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ソルダリングかクリンピングプライヤーか、電動工具か手磨きか

ワイヤーの終端始末は、Knipex のワイヤーロープカッター 9561190 を使って、エンドキャップを良い感じにかしめている。しかし、RDのように飛び出しを短くしたい場合、先の工具では少々やりづらい。

世間一般ではソルダリングが昔ながらの方法で、これは私も非常に良いと思っているが、なんとなくエンドキャップでやりたいという気持ちが勝つ。そうすると、スリーブ用クリンピングプライヤーが使いやすそうで、このシリーズから選ぶことになる

しかし、一番安いものでも5,000円前後、たかがエンドキャップのためにそんな金を出す意味があるのか?

そしてまた、このようにISCG5タブを磨いてみたり、
シートチューブを磨いてみたり。
そんなことをしているとポリッシャーないしディスクサンダーが欲しくなる。チューブの方は割と磨きやすいが、ISCG5タブは形状が複雑なためちょっと磨きづらい。
チタン合金はアルミ合金と違い、磨いて表面処理を行わなくても曇ることがないので磨き甲斐がある。しかし、摩耗しやすい金属とはいえ、アルミに比べるとなかなかしんどい。

MTBマニア始めて9年目にしてようやくふじてん


MTBの専用コースといえば、今はなき さがピク のフリフリショートダウンヒルしか走ったことがなかったため、どういう走り方をするもんだかもう完全に思い出せなくなっていた。

昨年、SMPで催されたスタントンミーティングで知り合ったMJさんにお声がけ頂き、大変遅ればせながら、特に関東・東海辺りのMTBライダーに人気のふじてんへ行ってきた。

交通手段はいつものように輪行。普段の生活に車を必要としないため、ちょっと遠出するには鉄道+親切な方が最寄駅からピックアップとなる。車なんか買ったら、ガソリン、オイル、バッテリー、その他メンテナンス、駐車場、車検、保険、税金....。年に20回も乗らないのにそんな高額な乗り物はいらんよ。

この日のふじてんは路面のグリップが非常に良く、1本目の試走(?)中、リアブレーキを少し引いただけで重心が前方に持って行かれそうになった。
走りは相変わらずひどいもので、開始から7本、MJさんに先導して頂いたものの、まったくもってついて行けず姿を見失ってばかり。ようやく最後の10本目で感覚をつかんだので、次回はこの感じを思い出しながら走ることにしよう。

当然のことで気にも留めなかったが、チェーンリングからのチェーン脱落は皆無。ふじてんには軽いギャップがあるが、そのどちらでもフロント側のトラブルは一度も発生しなかった。RDが暴れればリア側で多少のチェーン移動があるが、ナローワイドの時にも発生していた現象で、Infinium にしたから増えたというものではない。むしろ減ったと思えるくらい。
チェーンは落ちない、ナローワイド特有の摩擦抵抗もない。BCD88mmのクランクが用意できれば、Chainflow リングが今のところ最も優れていると思う。まあ、チェーン落ち回避はRDの役割が99%だと思うけど。

かなり前からナローワイドが無意味と思い始めているので、近々、今の状態からクランクだけ交換し、非ナローワイドで歯の高さが低いチェーンリングでテストする予定。
「てめえみてえなヘッポコMTB乗りの評価なんか当てになるかべらぼうめ」という意見もあるだろうが、とりあえず「自分の乗り方においては意味が[ある/ない]」を明確にしたい。それが他の人にも同様に当てはまる保証は一切ない。

フロントチェーン落ちが発生した場合は、Miranda Infinium 大変優れていることが分かる。落ちなかった場合、ナローワイドは無意味(そして高さのある歯も無意味)ということになり、RDさえきちんとしていれば、チェーンリングなどどうでも良いということになる。

余談だが、久しぶりにシマノSLXブレーキを付けた車体にちょっとまたがらせてもらったところ、制動力の立ち上がりが予想以上に強烈で驚いた。マグラではかなり握んで得られる力が、シマノではほんの少しレバーを動かした状態で発生する。少々技術は必要だが、マグラに比べれば手が疲れないブレーキと言える。

半年ぶりくらいか?

