Life Cycles!

Life Cycles BD 、イントロだけでがつんと来た!相当気合い入っているのがよーくわかる。日本語字幕がいらないのなら、pinkbike や amazon.com で今すぐ手に入れるといい。値段も非常に安いし。
MTBのこういったビデオとしては、Follow Me も見たが、こちらはわりとよくある寄せ集め映像の印象がある。Life Cycles は、ストーリーもあり、CG も凝っている。映像の精細さも、Life Cycles の方が優れている。ただし!BDは、あのクソBD-Jだ。レジュームが効かない。一気に見るだけなら良いが、DVDや「普通の」BDと同じ感覚では扱えない大変な余計なお世話的機能がついている。

日本語字幕付きはDVDだけ(2011/01/31現在)。DVDがどこまで表現できているかわからないが、でかい画面で見ないなら、DVDでも良いだろう。

とにかく、BDでもDVDでも良いから、今すぐ見ろ!

Chain Reaction Cycles 、売り方が雑だぞ

自転車部品の海外通販、イギリスでは WiggleChain Reaction Cycles(CRC) が日本からの利用が多い。品揃えは CRC の方が多いが、サービス品質は Wiggle の方が上。
先日、Tomac Automatic 120 の年式が間違っていることを指摘したところ、CRCがサイトの掲載内容の訂正を約束したが、結局何も変わらず、在庫がないのに 2010 年モデルに 2011 年モデルと表示したまま即納で販売し続けていた。
またこの前は、Thomson のステムを購入したが、届いてみたらバルク版だった。Wiggle では、こういう商品を「OE」と注記し、なぜこの価格で販売できるのかを明示している。これは JensonUSA でも同様。CRCはあまりにも雑な販売方法をとっているので、購入前に気になる点を確認した方がいい。日本人スタッフがいて日本語で回答がもらえる。

2011/02/05 追記
具体的な商品名は失念したが、CRCでも「OE」表示の商品もある。 今回の経緯を連絡したところ、すぐに回答が来て、急速な売り上げの拡大に伴って、至らぬ点があるが、改善を前向きに検討する、とのことだった。質問に対する回答は非常に早く、しかも日本語で好感が持てる。

2011/02/10 追記
GBP10のバウチャーをくれた。不良品じゃなかったので、こういうのをもらうとかえって申し訳ない気分になる。もう少しなんてことないような問合せにすべきだったか。

Tomac Automatic 120 (3)

で、このバイクが完成車で売れるか、ということだが、パーツ構成が2種類で、それぞれ USD 3,990 と USD 2,990 ではちょっとむずかしいか。
「John Tomac」の知名度も(たぶん)あるし、2010 年モデルからデザインにクセがなくなり、割と一般受けしそうな雰囲気。
フレーム単体で見ると、RP23 標準装備で 120mm トラベルだと、フレーム単体では Santa Cruz の Nickel より USD 200 くらい安く設定されている。

ところで、1点気になるところが、これ。
ダウンチューブのがセットを溶接した後のスキマがそのまんま。Tomac のサイトにある 2010 年モデルの画像も同様なので、組立ミスではなく仕様のようだ。別にこうなっているから性能に影響があるわけではないだろうし、大して目立たないんだけど、 どうにかならなかったんだろうか。軽量化には多少貢献しているのかもしれないが。

ま、こういう細かいことはいいから、とりあえず山で乗ってから言え、ってことで、本当のインプレッションはしばらくお待ちください。


[2012/02/27 追記]
ダウンチューブのガセットは、補強パーツ。下の部分を溶接しないでおくことで、力がかかったときにダウンチューブが破断しないで済むとのこと。軽量化でも何でもないね。アホでした。

ブレーキレバーの左右

アメリカ車は左前・右後ろ、日本車は右前・左後ろ、となっている。ディレーラーは、アメリカ車も日本車も同じ。
じゃ、イギリスは?と思って、このビデオを見たら、右前・左後ろだった。
で、このビデオを見たら、もう、ブレーキレバーがどっちかなんてどうでもよくなった!

