作業中の画像はなし。切削油でドロドロで写真など撮影する気にならない。
下の写真は、作業後のカッター(リーマー/フェーサー)。付着したクズは歯ブラシでそれなりに落としている。
削りクズは予想より多く出た。リーミングは、最初のうちかなり抵抗を感じたが、根気よく続けていくうちにスムーズに回転するようになった。
リーミングの抵抗もあったため、初期段階ではフェーシングがうまく行かず、断面に放射状の溝ができたりしたが、最終的にはほぼ平滑に仕上がった。
その後、通勤で舗装路を20km、テストで階段下りや段差上り下りを含めて3時間、前輪に負荷がかかるように意識して乗ってみたが、以前のようなガタつきは発生しなかった。ただ、フロントブレーキだけで停止した際のきしみや、その後のフロントアップでの異音は完全にはなくなっていない。
異音はおそらく、フロントフルブレーキでフォークコラムがボトムパーツを支点に前方へ傾き、その状態が、フロントリフトでフォークが急速に伸びる力でまっすぐに戻ることで発生しているように思える。
フレームに対してはもうこれ以上やることはないはずなので、後は精度の高そうなヘッドセットに交換してみるか。候補は、Chris King InSet 1、もしくは Cane Creek 110 ZS。
そういえば、BBの断面も今ひとつ。BB共締めで使用している MRP AMG は、10kmほど走っただけでずれる。853の時に使用していた Blackspire Stinger がずれることはなかった。
こちらのフェーシングもやってみるか。
Slackline Ti の治療について
IceToolz E181(リンク先は E185、BBツールとのセット)を使用した。ただし、44mmヘッドチューブのフェーシングには対応していないため、E18H リーマー/フェーサーを別途購入(日本では入手不可)。
セットのうち、今回使用した一式はこれ。本体、脱着式ハンドル2本、クイックリリース、プレッシャースプリング、センタリングコーン、そして別売りの ZS 44mm対応リーマー/フェーサー。
たまに見かける「チタンフレームは硬くて削れない」というのはウソ。ピカールで磨いた感じでは全くそのようなことはない。アルミ合金のブレーキレバーがちょっとこすっただけでも表面に傷が付くし。実際にチタンの切削を行っている企業はたくさんあり、それほど特殊な訳ではなさそうである。
硬いとか傷が付きにくいとか幻想を抱いている人は、TiNコーティングと混同して勘違いしてるのか?
いくつか調べたところ、粘り強く熱伝導率が低いため工具が摩耗しやすいことが、チタン切削の難易度を上げているとのことである(ほかにも低ヤング率でびびりやすい、焼き付き易いなどなど)。工具が摩耗しやすいということは、カッター(リーマー/フェーサー)の寿命を縮めることになる。E18Hひとつで9000円近くする。
それから、チタンは削りクズから発火して火災になる危険もある。この削りクズは消化剤が使えないため、消火には乾燥砂を用いる必要がある。水をかけると水素爆発を起こすこともあるらしい。「チタン 切削 火災」で検索すると、なかなか恐ろしい事例が山ほど出てくる。
で、チタンのような難切削材には、それなりの切削油が必要である。今回はこれを使用した。
なんとも間抜けな商品名だが、チタンは豆腐になったりはしない。
「ステンレススチール」を「ステン」と省略した表記をあちこちで見るが、意味がわからない。せめて「ステンレス」にしてくれ。「チューブレス」は「チューブ」で、「セックスレス」は「セックス」なのか?アホか。とはいえ、この切削油の失笑的商品名は「ステンレス」では成り立たないが。
実際の潤滑性能がどうかというと、よく分からない。前回は別の切削油で Slackline 853 のBBをちょびっと削っただけで、リーミングなどは今回が初めてだ。
やってみると、なかなかカッターが入っていかない。やる前にノギスで寸法を確認しているので、バカみたいにチューブを広げすぎることはなさそうだったが、やはり不安である。このまま進めて、ヘッドセットがスカスカで取り付けられなくなったら、Slackline Ti はただの置物になってしまう。
それにしても、日本国内の素人通販ショップでは、Park Tool 788 を、外径43.95mmとかバカなことを書いている、と思ったら、Hozan の誤記をそのまま引き写しているだけか。「規格対応表」では、788の仕様は正しいのに、サムネールでは内径(ID)を外径(OD)と勘違いしたままだ。
で、Park Toolで、44mmの治療をする場合、カッターだけで定価ベース6万弱。これじゃチタンフレームのフェーシング/リーミングをやりたがらない店が多いのは無理もない。IceToolzでも十分行けると思うが、やはりプロなら Park Tool なんだろうなあ。
セットのうち、今回使用した一式はこれ。本体、脱着式ハンドル2本、クイックリリース、プレッシャースプリング、センタリングコーン、そして別売りの ZS 44mm対応リーマー/フェーサー。
たまに見かける「チタンフレームは硬くて削れない」というのはウソ。ピカールで磨いた感じでは全くそのようなことはない。アルミ合金のブレーキレバーがちょっとこすっただけでも表面に傷が付くし。実際にチタンの切削を行っている企業はたくさんあり、それほど特殊な訳ではなさそうである。
硬いとか傷が付きにくいとか幻想を抱いている人は、TiNコーティングと混同して勘違いしてるのか?
いくつか調べたところ、粘り強く熱伝導率が低いため工具が摩耗しやすいことが、チタン切削の難易度を上げているとのことである(ほかにも低ヤング率でびびりやすい、焼き付き易いなどなど)。工具が摩耗しやすいということは、カッター(リーマー/フェーサー)の寿命を縮めることになる。E18Hひとつで9000円近くする。
それから、チタンは削りクズから発火して火災になる危険もある。この削りクズは消化剤が使えないため、消火には乾燥砂を用いる必要がある。水をかけると水素爆発を起こすこともあるらしい。「チタン 切削 火災」で検索すると、なかなか恐ろしい事例が山ほど出てくる。
で、チタンのような難切削材には、それなりの切削油が必要である。今回はこれを使用した。
なんとも間抜けな商品名だが、チタンは豆腐になったりはしない。
「ステンレススチール」を「ステン」と省略した表記をあちこちで見るが、意味がわからない。せめて「ステンレス」にしてくれ。「チューブレス」は「チューブ」で、「セックスレス」は「セックス」なのか?アホか。とはいえ、この切削油の失笑的商品名は「ステンレス」では成り立たないが。
実際の潤滑性能がどうかというと、よく分からない。前回は別の切削油で Slackline 853 のBBをちょびっと削っただけで、リーミングなどは今回が初めてだ。
やってみると、なかなかカッターが入っていかない。やる前にノギスで寸法を確認しているので、バカみたいにチューブを広げすぎることはなさそうだったが、やはり不安である。このまま進めて、ヘッドセットがスカスカで取り付けられなくなったら、Slackline Ti はただの置物になってしまう。
それにしても、日本国内の素人通販ショップでは、Park Tool 788 を、外径43.95mmとかバカなことを書いている、と思ったら、Hozan の誤記をそのまま引き写しているだけか。「規格対応表」では、788の仕様は正しいのに、サムネールでは内径(ID)を外径(OD)と勘違いしたままだ。
で、Park Toolで、44mmの治療をする場合、カッターだけで定価ベース6万弱。これじゃチタンフレームのフェーシング/リーミングをやりたがらない店が多いのは無理もない。IceToolzでも十分行けると思うが、やはりプロなら Park Tool なんだろうなあ。
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