数年前なら毎週のように通っていた山だが、ここ1年ばかり堕落しすぎてママチャリさえにも乗らない日々を過ごしていたが、天気も良いことだし、半年ぶりくらいに走ってきた。

久しぶりついでに三脚とカメラ(NEX-6)・交換レンズをバックパックにブチ込んだ。ニーウォーマー代わりにバックパックにぶら下げたニーパッドと、厚くて脱いだウィンドーブレーカーがかなり邪魔。
また、この日は撮影しつつのダラダラ走行なので、ヨシ課長やナタジゴさんには連絡せず一人で来たため、輪行袋と付属品一式が更に重さを増す。
ということで、荷物が多いことを言い訳に登りはすべて降車して歩き通した。

途中でボランティア仲間の夫妻に会って30分以上話し込んでいると、さらにまた同じボランティア仲間が通りかかったので、彼も引き留めて4人で更に長話。
機材(MTB)の話しかしてないんだけど、この上なく楽しい時間だった。話に夢中になりすぎて、皆さんの自転車の写真を撮り忘れたのが心残りであるが。

先日、特別な処置を施した Renthal Duo Stem は、ノイズなしで大変具合が良い。確かな効果を感じることができた。

リアに小径ホイールとハイボリュームタイヤ、フロントに大径ホイールとローボリュームタイヤ

二輪車風。リアに小径ホイールとハイボリュームタイヤ、フロントに大径ホイールとローボリュームタイヤ。二輪車と自転車とでは構造がまるで違うので、こういうのはほとんど意味がないと思うけど、ちょっと試しにやってみた。

改めてタイヤ外径を雑に計測してみたところ、フロントが27.6インチ、リアが27.2インチだった。考えてみれば、650Bが主流になるだいぶ前から厚めのタイヤを使っていたので、フロントだけ650Bにしたところで大して違いがないわけだ。半径にして5mm程度では、乗車感の差を感じ取ることはほぼ不可能だろう。

汎用性はやはり Maxxis Minion DHR II の方が高い。セットアップが楽だし、グリップも非常に良い。舗装路はTrail King の方が楽だが、肝心なのは荒れた路面での使いやすさだからね。


後ろから。

チャレンジ650B

過去に何度も書いているし、今や常識になってるが、念のため。

「26インチ」ってのは、タイヤビード径559mmに当時一般的だったサイズのタイヤを装着したタイヤ外径が26インチくらいになるのでそう呼ばれている(タイヤサイズが先にあって、対応するリムが複数あった、という方が正確か)。
2.4インチくらいのタイヤが普通に販売されている現在では、同じサイズのホイールではおよそ26.5インチ。

「27.5インチ」「29インチ」も同様。従って、「27.5インチ」との差は1インチ程度。タイヤビード径(TBD)が584mmなので当然ではあるが(584-559=25mm)。

何かを比較するときには、条件を同じにしないと意味がない。
たとえば、「東京都と北海道、どちらが寒いか」を比較する際に、東京都は1月の気温・北海道は8月の気温で比較するのと同じ。
「27.5インチは26インチより直径が1.5インチ大きい、使用したタイヤは、26er:薄いタイヤ、27.5er:厚いタイヤ」ということになって意味がない。

というわけで、「650B/27.5」は26と29の中間ではなく26に近い、なんてのは少しも不思議な話ではない。26インチと言ってるのが26.5だと理解できればよい。
そもそもアレだ、「26インチ」とか、どういうタイヤを選ぶかに依存するサイズ表記なんかやめちまえば良い。559/584/622で終わりだ(ロードの700Cも622)。

そういう意味だと、ゲーリー・フィッシャーおじさんの29インチの時から意図的な不適切比較が始まっていた。「29インチ」というのは、TBD622mmのホイールに、径が115mm位大きくなるタイヤを使用する計算となっている。これは現在の「27.5インチ」と同じ(584mm+115mm)。「26インチ」は101mmくらい。「26インチ」と同じボリュームのタイヤなら28.5インチ。
「3インチもでかい」という表現を見たことはないが、一部の無理解な人にはそう思われてしまっている。

こういうでたらめな図(1枚目の画像)に騙されないように。タイヤのボリュームが持ち味なのにそれを無視してプラスだの何だの、これは意図的にやってるんだろうな(でなければただの間抜けだ)。
より実態に近い図が欲しければこちらを。ただし、584に2.8のタイヤをつけても29と同じにはならない。


69erてのが過去に大手メーカーから販売されていたが、それに比べると、26インチバイクのフロントを650Bに変更しても、外観に大差はない。ただ、ハンドルバー越しに見えるタイヤはだいぶ大きく感じる。フォークのステアリングチューブ延長線上にハブがあるわけじゃないから、実際のサイズ差以上の違いを感じる。


せっかくなので、ハブは110mmのものにした。この規格が発表されたとき、20x110があるのになぜ15x110なのか?という疑問があった。調べてみると、Boostの110mmと従来からあるDH向け110mmには互換性がない。20x110は、フランジ幅を変えずにOLD(Over Locknut Distance)とアクスル径を大きくしただけ。Boostはホイール剛性向上を狙ってフランジ幅を広げている。従って、15x100をBoost用フォークにはめる場合、アダプターを取り付けた上で、センタリング調整も必要になる。
その辺の話はこの記事を参照