ダニーさんの公式サイト

BL-M988 のブリーディング

前のシリーズ(7系)に比べると、ブリーディングはかなり楽になった(写真は BR-M985)。説明書通りに作業すればそれでOK。誰でもできる(RockShox Boxxerみたいに「友達」がいなくてもできる)。
でも、誰かの役に立つかもしれないので、1つの例としてここに公開してみる。基本的な手順は取説と同じ。
以下の作業は「ブリーディング」のみ。ホースへのオリーブ取り付け等は済んでいる前提で。

なお、制動装置の整備不良は他人を巻き込む大事故の原因になるので、試走だけでなく走行前には必ず点検すべし。また、この記事を含め、当ブログを読んだ結果発生したあらゆる事象については各自の責任である。

準備するもの
  • 付属品全部(ミネラルオイル、透明チューブ、ビニール袋)
    レバーを左右別で買った場合、付属品はありません。セット価格が左右別の価格より高いのは付属品の分の差額です。
  • メガネレンチ(7mm)
  • 専用じょうご(SM-DISC)
  • シリンジ(KTC フルード吸入器など)
  • 面ファスナー(幅20mmくらいのマジックテープ)
  • クッキングペーパー(紙)

手順
  1. キャリパーからパッドを取り外し、ブリード用スペーサーを取り付ける。
  2. レバーからブリードスクリューとOリングを外す。
  3. SM-DISC をレバーに装着。栓を外す。
  4. ミネラルオイルを満たしたシリンジにチューブを着け、ブリードニップルにつないだらゆっくり注入。「ゆっくり」が大事。急いでやると、 オイルがより多くの気泡を巻き込みやすくなるので、なるべくゆっくりと。どっちにしろ巻き込むけど、少ないに越したことはない。
  5. SM-DISC にあふれるオイルに気泡が混じらなくなったら注入を中断、ブリードニップルを閉じる。
  6. チューブからシリンジを外し、ビニール袋に付け替える。シリンジや容器に残ったオイルをSM-DISC に満たす。
  7. ニップルを閉じた状態で、ブレーキを目一杯握る。この状態で 0.5 秒くらいニップルを解放し、キャリパー内のエアを抜く。これを数回繰り返せば、普通はがっつり効くブレーキになる。
  8. ブリードニップルを完全に閉じて、SM-DISC に栓をし、レバーから SM-DISC を外す。
  9. オイルをあふれさせながら、ブリードスクリュー+Oリングでレバーのふたを閉じる。
  10. このまま1日以上、レバーを上にして放置、時々キャリパーからレバーへ向かって順に、歯ブラシの柄などでひっぱたき、エアの移動を促すと良い。
  11. シリンジにオイルを半分くらい入れ、ブリードニップルにつなぐ。
  12. レバーを操作し、レバーのマスターシリンダー内のエアを抜く。
  13. ブリードニップルを緩め、キャリパーから気泡が出てこなくなるまでシリンジをゆっくり引く。
    このとき、レバー側からエアを吸い込まないように注意!
  14. 念のため、シリンジからキャリパーにオイルを送り、マスターシリンダー内のエアを排出してみる。

一人で作業している時は、 7 の作業が難しくなるので面ファスナー(または太めのゴムバンド)を使う。 10以降はおまけ。やらなくてもいい。

シリンジとじょうごは、レバーにもキャリパーにも付属してないので、別途購入が必要。
シリンジはシマノ純正でもいいが、サードパーティ製品(KTC フルード吸入器など)で代用できる。
じょうごは説明文中の「SM-DISC」で、これは代替品がない。このじょうごは、BL-M988(BL-M985)のふたに合うようなねじ切りがしてあってさらにOリングと便利な栓がついている。代替品を探してもたぶん存在しないと思う。こちらは数100円なので純正品以外の選択肢がなくても問題ない価格。
キャリパー側でブリードスクリューを使う手順もあるが、最後にキャリパー側でも「オイルをあふれさせながらイモねじを締める」というのは私にとって余計な作業なので、今回は従来通りブリードニップルでやった。
気をつける点とすれば、ブリードニップルとチューブの接続くらい。こいつは下手にやるとオイル注入中に 外れて辺り一面オイルだらけになるので要注意(これは私がやってひどいことに...)。

ブリーディングは一度やっておくと仕組みが分かるし、面倒でもなかなか面白い作業だが、どうしてもうまくいかない人は、プロショップへご相談を。ちゃんとした店なら、料金に見合った仕事をしてくれます。
ちなみに、私が初めて油圧ディスクブレーキを取り付けた際、手がかりにしたのはシマノのマニュアルと整備書籍・ネット・サイメンのDVD。基本的にはシマノのマニュアルだけあれば事足り、それ以外の情報は自分の作業が正しいかどうか確認するために参照した。


