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USTリムにチューブレスレディタイヤ、実装(実走)結果

前日までの舗装路テストを経て、いよいよ山での実走。駅からトレール入り口までの舗装路は、タイヤの軽さと高めの空気圧(40PSI)でかなり楽だった。暑いし体力も落ちているので、トレールヘッドまでのアプローチも含め、すべての登りで潔く降車。下りも40PSIのまま行ってみたが、意外と違和感がなかった。路面の状態が非常に良かったことが大きいが、やはりドイツ化学技術 "Black Chili" のおかげだろう。前輪だけで300g近い軽量化は思っていた以上に走りが楽になったので、体力が戻ればもっと気持ちよく乗れそう。だいたい、Rubber Queen 2.4 UST の950gって里山をゆっくり上り下りするには重すぎる(グリップは最高だけど)。


そして、シーラントはこちら!
Effetto Caffélatex sealant は、Mavic EX823 / X-King Protection との相性が悪かったらしく、45PSIが翌朝20PSI未満にまで落ちる状態が続いたため、急遽 Stan's Notubes Sealant を購入して前後とも入れ替え。まったく漏れないわけではないが、シール性能はこちらの方がだいぶ良い。Effetto の方は、小穴から勢いよく吹き出しつつ塞ぐことが多いのに対し、Notubes はじわじわっと出てそれで止まる。Effettoは泡立って側面まで行き渡るのが特徴らしいが、そのせいで逆に液状のまま穴に浸透しないのではないか?
とはいえ、これはたった1種類のホイールとタイヤで試した限りなので、他の組み合わせでは Effetto でもうまくいく可能性はもちろんある。また、最初の手順が間違っていたことも影響していたかも。

USTリムにチューブレスレディタイヤ装着

Mavic EX823 に、Tubless Ready の Continental X-King 2.4 Protection を装着。Rubber Queen やら Mountain King II やら、まともなUSTタイヤを持っているくせに、なにをいまさら、という感じだが、Tomac Automatic 120 の方で、いつの間にかリアタイヤ(Mountain King II)とフレームが干渉するようになっていたので、もうちっと小さめの2.4タイヤを、そして、いままで使ったことのない方法で、ということで(UST の X-Kingは過去に使用済み、しかし河川敷まで)。

タイヤはUSTじゃないので、シーラント Effetto Caffélatex sealant でシール。これもやはりUSTタイヤと同様気合いがいる。ただし、USTの5割増しくらいのポンピングスピードと、3倍の根気が必要だった。
1回目は勝手が分からず、100mlのシーラントを入れた後、USTと同じ要領でのろのろ空気を入れたらぶじゅぶじゅシーラントが漏れたのにびっくりし、半ばあきらめモードで入れたシーラントを廃棄。
2回目は、ちょっとシーラントをケチって90ml入れた後、シーラントが漏れるのも構わず、とにかく勢いよく空気を入れ続けたら意外とあっさりビードが上がった。
以下、あんまり参考にならないかもしれない手順。巷の手順ではコンプレッサーやタイヤレバーを使った作業が多数なので、今回はどちらも使用せずに何とかした、やってみたらやっぱり何とかなった、の一例として(どちらも手元になかったというのが理由の一つであるけど)。
  1. リムをきれいにする
    リムに付いている汚れや油・グリス等をきれいに拭き取る。
  2. リムにチューブを入れてタイヤをはめる
    折りたたまれて出荷された新品タイヤは、ビードがリムになじんでいない場合が多いので、リムになじませるためなじませておく。適正空気圧でしばらく走っても良いし、一晩放置しておいても良い。
  3. チューブを外す
    ビードがリムに十分なじんだら、チューブを外し、40PSI程度まで空気を入れる。ビードがすべて上がりきったら空気を抜く。
  4. タイヤ内部をきれいにする
    中性背印材を溶かした水をたわしにつけ、タイヤ内部をごしごし洗う。シーラントの乗りを良くするのと、チューブから落ちた粉末を取り除くために行う。
  5. シーラントを入れる
    バルブコアを外し、インジェクターでシーラントを注ぎ込む。このとき、インジェクター付属のビニールホースからアダプターを外し、アダプターが着いていた方をインジェクターにつなぐ(インジェクターのピストンになんか付いているが?)。入れ終わったら何回かホイールを回す。
  6. 空気を入れる
    ホイールを垂直に立てる。ホイールの重さでタイヤが潰れてないことを確認し、ポンピングを開始する。数回のポンピングでやめてしまうと0PSIに下がるので、0PSIに下がらなくなるまで容赦なく数10回ポンピング、シーラントが漏れてきても気にせず、気合いと空気を入れ続ける。目標は40PSI。もうこれはがんばるしかない。「UST規格のチューブレスタイヤ」で書いたように、JoeBlow Mountain みたいな高容量ポンプで、大量の空気を送り込めないと無理そう。
  7. シーラントを行き渡らせる
    ビード付近だけではなく、サイドの微細な穴からも空気が漏れるので、タイヤ内部全体にシーラントが行き渡るよう、タイヤを寝かせたり回したり、とにかくいろいろな方向にホイールを振る。すぐにMTBに取り付けると、サイドのシールがうまくいかない場合があるので、少なくとも片面数時間ずつくらいは寝かせておいた方が良いと思う。シールが不完全だと、放置後に空気圧がかなり下がっているはず。今回使用したシーラントは、回転させることでシーラントが泡立ち、サイドにもまんべんなく行き渡る、ということになっている。今回はシーラントが少々少なかったせいか、ホイールを傾けることでサイドの小さな穴を塞ぐことができた。