リアの12x142TAも、135QRとフランジ幅が同じなので、ホイール剛性には全く関係がない。太いタイヤをはめるためにOLDを広げただけ。

フォークがアレなので、少しでも軽くしようとリムはこれを。
Stan's NoTubes Arch MK3。溶接部分は先代よりだいぶきれいになっていた(撮影忘れた)。リム単体で約60gの軽量化だが、やっぱりフロントが重い。設計に反する組み合わせはいろいろな点でバランスを崩す。BBは高くなるし、ヘッド角も寝気味になる。登りはかなり大変だろうなあ。

そういえば、リア(セミ)ファット・フロントノーマルでタイヤ外径を同じにするってのはまだ見たことがないな。二輪みたいに重いエンジン積んでないし、そもそもあまり利点がないからか。


最近は26+なんてのも増えているが、従来のフレームにははまらないので、手持ちの26インチフレームをなんとかしたいという人には何の意味もない。使うには新たにフレームを買う必要がありそれだったら650Bを買えば良いので、誰のための規格かさっぱりわからん。たとえば、650Bの完成車に、フロントだけ26+を装着するとか?

いろいろやってます


折悪く何週か続けて走らないうちに銀杏の落葉が枯れてしまい、今年は黄色い絨毯はなし。たまたま目に入った赤い色を何とか収めて撮影。もう少し広角の方が撮りやすかった。

ということでだいぶ久しぶりに走った山はもうすっかり冬になっていて、暖冬といえども風が強く立ち止まるとあっという間に体が冷える。出ようかどうしようか、家でグズグズしているうちに普段より2時間も遅れることになった。

本日試したのは、このハンドルバー。Spank が今年から2つの製品に投入した "Vibrocore"。低密度素材をハンドルバー内部に流し込み、走行中の振動を低減するというスピリチュアルな技術。いつもの所を走ったので速度はかなり緩め。プラシーボ効果は大変なもので、普段より手の痛みが少なかった(気がする)。
もともとの幅は800mmもあるべらぼうなハンドルバーであるが、姿勢が心地よくないため760mmに切断し、断面は当然ピカリング。

ステムはニコイチな方向で。
シルバーでボルトの色まで同じだとなんだか締まりがない印象を受けたため、手持ちの Elite X4 黒ステムからボルトだけ抜いて交換。トップキャップは Cane Creek のヘッドセット付属品、スペーサーは同じく Cane Creek 110 で Interlok 。ツライチっぷりがなかなか良い。

2本目に行く途中でナタジゴさんとヨシ課長に出会った。ナタジゴさんは激務のためやつれ無精髭が浮き、ヨシ課長はBTR Ranger に800mmのバー、それにTOGSを付けるという、トレールライドとして全く意味不明ですばらしく挑戦的な部品構成となっていた。サドルは私がケツの痛みのため数回で使用を中止した セッレ・サンマルコ  Squod Team の色違い。写真撮りながらダラダラ走っていたので追いつかれると思ったが、結局この後は会わずじまい。

気象概況では「穏やかな陽気」などとほざいていたが、風が強くて山も都内もかなり寒い。8時頃は着すぎかと思ったが、時間がたつに従ってどんどん風が強まり、帰りは上着なしでは凍えるくらいになった。

とまあ、こんな感じで撮影半分、走行半分くらいで4時間くらいを過ごした。上の写真を撮った場所は分岐を間違えてすぐの所。気が散っていたせいか、最後の右折をなぜか直進。登り切ったところで下り始めると、急に辺りが暗く陰気になった気がした。これ以上進むと何かまずいことになりそうな、そんな予感が視覚に現れたように。
私はいわゆる「霊的なもの」の存在は全く信じていないが、この瞬間は今思い出しても不思議である。直感に従い、来た道をそのまま引き返し、無事に下山。

意外と良い感じのグリップ

最近発売された ODI Elite Pro 。Rogue とか、Ergon GE1 とか、太めのグリップが好きなので、"without feeling bulky"なグリップは手に合わないと思っていたが、"provides padding where it is needed most" を信じて使ってみたところ、細すぎる感じはなく、しばらく使ってみようという気になった。

Ergon GE1 は、エンドがかなり厚くなっているため、左右で15mmほど幅が広くなる。こちらは標準的で、+5mm。

また、いくつかパーツを交換し、現在はこんな状態。
Renthal Duo Stem のノイズが再発したため、Thomson Elite に戻した。ライズが不足するため、30mmの Spank Oozy Trail 760へ。実測で765mmあったため、左右5mmずつ切断し、グリップを嵌めた状態でちょうど760mmとなった。Renthal Fatbar Lite と比較すると、やはりあまりしっくりこないスイープ角度であるが、色は気に入っている。このくらいの幅なら、もう少しバックスイープが深いと良いのかな?

