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やはり乗り手の性能

Slackline 853 に乗り慣れてからは、ヘッドアングルは 68°までが良いとかフォークは150mmないと怖いとか、そんな風に思っていたが、ちろさんの記事で紹介されたビデオを見て、やはり大事なのは乗り手の性能だと改めて思った(何回目だ?)。

いい年してビデオのようなことをすると大けが必至だし下手をすると死んでしまうから妄想だけに留めておくが、もう一度 26er XC バイクを乗る良いきっかけになった。

そういえば、Nukeproof のニューマシン "Rook" は、プロトタイプでフォーク・ショックともに X-Fusion を使っているが、Tomac はどうするのだろうか?Joel が GM なんだから、もっと積極的に、Snyper 140 あたりまで使っていっても良いと思う。

Slackline Ti プロジェクト、順調に進行中

以前の投稿で書いた Slackline Ti は、順調に制作が進んでいるようである。Dan によると、5月末頃に最終サンプルが上がってくるそうだ。チタンフレームというと、その素材特性(強力な酸化皮膜による耐食性)を強調する方向になるから、塗装は最小限になり、デザインはどれも似たり寄ったりになる。Slackline もそれほど目新しい外観ではないと思われる。Cotic Soda がなかなか良い感じの外観なので、Danが設計するもんだから、Soda よりすげーのができると期待してっけど?と言ってみたところ、彼の返答は "its going to be much much better!" とのこと。

うーん、一体どんな感じになるんだ?ポリッシュ+最小限の装飾と言っていたが...。

Slackline Ti が採用するのは「3-2.5Ti」というもので、チタンにアルミ3%とバナジウム2.5%を混ぜたものだそうだ。強度(strength)は 631 よりちょっと上、硬さ(stiffness)はその半分くらいとされている。そうすると、割と柔らかい仕上がりになるものと思われるが、Dan はどのように設計しているんだろうか?また、チタンフレームを検索すると、溶接部付近にクラックが入ったという事例が散見されるので、ここら辺をきちんとしておかないとかなり痛いことになる(乗り手も痛いし、Dan も相当痛い)。

予価は GBP1,100、送料を含めると日本円で165,000くらいになる。カシマコートの RP23 を装備した Tomac Snyper 140 2012 が買えちゃうね。やはり 853 みたいに安くはならない。でも、853 があれだけ乗りやすいとなると、こちらもかなり気になる存在だ。いつものことながら、イギリスに行かないと試乗車に乗れないという状況なので、欲しければ意を決して買うしかない。どうしたものか。チタンは焼き付きにも注意がいるしな...。

久々の Automatic 120 で K8

隊長主催のK8ライドに、久々の Automatic 120 で参加。久しぶりすぎて、フルサスの乗り方がよくわからなくなっていた。自走ゼロでいきなり下りというのは体も慣れておらず、どうにも勝手が違う。

見下ろせば「とんでもない」急斜面に突き出した岩と張り出した木の根。こんなところ下れるもんか、とややあきらめ気味だったが、慣れてくればHTよりだいぶ楽で、低速域で多少の不安定さはあったものの、特別難しいと感じる部分もない。こういうところはスピードに乗せて走り抜けてしまえば、多少のスキル不足はバイクが補ってくれる。低速で走る方がむしろ難しい。低速での安定感を身につければ、もっと楽しみの幅が広がるんだけど、残念ながらなかなかうまくならない。
まあ、スキル披露のために(?)、無闇にリアを滑らせるとか、そういうことは里山ではやるつもりはないけど。

深い轍で極端に速度が落ちたが、幸い掘れていない部分の幅が十分にあったのでそれなりに遊ぶこともできた。


道は広すぎず狭すぎず、谷川へ落ち込んでいるところもない。後半にあるちょっとしたスイッチバックスもガレ場も、やはり西伊豆と比べるとそれほど厳しくはない。Slacker#3には朝飯前かも。

ただ、やはり花粉には相当やられた。行く前からだいたい予想はできていたが、立ち止まればくしゃみが出るし、鼻も目も痛い。帰宅後しばらく安静にしていたものの、目ヤニがかなりたまっていた。これからしばらくはゴーグルが必要かもしれないな。