こちらの記事にあるとおり、Racesport 版も、サイドに細かな穴があるため、「よく振って寝かせる」("shaking the wheel and rest)が解決策とのこと。また、タイヤレバーを使ってビードをリムにきっちり乗せてからやると良い、というtipも動画で紹介されている。この動画では、コンプレッサーを使わず、フロアポンプでビードを上げているようだ。

それから、シーラントが結構こぼれるので、作業場所に注意。固まる前にすぐに拭き取れば良いが、当然のことながら、布はしっかりシールされてバリバリになってしまう。乾く前に水で洗えばOK。

潤滑剤なしでタイヤレバーを使わずにタイヤをはめるのは難しくはないが、手荒れを気にする場合はお勧めしない。初めてだったせいか、1時間ほど格闘しただけで指先が結構がさがさになった。また、握力に自信がない人にも難しそうである。

Rubber Queen 2.4 UST や、Mountain King II 2.4 UST と比較すると、サイドがずいぶんと柔い。ノブも回転重視に見える。Rubber Queen に頼り切ってきた今の技術のまま、これで怪我をせず山を走れるのだろうか?とりあえず今週末のテスト結果次第となる。


[2012/08/08 追記]
シーラントが落ち着かず、近所を1時間くらい軽くひとまわりしてから放置したところ、圧が半分くらいになってしまった。なかなか手強い。

[2012/08/10 追記]
いきなりシーラントを入れないように手順を修正。

[2012/08/12 追記]
チューブを入れてなじませる手順追加に合わせ、タイヤ内部の清掃をその手順の次に移動。

[2012/08/14 追記]
この手順で使用したのは Effetto でしたが、結局 Stan's に入れ替えたので、Effetto の手順としては当てにならなくなりました。やはり老舗が実績もあり信用できるようです。

新しいのが出るとすぐに欲しくなる

SAINT M820 公式が出ていた。キャリパーの右側にバンジョーがついている点が良い。というかこれが普通だろ。特にリアにマウントする際にシートステー内側からホースを回すと、バンジョーが左にあるとかなり無理がある。XTR/XT/SLX はどれも左側で、設計ミスにしか思えん。

SAINTは全く関係ないが、ちろさんところで紹介されてた Bike Radar の記事、こいつを読むと、SLXで良いんじゃないかな、と思ったり。「去年みたいに、ぬれた状態でもテストしないと意味ねえよ」なんてコメントがあったが、シマノ製品であれば、同じローター・同じパッドを使えばピークパワーだけで差が分かるので、残りは実際の使用感か。SLXは安いから買ってみても良いな。