唯一の Chris King 部品

ヘッドセットに Chris King 製品を使うと、上下ゼロスタックタイプでない限り自己主張の強いロゴが目立ちすぎる。Sotto Voce というステルスロゴの製品は地味すぎる。性能面と外観そしてやはりAhead Set の元祖という点で、ヘッドセットはやはり Cane Creek である。今後も Chris King のヘッドセットを使うことは絶対にないであろう。

で、使っていて一番わかりにくいBBに Chris King を入れてみた。フレームに取り付けてクランクをセットしてしまえば、BBがどのメーカーの物かなんてことはなかなか分からない。もともとシマノのまともなBBを使用していたこともあり、走ってみたところでプラシーボ以上の効果はない。私はスピリチュアルでオカルトな感覚を持ち合わせていないので、「走りが劇的に変わる」ことはあり得ない。ブラインドテストをしたら、SM-BB51 との違いも分からないはずだ。

現在日本の代理店から入手可能なBBは、ロード用とMTB用に分かれておらず、同一のBB本体に対して "Conversion Kit" を変えることでロードやMTB・BMXに取り付ける設計となっている。

Stanton Bikes Slackline Ti は、BBシェル幅が 73mm であるため、本体 "ThreadFit 24" に "Conversion Kit #12" を組み合わせて使用する。
キットには "H" Spindle Sleeve を左右にはめ込み、73mm 用のスペーサーを挟む。スペーサーはアルミ合金製。シマノのように樹脂製で、精度の低いBBシェルでもある程度使えてしまう懐の深さを、このスペーサーに求めてはいけない。Chris King のBBは、作業者やライダーがプロでない限り、精度や平行に病的な神経質さと度量の狭さを兼ね備えたフェーシング・タッピング マニアなユーザーが好む高品質製品である。

キットが2,000円超(直販ではUSD18)ってやり過ぎとか言ってはならない。プラスチック2個とスペーサー、ペラい「念のため用」スペーサー数枚がこの価格あっても、King である。値段が高いとか抜かす正常な感覚の人間はこんな道楽部品を買うべきではない。

雨の日に乗らない、泥や水たまりを避けて乗る、というような使用方法だと、SM-BB93を5回交換するまでの間に自転車本体か自分が寿命を迎えることだろう。
ただし、交換したシマノのBBはどうなるかというと単に廃棄するだけである。メンテナンス不可としているシマノBBは使い捨てが前提であり、メンテナンスをしながら出来るだけ長く使い、ゴミによる環境負荷を減らそうという Chris King の方針とは異なる。どちらを選ぶかは好き好きであるし、シマノBBもきついシールで意外と耐久性が高い。

取り付けてみるとこんな感じ。黒なので完全に埋もれている。これがつや消しだったらSM-BB90Aとほとんど見分けが付かないだろう。

盆休み最後の山

2週間ぶりくらいに山。今回はヨシ課長に加え、久々にナタジゴさんにも来て頂いた。フォークのオーバーホールをしてから初めての山となった。

駐車場では、長瀞ツアーで何度かご一緒したK様と本当に久しぶりにお目にかかる。我々は先に行き、ご同行の方ともどこかで会うだろうと思っていたが、1本走って峠に戻ってくるとK様のみ。暑さにやられて途中棄権されたとのこと。前回よりだいぶ涼しくなったとはいえ、この時期は気をつけないと取り返しの付かないことになる。ナタジゴさんも、車から自転車が落ちそうになってたし...。

フォークの調子は上々、購入時よりかなり良くなった。以前はリバウンド調整だけではだめで、やむを得ず空気圧を下げても減衰がイマイチだったが、オーバーホール後は100PSIで適正サグ、下りで少々突っ込んでも弾かれにくくなった。

SKFシールの効果は...、私にはよく分からなかった。ナタジゴさんのRevelationはハードアノダイズドのスタンションチューブで、こちらもかなり滑らかに感じ、現世代の黒チューブがさらに良くなったみたいなのだが、ブラインドテストをされたら分からないくらい私は鈍感である。そこへSKFシールを入れたところで、やはり私に区別が付くような差ではなかった。ここは長寿命に期待。

ただ、気になるのはダンパー側のボトムからのオイル漏れ。ボトムにあるのはリバウンド調整ノブで、このノブはエア抜き工具兼用のため(?)、六角形の黒い金属棒と一体化されている。ダンパーシャフトに締結するボルトは、この棒を受け入れるため中空で穴が貫通している。

当初はクラッシュワッシャー周辺からの漏れを疑ったが、ボルトの穴にペーパーウエスを紙縒りにして詰め込み、そいつを外れないように養生テープを貼り付けて1日走ったところ、オイルは穴からのみ発生していることが分かった。
漏れているオイルは、臭いから15wと推測。このオイルは左右に5mlずつ注入し、潤滑用のものと思われるが、シャフトに穴でも開いていない限り、このボルトから漏れてくることはなさそう。今のところ根本原因が分からないのでしばらく様子見。