困ったのが、GoPro HD2 のカタカタ再発。今回は、ジッパーのタブが当たらないように注意していたのだが、非常に鬱陶しいノイズが大半の動画に録音されてしまっている。タブでなければいったい何なのか?ノイズがあるときとないときとの違いがはっきりしない。今週の土曜は雨なので、近所をひとっ走りして原因を探ってみよう。

リハビリテーション(2), with Slackline 853

リハビリテーション第2弾として、今回は、ハードテールの Stanton Bikes Slackline 853 で走ってきた。

仕事の疲れがちょっとたまっていたためか、登りはちときつかったが、それでもなるべく歩かないようにしてみた。先週乗ったフルサスの Tomac Automatic 120 に比べると、(しつこいようだが)HTでの登りは難しい。サドルから腰を浮かせつつも、荷重が抜けすぎないように。これを、体力を消耗せずにやるにはどうしたらよいのかわからない。そこが当面の課題だ。

で、走ったのは元旦の走り初めと同じところ。処分場を回り込んで終点の竹林に向かう、非常に走り応えのあるルートである。MTBのパーツはほぼ同じだが、今回はサドルを登り向けの高さから変えずにいけるかどうか試してみた。結果、多少玉を打つことはあったものの、下りでケツを引く必要があることから重心が後ろになって、前ブレーキをためらいなく使うことができ、リアを1回もロックせずに走ることができた。急斜面で岩がごろごろしているようなところは難しいかもしれないが、このルートなら今後もこれで行くのが良さそうだ。
もっとも、こういう技術はたぶん常識で、人によってはそんなに後荷重にしなくても前ブレーキをうまく使えるのだろう。

前ブレーキを使う(使える)ようになって気づいたのは、BL-M988/BR-M985 の使いやすさだ。本当に少ない力で適切な制動を得られる。前世代(BL-M775とか)のときは、ブレーキレバーを引くという動作が常に意識にあったのだが、BL-M988は「速度を落とす」「止まる」という一連の動作の中で指を引いたらそこにレバーがあった、というような感じ。指1本で操作できる点が大きいのかな。

次回は、下りでMTBの性能に頼りすぎない走り方を意識してみよう。


そういや、今日もチェーン落ちが1回もなかった。K-Edge DIRT-3 の効果もあるのかな。Automatic は何度も落ちているので、そっちは要調整かな。


[2012/02/25 追記]
リアタイヤ(Continental Mountain King II UST)を見たら、ノブとノブとの間に刺し傷と切り傷が見つかった。対して深くもないのでエア漏れにはつながっていないようだが、ノブはまだまだ使える状態なので、何とかパンクせずに使っていきたい。

リハビリテーション

約1月ぶりの山走行。病気や仕事のためにろくな運動もせずに過ごしてきたから、まともに走れるかどうか心配だったが、意外と疲労感もなく、すんなり走り終えることができた。

フルサスに乗るのは3月ぶり。やはり登りは非常に楽だ。木の根を越えるときもケツをシートに乗せたまま行けるので、体重が抜けにくく後輪が滑りにくい。下りは、Slacklineに比べてストロークが30mm近く短いため相当慎重になったが、ここでもリアショックとフロントフォークがうまく連携したおかげで非常に安定して走れた。
もっとも、タイヤの効果もかなり大きかった。ちょっとした段差と木の根が入り組んだシングルトラックで、下りきったところで右に緩いターンがあり、そこでフロントが少し流れる感覚を覚えたが、タイヤがうまく踏ん張ってくれたおかげで転倒せずに済んだ。

ようやく、登りも下りもフルサスの方が楽だ、という感覚を思い出した。これが「乗らされてる」感の一つでもあって、このままフルサスだけ乗っていると確実にハードテールの技術が落ちていくんで、FS:HTの割合は3:7位にしておこう。


それにしても。コンデジで撮ると、写真の解像感みたいなものが足りない。一眼で撮ったのと比べるとぐっとくるものがないというか、等倍で見なきゃわからんとずっと思っていたが、実際に並べてみるとそうでもないことに最近ようやく気づいた。そろそろアレの投入時期かもしれない。