Bike Radar では、Fox 2013 年モデルの詳しい話が。こちらは昨年末、すでに漏れていた情報なのでそれほど目新しくもないけど、カタログ写真以外の角度から見ることができるのが良い。フォークとショックで新たに投入される "CTD" は "Climb, Trail and Descend" と書いてあるけど、 "Climb, Trail and Downhill" といってるサイトもある。
Purists will invariably scoff at the new CTD design, saying it removes a level of customization and fine-tuning available with the current models' collection of individual adjustments. While there may be some truth to that (we'll get to our ride impressions later), CTD's simplified interface takes the guesswork out of the process and will make it easier for the majority of FOX suspension users to extract more performance.
とあるように、2012年モデルまで可能だったユーザによる自由な設定を制限するもの、という意見もある。私などは、微調整しても良くわからんので、3段階で簡単に最適化できるんならそれで良いと思う。結局常に "D" モードで使ってるかも知れないし。

あと、650B(27.5インチ)も。こっちはもうしばらく様子見。26インチでも、Rubber Queen 2.4 UST みたいなタイヤをはめるだけでタイヤを含めた直径はだいぶ大きくなるので。それでも 29er バイクの奇妙な見た目に比べると遙かに良い感じだ。Mavic がフリーライドUSTリムを出して、Conti が RQ UST の 650B 版を出したら飛びついてしまいそうだ。

[2012/04/24 追記]
ちろさんところで知ったが、Saint にはこんなサイトもあるのか。プレスリリースより画像も説明も豊富。今のところビデオは "comming soon" だけど。

[2012/04/26 追記]
pinkbike で、Aaron Gwin のビデオ公開中!

走り納め

久しぶりに軍人と福生の山へ。もともと1人で30kmくらいのコースを回る予定だったんだけど、ちょうど同じ日に向こうが「技術レベル問わず」で募集したメンバーで走るというので私も混ぜてもらうことにした。

で、なぜかこういう日に寝坊。4時半に起きて飯をたらふく食って6時に出ようと思ったら、目が覚めたのが6時20分。飛び起き、やむを得ず朝飯抜きで出発したら、予定通りの時刻に着いた。なんだかよく分からんが、結果がよけりゃいいや。

この日は珍しく9時という遅い時刻から走行開始。普段とは違い、川沿いに迂回して、トレールヘッドにはかなり楽なルートでたどり着いた。
いくら「技術レベル問わず」といっても、やっぱ相手は軍人だから俺はビリかな、と思っていたら、意外とそうでもなく、この日はレギュラーの2人ともう1人を除けば、後の4人は大したことなく、登りでも下りでも私ごときについて来ることができなかった。下りでは、ケツを引いて重心を安定させるという基本動作が分からないくらいだったので、山の中を走るのは初めてだったのかもしれない。
短パンでグラブもなし、スタンド付きの「なんちゃって」風MTBに乗ってきた若者は、帰路の住宅街で行方不明になるという腰抜けっぷりを見せてくれた。あれで本当に軍人なのか?

今日は、ちょっとスピードを上げてみたが、それでも Slackline は安定。同じことばかり書いているが、やはり、フレームの基本設計が良いこと + 強靱なホイール + 高性能タイヤのたまものだろう。

Stanton Bikes Slackline 853 (12)

今日は趣向を変えて北西方面あたりをうろうろしてきた。今回も、軍人さんが取ってくれたログをGPSにコピーして出発。
今朝の福生の気温は-1℃、山の中はもう少しばかり寒かったのではないか。乗ったまま登っていたら、つま先が冷えて痛くなってきたので、バイクを降りる口実にしてだらだら歩いた。
このコースは登りが無駄に長い。大部分が舗装路だから楽だけど、それがまた逆につまらなさに拍車をかける。景色はいいんだけどね。

下りはあっというまに終わってしまった。駅から3時間近くかけて登ってきたのに、20分も下れない。
しかし、さすがMTB大好き男たちだけあって、もう1本おまけをつけてくれていた。50分登って30分も下れる、しかもガレ場があって、Slackline の乗り味を楽しむにうってつけのコースだった。もっとも、ガレ場が楽なのはフレームだけではなく、高強度ホイールに超高性能タイヤを履いていることがかなり影響しているはずだ。

Lewis LHTというTrickstuff Maximaそっくりさん

 Lewis LHTというTrickstuff Maximaそっくりさんがちょっと話題になってるみたい。 某代理店等は普通に紹介してたけど、「Trickstuff Maximaインスパイアード」「Trickstuff Maxima系」くらいは言っても良かった気がする。日本ではさほ...