RockShox Revelation RCT3 2015 のダストシール・オイル交換


タイヤの交換から始まって、最近はホイール組み立て、ようやくハードテールMTBメンテナンスの最終段階としてフォークのメンテナンスを行った。

購入した道具および消耗品類はこちら(一部手持ちを含む)。

作業後に撮影したため、転がっているシールは取り外したRockShox純正のもの
  1. Buzzy's Slick Honey
    Sram Butter 代用。
  2. Finish Line Shock Oil 5w, 15w
    純正オイル代用。
  3. 樹脂製計量カップ
    ダンパー用。
  4. 食品保存容器の下だけ
    フォームリング洗浄/ドブ漬け用。
  5. 塩ビソケット VP 30(外径46mm、内径38mm)
    純正ツール(RockShox Dust Seal Installation Tool)代用。
  6. Pedros Downhill Tyre Lever
    ダストシール取り外し用。
  7. Topeak PocketShock DXG
  8. 六角レンチ 1.5mm, 5mm
  9. オープンレンチ 10mm
  10. 金属製物差し
    ダンパーオイル油面簡易計測用。
  11. KTC セミディープソケット 24 B3M24
    エアスプリングおよびダンパートップキャップ用。
  12. KTC ラチェットハンドル BR3E-H
    滑り止めがないので油が付くと落としやすい。
  13. シリンジ
  14. クニペックス 穴用スナップリングプライヤー 19-60mm 4411J2
    今回は使用せず。
手順はまあ、製造元の "Service Manual -- SID and Revelation Rev A -- 2015 -- English" で。動画は、こちらが大変勉強になった。
MBR magazine - How to change the travel on your RockShox Solo Air fork

初回なので、オイルとグリスは純正品を使いたかったが、一部しか手に入りそうになかったため、すべてサードパーティのものにした。次回までに純正品をそろえておきたい。また、トラベルを150mmにしたいので、シャフトも併せて手に入れよう。

ダストシール圧入工具は、ヨシ課長に教えてもらったものを購入。あつらえたようなサイズ。純正品ならもう少しぴったりとはまるのだろう。


せっかくだからと、フォークに付属している予備シールではなく、SKFのダストシールを購入したが、正直何が変わったのかよく分からない。Foxから遅れること5年、ようやく一部のモデルで採用が開始したが、32mmのRockShox品は存在せず。SKF品は緑系でフォークの基本色である黒・赤・白に合わず気に入らない。余計な主張はしないで欲しい。



試走してみると、やたらとボトムアウトする。以前と同じ空気圧(65PSI)にすると、トラベル量が130mmになり、サグは40%近くに。
マニュアルどおりに 5w を 134ml 入れたはずだったが、何度か試行錯誤している過程で、オイルを捨てきらずにさらに134mlを入れてしまった可能性が。今更全ばらしは面倒くさいので、もう一方の目安である "82-88mm +/- 2mm" に従っておおざっぱに 87mm 位に調整。そうすると、今度は 95 PSI で以前に近くなった。

そもそも、フォークにはこのようなデカールで推奨空気圧が示されているが、何故に今まで65PSIで使えていたのか?
マニュアルの p28 には以下のように書かれている。
Suspension fluid volume is critical. Too much suspension fluid reduces available travel, too little suspension fluid decreases damping performance.
オイルが多すぎると、ダンパー内の空気の割合が減り、エアスプリング側を同じ空気圧にしても正しいトラベル量(ここでは140mm)まで伸びきることが出来ない。
出荷時にトラベル量が少ないということはなかったので、逆方向、つまりオイルが少なすぎたのでは、と推測している。

普段はサグを25%以上取るようにしているが、その際の乗り手重量は75kgくらいになる。デカールの指示に従うと 85-115PSIのところだ。基本的に出荷状態をベンチマークとして考えることが多いのであるが、RockShox に関してはあまり信用出来ないと思われる。デカールもまっすぐ貼り付けられていないことから、品質管理の程度は高くないのであろう。

Foxを日本の代理店経由で購入した場合はこのようなことはまずないだろう。過去に F120RLC と Float 150RLCを使用したが、いずれもマニュアル通りに設定すれば、他に調整をする必要がなかった。


調整後の試走は明日以降に。

フロントダブルを満喫


2年ぶりくらいに竹林の方を走って来た。ここは下りがかなり短く、降りた後に入り口まで戻ってくるのが長い。全般的にうまみの少ないルートなので、反対側と比べて走る人がかなり少ない。