Tomac 2012 小ネタ

ふと思い立って、Tomac2012モデルのリアショックがカシマなのかどうか、TomacのオーナーであるJoelに聞いてみた。とりあえず思いつくまま聞いてみた AutomaticとSnyper・Vanish・Primer・Supermatic.のうち、Snyper とPrimer・Supermaticはカシマだそうだ。JoelはX-FusionのGMでもあるから、ちょっと失礼な質問だったかな。
うーん、Snyper欲しい。

それにしても、Joelからの返事はいつも大変早い。メールを送るとほとんど1日以内に返ってくるし、平日の朝なら早いときは10分もかからない。まるでチャットをやっているような感覚。しかもいつも気さくで好意的な印象を受ける。フルサスバイクならTomacを推したくなる理由がこういうところにもある。

Tomac 2012 が追加されてた

Tomac の2012年モデルが公開されていた。2011年で、画像が2010年のものは相変わらずそのまま。Automatic 120 や Snyper 140 を例に挙げてみると、 2010→2011ではシートステー~チェーンステーの補強が左右対称に近くなった。Automatic 120 は、ヘッドチューブが1.25ZS..1.5TR のテーパードになった。画像の差し替えはいつやるんだろうか?

リンクした画像は、Primer 200、Tomac 久々のDHバイクだ。近頃あまり見かけない色使いで、これといって目新しい技術もなさそうだし、"World Cup level performance at relatively reasonable pricing"をうたい文句にした価格(158,000円)だけか。
Primer 200に限らず、6069アルミ合金を使っているフレームはなかなかない。台湾生産で品質も高そうだし、安くて手軽なフレームが欲しければ Tomac で十分だろう。目新しさはまるでないけど...。

で、これ以外は、やはり 29er が増えた。
XC用HTは、SilverとType X が廃盤になり、Flint 29 が継続でType X 29 が追加、XC用FSのCarbide SLに、29er が加わった。Type X は、26er が1100gだったが、29erはさらに軽く1000gとなっているらしい。

ところどころリンク切れだったり画像が間に合わなかったりしているが、2012年も引き続きがんばっていくようで安心。

日本の代理店も、Dirty Bikeに更新されている(ただし、ページ上部の日の丸からは、昔の代理店の方へ行ってしまう)。Diplomat 29 の入荷情報もあるし、やっぱり売れて欲しい!

ひさびさにTomac Automatic 120

久々の Automatic 120 ライド。Slacklineは、新タイヤが届くまで休憩。前回のパンクでできた傷が目立つのでワックスを塗ってみたりしているが、タッチペイント処置はまだしていないので次ぎ乗るときまでに何とかしよう。

今日は朝から大雨で、家から駅に向かうまではちょうど雲の切れ間の下にいたらしく、駅に着いたらもうびちゃびちゃとうんざりするような音が。予報では一応晴れになっているので、そのまま出発する。

本来のルートはどうせまだ倒木が片付いていないだろうと思い、前回の迂回路へ直行。今回は前回気になった場所で何枚か撮影してみた。

こういうところを乗って進むのがなかなか楽しい。左は崖といってもそれほど急斜面でもないから、もし落ちてもたくさん生えている木に途中で引っかかりそうだ。
いつもの休憩地点。ここからは基本的に下り基調で、ローラーコースターな感じに進める。登り斜面に張り出した木の根をうまく乗り越えていければ上級者の仲間入りだが、相変わらず足が持たないのですぐに下りてしまう。

今日は1回だけクラッシュしかけた。前輪が滑り、ハンドルを取られ、木の根に前輪が斜めに入った状態で前に飛んだ。幸い下り始めたばかりでスピードが出ていなかったのと、木の間を抜けるような場所だったので、うまく木に飛びついて転落は避けられた。


おまけトレールの終盤あたり。ここからちょっと下ったら住宅地、神社の正面に出る。
ここもまだ倒木が片付いていなくて、最後の草むらに突入する前に3本、草むらに1本、木がぶっ倒れたままになっている。