なお、発売直後の BR-M985 はシールが甘い個体があり、ピストンからオイルが漏れるという事故が発生した。当然、パッドはオイル浸しで効きが大変悪くなり、ブレーキをかけるとオイルが焼ける香ばしいにおいが。シマノに交換を依頼したら、なんと大阪から中2日で代品が送られてきた。このサポートの良さはすばらしい。

Tomac Automatic 120 (2)

MTB1号機は、Gary Fisher Wahoo 2009で、白地に赤と黒で書かれたロゴが目立つため、赤パーツを多用し、ちょっとうるさい感じだった。
今回は、Tomac ロゴがわりと控えめで、フォークとホイールのロゴが賑やかな分、それ以外の部分は抑えめが良さそう、ということで、カラーパーツはなし。
フレームは流行のテーパードタイプなんだが、スタックハイトを低くするためか、トップがインターナル( Cane Creek でいうところの「ゼロスタック」)、ボトムがエクスターナル(つまり、普通のやつ)となっている。ヘッドセットは、FSAのものが付属しているが、知らずに Cane Creek のやつを買ってしまったのでせっかくだから交換。しかし、違いなど私にわかるわけがない。

交換作業にかなり手こずった。ヘッドチューブのボトムが段階的に太くなっているせいで、リムーバーが開ききらず、爪がボトムパーツに引っかからない。それで、もう、ガンガンガンガン、真夜中にいろんな角度からひっぱたきまくる。なんと近所迷惑なおっさんなんだ。
どうにかこうにか外し終わると、今度は圧入。こっちは工具さえあればどうと言うことはない。取り外しに比べれば屁みたいなもの。

ちなみに、2010年モデルとの大きな違いが、このヘッドチューブの形状と、リアトライアングル。2010年モデルは、ヘッドチューブが 1-1/8 のエクスターナルで、リアトライアングルが左右非対称になっていた。2010年モデルは値下げをしているようだが、買うなら2011年モデルの方が今風でよい。
Mavic Crosstrail も、2011年モデルから QR15 に、従来の QR アダプタが装着されるようになったようだ。

以下、パーツ構成。これで大体 13.1 Kg (ペダル抜きで12.6 くらい)?。Tomac のリファレンス(Automatic 120 1)よりだいぶ重い。同じようなパーツを使ってんだけどなあ...。
  • フォーク: Fox F120 RLC 15QR Taper steerer 2011 [日本]
  • ヘッドセット: Cane Creek ZS-3(1-1/8) & XXII(1-1/2) [USA]
  • FD: FD-M981 [日本]
  • RD: RD-M980(SGS) [日本]
  • ブレーキレバー: BL-M988 [日本]
  • ブレーキローター: BR-M985(メタルパッド) [日本]
  • シフター: SL-M980-I [日本]
  • クランクセット: FC-M770-10 [日本]
  • BB: Hope ceramic
  • カセットスプロケット: CS-M770-10(11-36) [日本]
  • チェーン: CN-M980 [日本]
  • ステム: Ritchey WCS 4-Axis O/S 31.8mmx90mmx84D [UK]
  • ハンドルバー: Crank Brothers Cobalt 2 lowrise [UK]
  • グリップ: Ergon GE1 [UK]
  • シートピラー: Thomson Elite 30.9mm [UK]
  • サドル: Fizik Aliante Gamma XM Kium [UK]
  • ホイール: Mavic Crosstrail 2011 [DE]
  • タイヤ: Kenda Nevegal UST 2.1 [UK]
  • ペダル: Shimano PD-MX30 [UK]
次回は、このフレームについてちょっと考えてみる。

Tomac Automatic 120 (1)

Tomac Automatic 120 2011 フレームを、アメリカの CBO(Cambria Bicycle Outfitter) から購入。10月末に注文し、今年初めに納品。あちこちからパーツを取り寄せ、ようやく完成した。
Tomac といえば、John Tomac 。有名人であるが、彼を知ったのは Kenda Nevegal を購入したときが初めてで、現役の頃の彼を知らないし、映像は Youtube でいくつか見ただけだった。
かつては、日本でも代理店があって完成車を購入できたのだが、いまはもうやめてしまったようだ。本国ではマイナーではない様子がわかる。日本では、Tomac ブランドが売れない、などという以前に、MTB自体が大変に低調で、ママチャリ系を除けば、日本全国 猫も杓子もロードバイク、残りはクロスバイクや小径車程度か。

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