3時に起床したが、だらだらしていたので現地の駅に着いたのは7時を過ぎていた。山に入ってからも、ちょっと走る、止まる、写真撮る、ちょっと走る、休む、ちょっと走る、地元の人としゃべる...てな具合で、舗装路も含めて30kmもないのに5時間以上かかってしまった。



虫がかなり飛び回るようになってきたが、まだまだ新緑が目に心地よい。


今回は、久しぶりに全行程を押し上げなしで走ってみた。フロントシングル+立ち漕ぎで脚が鍛えられたせいか、軽いギアでゆっくり登っていくことが苦にならない。ただし、乗り方の問題もあるが、26x36ではもう1段軽いギアが欲しいと感じるところが2つほどあった。クランクをこのままにして、シマノトリプル標準の24x36に近づけるにはリアに40Tを入れのが手っ取り早い。
リアだけ11sにしたらどうかとか考えてもいるが、フロント変速でインナーとアウターの間にチェーンが落ちるのではないかと心配している。

実験するなら、チェーンだけ11sにしてみれば良い。ロードと兼用になったので、今すぐ手に入るXTR/Dura-Aceグレードを買わなくても、105とかで良いし。いや、せめてUltegraくらいにするか。スプロケットリムーバーのチェーンもUltegra使ってるしなあ。いや、やはりRDとCSを11sにしないとだめか。
11s用には TL-CN28 が必要とか。チェーン切り持ってるのに、また専用工具かよ...。

とりあえずリア40Tと16Tを探してみるか。

でも、やっぱりリアだけ11sにしたい。そうすれば今のXTR様FC-M980-2を使い続けることができる。来月あたりに、SL-M8000/RD-M8000-SGS/CS-M8000(11-40)を買うか!

缶詰3個持って高めの山へ登り、ナタジゴさんとヨシ課長の慰労会

激務のため大変お疲れのナタジゴさん、激務のため大変病んでらっしゃるヨシ課長に、ちょっと高めの山を案内して頂いた。

少々霞がかかっていて遠くまで見渡すことはできなかったが、朝から快晴で、半袖短パンで十分な気温。長袖長ズボンを着て行ってしまったが、幸い夏とは違って湿度が低く、かいた汗はすぐに乾いた。
登りは文明の利器を利用して大変な距離をあっという間に移動。登ることが(も)目的の方にはあり得ないやり方であろう。
山頂付近からヨシ課長が下る。

森の中をナタジゴさんが下る。
とはいえ、下ってばかりではなく、最初の下りから少し行くとまた登り返しがある。いつもの所ほどではないが、斜度もそれなりにあり、頑張らないことにしていたので早めに諦めて降車する。登れそうな所は乗ったまま。フロントシングルでは立ち漕ぎを強いられていた所も、インナー26Tがあれば力まずに緩く登ることができる。舗装路でもアウター38Tあれば制御可能な速度まで脚が回りきることもない。

次のテストは10sフロントダブルのドライブトレインに、11-40T。フロントシングルの時に試した 11-13-16-19-21-24-28-32-36-40 、これがうまくいけば、11s への移行をかなり遅らせることができる。

もう当分の間は(あるいは永久に)フロントシングルにすることはないだろう。専用コースを下るだけならフロントシングルでリア7速くらいでも良いのではないか?


とにかくハイカーが少ない。山小屋の前に数名、担ぎのあるきつい登りでのすれ違いが1組(2人)、下りでのすれ違いは0人。30分以上休憩を取っていても誰も来ない。考えてみたら本日は平日。国民の祝日とその振替休日がが休みにならない代わりに、連休をまとめて取れる利点が効いた。

半分くらい進んで昼休憩。


ヨシ課長が缶詰を10個くらい持ってきてくださり、各々自分の取り分をバックパックに入れて走って来たのだが、旅館の朝飯がやたらと多かったため、にぎりめしとカップラーで腹がふくれてしまった。残念ながら、缶詰はそのまま頂いて明日以降の食事に使わせて頂くことになりそうだが、わざわざ持ってきてくださったヨシ課長には感謝!

ハンドルバーを変更した際ライズが10.4mm増えた。登り重視のつもりでスペーサーを15mm減らしたため、下りがなかなかやりづらくなってしまった。ステム下にスペースがたくさんあるのはあまり好きではないが、やむを得ない、5mm戻すことにしよう。

最寄り駅に戻る舗装路では、ナタジゴさんが強烈なコーナーリングを見せてくれた。長年かけて培ったオートバイの運転技術を応用したようで、すっぽ抜ける恐怖に勝てない私には、あんな風に速度を維持したまま下り坂を滑らかに曲がることができない。多分、コーナーに突入する前の適切な減速も重要な点なのだろうと思う。