湿度が高いせいで、土埃ではなく細かい水滴でチンダル現象が起こっている(たぶん。キノコの胞子じゃないと思う..)。

道も覚えたので、今回は最速記録(2時間20分)となった。そろそろ誰かを連れて来て案内できるくらいになったが、MTB人口が少なすぎてどうしようもないな...。

それにしても、XTR。RDのシフティングが非常に軽い!そんなの当たり前なんだが、緩いのではなく、軽い。比較対象が最後の9速XTなのであまり良くないかもしれないが、指に余計な力が必要ないことのありがたさが今更分かった。シフトダウンだけでなく、シフトアップも軽い。XTが「ぐびち、ぐびち」だとすると、XTRは「びし、びし」である。シフターにかけた指に力を込めてから変速するまでの抵抗が少ないのである。もっとも値段もバカみたいに違うが。

アメリカ軍人と走行会

久々に軍人さんと一緒に走ってきた。場所は横田基地のすぐ近く。先週はここへ一人で行ってへとへとになったが、今日は楽なルートを教えてもらった。
とはいえ、相変わらずの上り坂降車に下り坂クラッシュ(2回)で、あまり技術の向上が見られない。
奥多摩の初参加時に最初に声かけてくれた人が、今日はディレイラーをホイールに巻き込んでブチ壊してしまった。ハンガーを折ったのはもう4回目だよ、といっていたので、怖くなって早速私もCRCに発注。あんなむちゃくちゃなことになっても、意外と簡単に走れるようにはなるもんだな。

本日の衣装は、届いたばかりのTomacジャージとバギー。バギーの縫い目がもうほつれてきたが、どういうことかな?

日本での Tomac 取り扱い再開か?

Dirty Bike で、Tomac の品揃えが急に増えた!
先月頃までは、Vanish だけだったのが、今日見たら Automatic まで、しかも値段が安すぎる。今年1月に個人輸入したときの値段とほとんど変わらないではないか。Sea Otter Classic で発表された Primer 200 も出ている。Automatic の写真は2010年モデルのままだけどな。

結構本気っぽいみたいなんだが、売れるんだろうか?140mm RP23付き6069アルミフルサスフレームにヘッドセットまで付いてくるのに国内価格が14万 なんて、バカみたいに安いんだが?

TOMACロゴプレートがとれちゃった

日本人DIYバイカーの間で超有名なwiggle 、2割引がもう3回目の延長に入った。このまま行くと7月中ずっとやってそうだ。せっかくなので、Garmin Oregon 450 とその他いろいろ注文。日本の地図は入っていないので届いたら購入しよう。

ここのところ夜中に河川敷で土手登りやウイリーの練習をしている。河原に街灯がないとはいえ、幹線道路や高速道路の照明のおかげで薄ぼんやりと明るい。そのせいか、ジョガーやバイカーがちらほら。もっとも、階段を下ったりしているのは私だけであるが。

そんな夜練から帰ってみると、チェーンステーのTOMACロゴプレートがなくなっていた。後日同じ道をたどって探してみたが、どこにも見当たらなかった。ジョエルに言ったらくれるかなあ...。まあ、ヘッドバッジさえあればいいや。

アメリカ軍人と初走行

Facebook の Tomac ファンページに Automatic 120 の写真を投稿して見せびらかしていたら、横田の軍人さんからお誘いがあったので、のこのこ出かけてきた。

奥多摩駅に着いてみると、外国人が3人(日本人2人いるって言ってたよな)、車あるから乗っていけ、という。同乗した車はEナンバー、運転してくれている人はなんだかとても気のいいナイスガイだ。カナダ人を含め、外国人で6人に日本人が俺1人。
車で行けるところまで行っって、そこから押し上げ・担ぎ上げとなり、想像していたより大変な行程で、登りが2時間くらい(1時間と言っていたんだけどな)でようやく頂上に到着。

さて、ここから観客(登山者)の「ダウンヒルってんだよな、すげー」という声援を受け、気持ちの良い下りが始まり、しばらくガレ場を行くと、また長い登りかよ(さっき頂上越えたよね?)。道が狭い根っこが多い滑る落ちる...。考えてみれば山だから、頂上の後はずっと下りってのもないよね。「すげー」のは俺以外の軍人さんたちで、俺はただの下手クソだ。

