値段を気にしないのなら、あえて無塗装を選択する意味は全くない。どうせMTB、傷が付きやすい部分に傷が付くのを気にするのなら床の間にでも飾っておけば良かろう。


TLRのセットアップにかなり苦労したリムだが、最初から Mike 氏に質問しておけば良かったと反省。こちらの5行くらいの問い合わせに対し、毎回20行以上の長い返信をくれる良い人だ。mtbr のフォーラムによく参加したりと、自社のブランドイメージ維持・向上に抜かりのない できる人物とみた。

Hope Pro 2 Evo


The things you own end up owning you.
 というのは、映画 "Fight Club" の有名な(そして物語の核ともいえる)台詞だ。これを忘れたことはないが、決意を新たにするたび、折悪くセールのメールが来たり、MTBサイトで魅力的な製品紹介があったりする。

ところで、Hope Pro 2 Evo である。どういうわけか、40TのSPハブがついたホイールセットが手元にある。40Tというのは、いわゆるノッチ数のことで、先代の24Tから16T増えている。SPは Straight Pull を意味し、一般的なJベンドではなく完組っぽい見た目になる。

Mavicのような完組ホイールと異なるのは、スポーク数が32本で、スポークとニップルはSapimの汎用品である点。
共通の付属品は、リムデカールが2枚ずつと、スポークとニップルが1セットずつ。フロントホイールはQRで出荷され、15mmTAアダプターが同梱される。

まだ舗装路を走っただけなのでよく分からないが、騒々しいラチェット音は健在である。16T分周波数が高くなっているように感じたが、音量自体はほとんど変わっていない印象だ。

同梱の予備スポークが前後とも同じ長さなので不思議に思い Hope に確認したところ、前後左右すべて同じ 266mm とのこと。よく見るとフランジの高さが左右で異なる。ハブ自体もオフセットしてるのか?

でも、どうやって Sapim Race SP Black 266mm を手に入れたもんだろうか。

つなぎ、を試してみる

シマノは9000系XTRで11速になった。11-40のワイドレシオで、Sramには一歩譲るが、価格面では十分競争力があり、既存のフリーホイールボディがそのまま使える(40Tという巨大なギアに耐えられるかどうかは別だが)。

11速はいずれXTグレードまで下りてくるはずだから、それまではこちらでつないでみよう、という目論見である。

Hope 40T-Rex は、無理せず 40T で抑えている。正式発売前は42Tも予定していたようだが、現行製品には40Tしかない。
パッケージに含まれるのは、40Tのギア本体と20mmのBテンションスクリュー(六角キャップボルト)。ホイールの上に乗っかっているのは34Tの Retainer Ring 、こちらは全く別の製品、同梱されない。これまでの 30T x 36T と比べてややギア比が上がってしまうが、トレールヘッドまでの舗装路はこの方が楽だ。

各社から発売されている1枚追加型40T-42Tリングと同様、17Tあたりを取り除いて取り付ける前提となっている。今回はたまたま手元に XT 11-32Tの16Tがあったので、15Tと17Tとスペーサーを抜き、16Tを入れた。ギア構成は 11-13-16-19-21-24-28-32-36-40 で、単純に17Tだけ抜くよりは少しましになった程度。メンテナンススタンドに設置して変速したところ、やはり13-16でもたつく。サードパーティの製品を入れて非推奨の設定でやってるんだから仕方ない。
BテンションスクリューはSram式のキャップボルトが良いよ!
この辺を解決する策として、近頃 OneUp Components から RAD Cage というものが発売された(初回ロット売り切れ)。これはシマノ Deore/SLX/XT/XTRミドルケージ(GS)専用のアップグレードパーツで、11-13-16-19....42の構成における変速性能を向上させるだけでなく、スプロケットの寿命も延ばすという触れ込みである。おまけに、これを使うことによって、Bテンションスクリューは純正のものがそのまま使えるという。
気になる、が、これはあくまでつなぎだ。本体価格の2倍近い送料を払ってまで手に入れるようなものじゃないと思っている(とか言っておかないと注文してしまいそうだ)。
さらに、 このこの製品に関する nsmb.com の記事も。

さて、このような非推奨構成を使うに当たって、考慮すべき点はもちろんトータルキャパシティである。RDが適合するかどうかの計算は簡単で、(フロント最大最小ギアの差) + (リア最大最小の差) で、RDのトータルキャパシティに収まるかどうかが求まる。
たとえば Zee(FR) はトータルキャパシティ 25T で、リアが11-36の場合、フロントはシングルしか使えない。

40Tを追加したらチェーンを長くすればいいのでは?というとそうではない。
トップ11Tでローが40T、差が29T。Zeeのキャパは25T。乱暴に言って、この4T分のたるみをZeeは取ることができず、トップギア付近でチェーンが垂れ下がる。

シマノの仕様では、ショートケージ(SS)が25T、ミドルケージ(GS)が35T、ロングケージ(SGS)が43T。ミドル以上の設定がないZee/Saintでは、11-40のスプロケットは使用することができない(例外はあるらしいが寡聞にして知らず)。
40Tや42Tを投入する場合、フロントシングル構成が多いため、キャパ35TのGS製品でOK。フロントダブル(38-24とか)だと、リア42Tを入れても14+31 = 45 で、インナーxロー何枚かでたるみが出るものの、SGSなら何とかなる(42-32-24 x 11-36 ならSGSでぴったり収まる)。

もうひとつ、最大最小ギアというのも仕様にあり、トータルキャパシティに収まっていても、GS/SGSいずれも本来は11-40に対応していないことになっている。

ともかく、製品本来の設計から外れたことをするわけだから、キャパシティに収まっていれば良いということでもないので、ロングでも使えなければNG、逆にショートケージでも使えればOKだろう。やりたければ実際に入手して試してみることだ。

ところで、RDの「ージ」(cage)を「ージ」(gauge)と勘違いし続けているブログが散見される。ペット関連ブログでも「ゲージ」。意味が全然違うのでお間違えなきよう。

空気漏れの少ないタイヤ

いままでContinental を12本使ってみたが、USTでも気密性がクソだ。チューブレスレディなどはシーラント入れても延々と空気が漏れ続ける。それに比べるとSchwalbe は5本中5本が問題なし、シーラントなしでも行けるくらいだ。

で、先日試しに買ってみた Maxxis だが、こちらも問題なし、30PSI充填後、2週間放置で5PSI程度のエア漏れだ。
フロントに High Roller II 2.3 EXO TR
リアに Minion DHR II 2.3 EXO TR
コンチはタイヤがねじれている確率も高い(12本中4本)。グリップとか基本的なところは悪くないんだから、これからは気密性を頑張り、また、ねじれの出る確率を下げて欲しい。単に運が悪いだけかもしれんが。

Lewis LHTというTrickstuff Maximaそっくりさん

 Lewis LHTというTrickstuff Maximaそっくりさんがちょっと話題になってるみたい。 某代理店等は普通に紹介してたけど、「Trickstuff Maximaインスパイアード」「Trickstuff Maxima系」くらいは言っても良かった気がする。日本ではさほ...