十分になじんだ Schwalbe Magic Mary を、Spank Trail 295 Bead Bite リムにはめようとしたが全くうまくいかず、素直で使いやすい Maxxis High Roller II EXO と、同じく Minion DHR II を使っている。だが、冬に流通に乗るはずの Nobby Nic Tubelsss Easy はやはり気になる。
ということで、コンプレッサーを物色していたのだが、動画で見る限り騒音が大変なもので、室内で使用するには問題が多すぎと感じた。また、場所も結構取りそうだし、もうリムを換えてしまおうかと思っている。
しかし、急にこのフロアーポンプを思い出したので、急遽ギロッポンのトレックストアで購入。Spank リムではまだ試していないが、Mavic Crossmax SXとStan's Notubes Flow EX では、折り癖の付いた新品の Hans Dampf が一発。数週間前にビードが上がらず諦めた組み合わせだ。これなら、買ったその日にいきなり使うこともできるのでは?
これに気をよくして挑んだ難関の Spank リムであるが、Flow EX で使っていた Magic Mary は問題なく装着できた。しかし、同じ期間使用した Nobby Nic は3回やっていずれも失敗。同じことをして異なる結果が出ると思うのは明らかに誤りなので、きれいに巻けていたポリイミドテープを剥がし、Stan's のイエローテープに交換。すると、嘘のように1回でビードが上がった。ただ、フロントに比べると若干エアリークが多めなので、完璧な状態ではなさそうだ。
追加情報は(あれば)後日。
値段が高めであるため、すべてのTLRユーザーに試してみる価値はある、とはなかなかいえない。失敗したリム+タイヤを持ち込んで試せれば良いのだが、そんなサービスやってる店はあるんだろうか?
でも、製品自体はかなり良くできているし、生産国は安心と信頼の台湾だ。
ヘッドには気圧調整弁がないため、本体の赤いボタンを使用する。
チャージする場合は、赤いレバーを下げ、46回前後ポンピングする。80PSIを越えたあたりから底付き直前の抵抗が大きくなっていくが、さほど大きなものではないので、体重が60kg以上あれば問題なく続けられるだろう。
ゲージは160PSIまで。TLRタイヤを装着する場合、レッドゾーン(およそ11.5BAR)までチャージし、バルブにつないだら一気に解放する。
チャージ中の気圧は当然予備タンク内のものであり、それが160PSIだとしても、タイヤに対して160PSIが充填されるわけではない。Flow EX と Hans Dampf との組み合わせでは、ビードが上がり切った時点でおよそ30PSIを示した。
底面は金属である。板張りの床に直接設置して作業することは勧められない。段ボールを敷くなど養生を行った上で作業すべし。
質量は 2.85kg。Topeak JoeBlow Mountain が1.79kgなので、かなりのヘビー級だ。
pinkbike のレビューに対して、安いコンプレッサーと比較して買う価値がないというコメントが多いが、コンプレッサーを使える環境にいるのならそうすれば良い。論点がずれているので、そういった意見にはあまり意味がないと思う。
コンプレッサーの騒音振動が問題になるとか、置く場所もないといった場合にこのフロアポンプの出番が来る。出先で電源が確保できない場面も想定しているそうだ。
bikeradar のレビューはこちら。評点は 4.5/5.0 と絶賛しており、満点と行っても良いだろう。
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