もう5月、後1~2本くらい、近場を走ってみようかな。

自走の必要があると、やはりフロントシングルはファッションアイテム

またしばらくぶりに山へ。まだ4月であるが、汗をかきつつ新緑に見とれながら歩いたり走ったり。


フロントダブルは適切である。今まで何度もやり直したりしていた登り返しでも思いの外登り切れてしまったりして、やはり前1枚は色々と無理があることが分かった。

OneUp から 44T が出る(ただし sram XX1/X01専用)とか、45Tも出る(shimano専用)など、リアをでかくしてフロントは1枚で済ます方向にある。シマノは XTで11-40Tに加え、11-42Tというカセットも追加するみたいだけど、フロントはトリプルまでの設定がある。

OneUpのシマノ用45Tは、18Tとのセットで、ギアのつながりがなかなか良い(11-13-15-18-21-24-27-31-35-40-45)。

登り返しのためにフロントを30Tとかにすると、自走による移動には不都合で、私にとってフロントシングルは非合理的である。自走に合わせてフロント34Tにした場合、立ち漕ぎである程度は何とかなるにしても、ちょっと長めの急坂ではそれも無理だ。

インナー(26T)で登るときは、当然サドルにケツを乗せて漕ぐわけだが、その時にサドルの高さが下り向けの低い位置だとかなりきつい。そうなるといわゆる "dropper seatpost" があると便利。でも使いやすそうなものは高いし重い。今使っているのが Thomson Elite(SP-E109 BLACK)で223g。例えば Rockshox Rverb だと500g超。本日時点での最安値は Evans で3万円くらい。

3万払って200g以上重くして、それでも価値があるといわれるのだが、まだしばらく考えてみよう。


XTのM8000シリーズだが、XTRと同じく、フロントダブルで一番でかいのが 38-28T。インナーが重すぎるじゃねえか、と思ったが、11-40Tでも、0.700となり、10s 26Tx36Tの0.722 より軽い。11-42Tに至っては、24Tx36Tと同じ0.667だ。ただし、11-42はフロントシングル専用設計。
11-40Tは、10枚目までは10sより重いが、11-42Tは9枚目までは10sと同じで10枚目以降でさらに軽くなる。
以下、CS-M8000の構成(シマノの公式情報から)。
  • 11-40T
    11-13-15-17-19-21-24-27-31-35-40
  • 11-42T
    11-13-15-17-19-21-24-28-32-37-42
なお、シマノは従前通り、本社がある日本のMTB市場をハナクソ以下程度と考えているため、最新情報は北米向けのものを見ると良い。

気になるのは、XTグレードの Ice-Tech ローターがなくなってしまったことだ。SM-RT86 は廃版になるのか?おまけにSLXもない。サイト整理中なのか、あるいはこのままなのか?RDとかクランクセットとかの種別ページにはある。

おまけ

久々の平日山

いろいろ事情があって、月末・年度末の金曜に休暇を取り、久しぶりに早朝から山を走ってみた。

今回同行してくださったのは、2010年頃から長瀞ツアーで一緒に走ってきたEさん。やたらと体力があり、MTBは久しぶりとは言え、普段からロードで鍛えているようなので、一日中引き回される覚悟だった。

しかしあいにくAさんは腹の具合が悪く、1本軽く走ったところで下山することになり、私もその後軽く1本追加しただけでおしまいとした。まあ、もう少し走りたい位のところでやめとくのが良いときもある。

こちらがEさんの(多分)1号機、Gary Fisher Piranha 2009、私の1号機 Gary Fisher Wahoo と同じ年式である。私の1号機はもうどこかのゴミ集積所のかなり下の方で永眠しているはずだが、Eさんは今でも乗れる状態で維持しているので頭が下がる。私の場合は何台あっても1台しか乗らなくなるので対照的だ。

私の Slackline Ti はこちら。だいぶ体がなじんできたせいか、とにかく乗りやすい。サグを少し多めに取っているため、リアも柔らかくなったように錯覚する。チェーンステーが横方向にしなるのは明確に分かるが、縦方向はそんなでもないはずなんだが。
感覚としては、Slackline 853 から Ti に乗り換える直前くらい。

ケツの方から。
レンズは今回も Sigma 30mm F2.8 DN。60mm ほどではないが、これも値段の割にかなり良い感じに写せる。24mmがでるかもという確度の低い噂があるらしいが、もし出たら買うと思う。

毎日11階まで階段で登ると効果あるのかな?