ここから先はほとんど下りだよ、ただし、ちょっとスピードが出がちだけどね、と言われたのが、頂上から1時間あまり過ぎた頃だったか。
確かに下り。道が狭い岩がごろごろ根っこが多い滑る落ちる...。2回目のガレ場で転倒、林を抜けたところの倒木で転倒、崖で落ちかけて引き上げてもらい、舗装路の手前、今日一番の狭苦しいトレイルで最後の転倒を(こっそり)ブチかましてみた。このクラッシュで、前日打ち付けた左膝を(うっかり)突いて何とか耐えたが、右脛をしたたか打ち、左手親指の爪をちょびっと剥がした。

最後の舗装路を含め、かなり長い間後ろブレーキをかなり引きずりっぱなしにしていたが、鳴きもせず、制動力は全く落ちなかった。やっぱり新しいXTRは信頼できる。俺の前を走っていた軍人さんのブレーキは、ローターが黒く焼け、パッドが完全にロックしてしまっていた。こんなこともあるんだな。

それにしても、彼らのあの体力はいったい何なんだろうか。17キロもあるバイクを押しながら、ほとんど表情も変えずに淡々と上っていくだけでなく、ハンドルバーにだらしなく突っ伏す俺に補給食を分けてくれる余裕まであった。まあ、現役の軍人なので当然なんだが、日頃の鍛錬を怠っている俺には地獄だった。


それにしても実に礼儀正しく陽気で親切な人たちだった。Tomac の Joel Smith さんもそうだが、俺の知っているマウンテンバイク系アメリカ人は、今のところ誰もが親切である。あ、崖から落ちそうになった俺を引き上げてくれたのはカナダ人だったかな。もっているバイクからすると、全員中流以上の生活レベルの人だったから余計にそうなのかもしれない。

Tomac Primer 200が

Sea Otter Classic に展示されていた 2012 年モデルの Tomac Primer 200 、Facebook に、「盗まれちまった」と Tomac からの投稿が。
このバイク、pinkbike の "Random Photos - Sea Otter Part 2" でも紹介されていたもので、Facebook での評判は概して芳しくない。「こんな古くせえバイク、誰が盗むってんだ?」とか「カシマコートのDHX RC4が欲しかったんだろ」とか、もう救いようもない。

確かに、ださい...。 ぜんぜん欲しくない。USD1,600 は破格だけどね。


2011/04/26 追記
それにしても。盗まれた被害者に対して、ずいぶん酷なコメントである。「盗人には死を」なんていういいコメントもあった。本件については、 pinkbike の記事でも紹介されている。

Tomac Automatic 120 (5)

Tomac のフレームは台湾製である。時々、「台湾製に成り下がった」というような否定的な意見があるが、もはやそんなことは意味がない。「MADE IN TOKYO」といって販売しているHPのデスクトップPCも、中の部品の大半は台湾製・中国製である。組み立てた国を製造国、といえるのなら、2号機は日本製である。

それはともかく、世界最大の自転車(フレーム)生産国である台湾で製造した製品が、品質がカナダやアメリカ・日本より劣るとは考えられない(カーボンフレームのことは知らんが)。この辺は気分の問題だろう。

もちろん、2号機の品質にも全く問題ない。というかあるはずがない。梱包時の傷を心配したりもしたがそれもない。 大量の緩衝材に、ガムの包み紙が混じっていたのはご愛敬だ(ちなみにその包み紙には英語しか書いてなかった)。

台湾製が良いならGIANTを買えばいいのだが、デザインが気に入らなかった。「GIANT」って、あんなにばかでかく書かなくていいのにな。性能、特にリアサスペンションはGIANTの方が良さそうなんだが。

GIANTといえば、最近有名な話題はやはり、東日本大震災への支援 だ。台湾からの義援金は100億を超え、さらに、GIANTからMTB1000台の支援。

単純きわまりない態度だが、もう台湾には足を向けて寝られねえ。

ようやく、Automatic 120 でトレイル

写真を取り忘れた...。
週末にトレイルを走ってきたが、カメラを持って行かなかったので写真はなし。

いままでHTしか乗っていなかったので、他のフルサスとの比較ができないのが残念。
膝が楽、疲労が少ない、登りで滑りにくい、など、当然すぎる感想しかない。ペダル込み13kg程度なので、トレイルにおいては走りの重さはまるで感じない。

