インターナルルーティングは残念

Switchback Ti が発表されたときから分かっていたことだが、実際にやってみると本当に残念だと感じるのがホース/ケーブルのインターナルルーティング。

こういうアルミ製の蓋が付いていて、
外すと、
こんな感じ。
白い汚いものはロックタイト(低強度)
内部のエッジが鋭いため、慎重にホース/ケーブルを引き出さないと、ホース/ケーブルの表面がひどく傷つく。
これは痛々しい。
「こんなになっちゃったんだけど、何か良い案はない?」と Stanton フロントマンの Stu に聞いたけど、自分の手順が間違ってるわけでもなく、妙案は得られなかった。面取りするのも狭すぎてかなり手間がかかりそう。
それでも次回やるときはヤスリで軽くエッジを落とすくらいのことはしてみよう。

ツールは、一応これを使用。
アマゾンで買って大して高くなかったと記憶してたんだけど、明細見たら9千円弱。超高え!

今回、ブレーキホースの予備がなくて使い回したせいで割とギリギリの長さだったんで、ホース用のツールは使用しなかった。
そのため、ツールなしでシートステーからホースを突っ込み、最後にトップチューブからホースを引っ張り出す際に少々難儀をした。
内部が暗くてよく見えないので、やむを得ず夜間走行用の装備で対応。
ヘルメットに装着したヘッドライトでクソ小さい穴を照らしながらホースの端を探り、2.0mmの六角レンチをホースの穴に引っかけてようやく引き出せた。

私の持っている技術が低いことが原因なんだが、技術が低くても誰でも簡単に作業ができるアウタールーティング最高!インターナルルーティングは残念過ぎてもう二度とやりたくない(やりたくないけどBL-M9120/BR-M9120を買ったらまたやる羽目に)。
ブレーキのエア抜きとかは、油圧ディスクブレーキという仕組みに合理性があって、作業自体にある種の達成感がある。しかし、インターナルルーティングには必然性も合理性も感じられず、やらなくて良いことに対して無為に時間を浪費しているとしか感じられなかった。

頭からケツまで全部フレーム内部へホース/ケーブルが収まるのならともかく、金属チューブではトップチューブ/シートステーでホース/ケーブルが露出せざるを得ず、外観の優位性はない。むしろ中途半端で見苦しい。
さらに、フレーム内部でホース/ケーブルが暴れるため、ちょっとした段差でパキパキ騒々しいノイズが発生する。せっかくいい感じのフレームなのに、こういう点はぜひ改善を望む。

650B IS DEAD!

ということで、車輪は29erに、フレームは Stanton Switch9er Ti に。一見すると今まで乗っていたものと変わらないが、

真横から見るとシートチューブアングルが大分立っているため、雰囲気がかなり異なる。まあ、最近の "aggressive 29er hardtail" って大体こんなジオメトリーだけど。トップチューブのスローピングが16.5inサイズ並みにきついので、足つきがよく、大径ホイール・大サイズでありながら窮屈な感じがない。むしろ、設計の古い 26er Slackline Ti の方が、同じ18inサイズでも股下の空間は狭めだった。また、このおかげでマグラのようなラジアルマスターブレーキレバーであっても、ステムの位置を低く出来る。今回は一旦シマノにしたが。

タイヤ外径がとにかくでかい。Slackline Ti 26er でもフロントだけは650Bだったが、29は明らかにでかい。26er→29erで、およそ2.5インチほど直径が大きくなる。今回は29er専用設計のフレームなので、変に無理をしたパーツ構成はせず、およそ標準的な構成になっている。
そのためか、BBがかなり低く感じ、乗車時の安定感が格段に向上。乗車姿勢もずいぶん楽になった。また、舗装路で8の字走行をした限りでは、大きく倒し込める分、今までより小さい半径で回ることが出来た。

専用コースでどのような走り方が出来るのか、それはもう少し先の話になりそう。とりあえず、「今まではBBが高いせいで、姿勢を適切に保つために、膝を余計に曲げて腰を落とす必要があった」ということで、自分の稚拙な乗車技術ではなく、機材が身体に合っていなかったことにしておく。

1点、残念だったのはクランク。
Miranda Infinium を使いたかったのだが、チェーンラインがBoostに対応していない。Sram なんかだと、チェーンリングを交換するだけでどちらにも対応できるが、Infinium はそういうことが出来ない。
やむを得ず、例によってあまり使っている人がいない製品を Rotor R-Hawk を選択。日本だけでなく、世界的にもさほど人気がない(?)ようで、Google で検索してみても、一般ユーザーのレビュー等はあまり見つからない。

Rotor は、ロード用クランクは日本でも知名度が高く、実際に使っている人のブログは多数見つかる。また、楕円リングといえば Rotor という感じの製品紹介は世界的にも多い。しかし、私はペダリングを頑張るつもりは端からないので、見た目にも違和感のない真円リング(noQ Ring)を選択。

26er から 29er へタイヤ外径が大きくなるため、雑な計算結果によりフロントは 32T → 30T に変更。おかげでチェーンは交換せずにそのまま移植できた。クソ高いチェーン、まだ交換時期でもないのに捨てるには余りに惜しい。見た目は GX の白黒っぽいやつの方が好きだけど。
初代 Slackline Ti 26 の 2nd Batch 辺りから、Ti が先に来るようになった。

そしてこのごついヨーク。26er の時は、Nobby Nic 2.4 の古いやつや、Rubber Queen 2.4 でチェーンステー内側への接触が発生していたけど、これはまだまだ余裕あり。2.6位までは何とかいけるのでは。

しかし、この短いステムの下にスペーサーを入れるとなんとも不格好。もう少し下げた方が良いかも。

重さは...クランク単体で100g以上、全体で500gほどの増加。軽くしたいなら、Truvativ Descendant Carbon なんかが費用対効果で候補に挙がるけど、まあ軽量化はいずれそのうち。

ボトルケージ台座はチタンボルトで埋める。初代の、ボトルケージ台座が全くない潔いデザインが好きだったのに、ボトルケージ好き好き君たちの残念な要望を受けて、現行のほとんどのモデルに標準装備されてしまってるようだ。

正直なところ、29er は Stanton でなくても良かった。Sick Bicycles Gnarcissist とか、
Kingdom Bikes Vendetta とか。特に、Kingdom の PVD コーティングは、チタンでは珍しい黒色になるのでかなり惹かれた。値段は相当高いけど。
とはいえ、日本のファーストカスタマーとして、ここで宗旨替えをするのもどうかと重い、結局 Stanton に。

次回は、ビルド時にうんざりした例のアレについて投稿予定。

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