水曜にヨシ課長へ連絡し、いつものところを走ると伝えると、ナタジゴさんにも連絡してくださり、待ち合わせ場所に偶然いらしたばんしーのりさんと私の4人でいつものところ+を走ることに。

いつものエリアでありながら、ルートは初めて行くところ。詳しくはこちらを読んで頂くとして、期待を裏切らない楽しい道であった。途中休憩を入れながら40分弱と、比較的長く走れる代わりに、戻ってくるための登りも長い。

しかし、やはりペース配分が良いので、登りが長くても疲れが一気に来ることがない。

後半はいつものエリアのいつものルート。ここは短い登り返しの連続なので、結局前26Tを使うことはなかった。XC的な(?)乗車技術が欠けているため、低ギア比で路面を子細に確認しながら登ることができず、高めのギア比で立ち漕ぎをすることになる。5秒くらいで登り切れるところなら良いが、木の根や石ころで姿勢を崩される10秒以上の登りは、持久力がないと無理だ。

それでも、毎日11階まで階段で登っていたためか、久しぶりにしてはそれなりに走れたのが収穫でもある。


以下、本日のメンバーの所有車。可変シートポストを使っていないのは私だけであった。この中でどれに乗ってみたいかと言えば、やはり BTR Fabrications Ranger である。
本日初めて見るヨシ課長のBTR Ranger。またがっただけだが、Sサイズにしては窮屈な感じではなかった。予想以上に良い配色。この長~いホイールベースがかなり気になる。とにかく大変格好いい。
フロントシングルで、F32xR13-42の構成。自走が多い私にはトップのギア比が低過ぎる。いまのところ、フロントダブルにして正解だったと感じている。

ばんしーのりさんの、Inzist Slave(?)。「ばんしーのり」さんなので、Banshee の鉄HTを探せば分かるかと思ったが見つからず、画像検索してそれっぽく見えたのはこれしかなかった。つや消しで溶接痕が見える鉄フレームはストイックな風貌である。
今時(失礼!)9mmQR のフロント、であるのにもかかわらず、ブレーキセットは最新型XTR様で、レバーが多分9000でキャリパーが9020。レバー・キャリパーともに塗装の具合が985とかなり異なっている。好みの問題なのだが、やはり985の方が好きだ。

ナタジゴさんの Stanton Bikes Slackline 853。私がかつて乗っていたものとサイズ違いだが、フレームの塗装は非常に状態が良い。輪行でガチャガチャぶつけたり、下手に乗って何度も転倒していたからか、私のものは傷や塗装剥げが比較的目立つ状態になっていた。
ハブは Hope Pro 2 Evo で、以前私も使用していたものだが、ナタジゴさんのものはより大音量である。私のは通勤で毎日10km位1年半ほど走り込んだのでそれが音量の違いとなったのかも知れない。

今回は初めてカメラ+三脚を背負って他の方と一緒に走ってみた。輪行バッグなど余計なものを車に置かせてもらったため、バックパックの重量増はほとんどなかったのが幸い。
カメラはいつもの Sony NEX-6、レンズは Sigma 30mm F2.8 DN。撮影技術のためか、昔使っていた Canon PowerShot A610 と同じような写真になってしまった。製品としては NEX-6 の方がずっと新しいし、値段は倍以上なんだが...。

自分の自転車はもうこれ以上何か大幅に変更する予定がないので、今は誰かの自転車を見たり撮影したりする方が楽しくなってきた。

なんとなく日本橋

週末に雨が降ったり仕事が入ったりしていたためすっかり山から遠ざかっている。やることもないので、いつものように手抜きエア抜きをしていると、シマノ以外のブレーキが気になっていろいろ物欲が刺激されたが、結局今のままで十分だろうとの結論となった。

週中の休日はかつて紀元節と呼ばれていた日であるが、身の回りでは何ら変わったことはない。

会社では毎朝10階分を階段を使って登っているが、この程度では運動不足がひどくなる一方なので、久しぶりに都心へ繰り出してみた。

しかし、途中にまともな坂がまったくなかったため、自動車にあおられながら車道を走る時以外は大した運動にならず、大臀筋への負荷は低いまま走り終えてしまった。

手抜きエア抜きの結果は思った通り、大変よろしかった。ブレーキタッチがかつてないほどのソリッド感。ローターを前後ローテーションした後、フロントが少しすかすかしていたので、ついでにピストンをレバー一握り分押し出して、前後とも同じくらいの引き具合になった。

1枚目の写真は日本橋近辺。中央通りに比べれば普段もそれほど人通りの多い場所ではないが、休みとなると本当に閑散としている。そして、ゴミが全く落ちていない。落ち葉のようなものも非常に少ない。ここはどんな気合の入れ方で掃除をしているのだろうか?

Lewis LHTというTrickstuff Maximaそっくりさん

 Lewis LHTというTrickstuff Maximaそっくりさんがちょっと話題になってるみたい。 某代理店等は普通に紹介してたけど、「Trickstuff Maximaインスパイアード」「Trickstuff Maxima系」くらいは言っても良かった気がする。日本ではさほ...