舗装路ではリア160mmが効きづらい印象だったので、ローターは前後180mmでいったが、意外なほどリアがスリップしたので、次回は160mmで行く予定。フロントは180mmのまま。ちゃんとブリーディングすると、このブレーキは小さな力でしっかりと効いてくれる。775系 XT に比べると力がかけやすいのかな。


バイクの性能は上がった、後は乗り手の性能だけだ...。むしろこれが一番の問題だろうな。

Joel Smith さんは、X-Fusion の GMに

Automatic 120 購入時、フレームの仕様確認等々でいろいろ質問に答えてくれた Joel Smith 氏は、X-Fusion に GMとして移籍参画するとのこと。

pinkbike の記事

Tomac のオーナーだったのね、この人。会ったこともない日本人が妙ちくりんな英語で書いた質問に、ずいぶん丁寧に答えてくれたもんだ。
さて、これからの Tomac はどうなるんだろうか。少々心配ではある。

2011/02/18 追記(1)
X-Fusion の GM になった後も、Tomac のオーナーは続け、Tomac の本社は Santa Cruz に転居、という噂も。

2011/02/18 追記(2)
Smith Named New X-Fusion GM, Tomac Moving[Bicycle Retailer and Industry News] 
“I am still the owner of Tomac, and I am doing both going forward,” Smith told Bicycle Retailer and Industry News late Tuesday night from Taiwan. “[I’ll be] moving both the family and Tomac to Santa Cruz April 1.” Tomac was relaunched in 2006 by the industry veteran Smith, and is located in Lincoln, Nebraska.
だそうです。
現在ネブラスカ州リンカーンにある Tomac を、X-Fusion があるカリフォルニア州サンタクルーズに移し、Smith 氏も4月1日から家族とともにリンカーンに移住する予定とのこと。
4月1日?発表が2月だから、「なんちゃって」はさすがにあるわけないな。

2011/02/19 追記
勢い余って Joel Smith 氏にメールを書いてしまったところ、例によってすぐに返事があり、上の記事通り、両方とも続けていく、ということだった。よってこの記事のタイトル(もともとは"good bye, Mr Joel Smith")も変更。
メールの結びに、「なんかあれば、知らせてくれよ」って、相変わらず気さくで非常に親切な人である。

Tomac Automatic 120 (4)

1号機の左レバーのクランプを広げようとしてうっかりへし折ってしまい、イギリスに注文したところ2月経っても入荷せず、そうしているうちに新 XTR が発売された。じゃ、ブレーキだけ XTR にしようかと思い、ついでになんか買おうと、Chain Reaction Cycles を眺めていたら、白いやつが目に飛び込んできた。このときはまだ買うつもりはなかったんだが、仕様について Tomac に問い合わせてみるたところ、すぐに返事が来て、懇切丁寧に説明してくれた。その後、つけられる FD の種類やら出荷時期やら、いろいろ確認するたび数日を空けずに返事が来て、いつの間にかこのフレームを買うことに決めてしまっていた。
いろいろあって注文したのは Cambria Bicycle Outfitter 。ここも担当の方が非常に丁寧で、面倒くさい質問にももれなく答えてくれた。
入荷が去年の大晦日、出荷が明けて 3 日で届いたのが 8 日 。だらだらと作業をし、10 日の夕方に組立完了。

1号機の Gary Fisher Wahoo 2009 はまた後日。

Tomac Automatic 120 (3)

で、このバイクが完成車で売れるか、ということだが、パーツ構成が2種類で、それぞれ USD 3,990 と USD 2,990 ではちょっとむずかしいか。
「John Tomac」の知名度も(たぶん)あるし、2010 年モデルからデザインにクセがなくなり、割と一般受けしそうな雰囲気。
フレーム単体で見ると、RP23 標準装備で 120mm トラベルだと、フレーム単体では Santa Cruz の Nickel より USD 200 くらい安く設定されている。

ところで、1点気になるところが、これ。
ダウンチューブのがセットを溶接した後のスキマがそのまんま。Tomac のサイトにある 2010 年モデルの画像も同様なので、組立ミスではなく仕様のようだ。別にこうなっているから性能に影響があるわけではないだろうし、大して目立たないんだけど、 どうにかならなかったんだろうか。軽量化には多少貢献しているのかもしれないが。

ま、こういう細かいことはいいから、とりあえず山で乗ってから言え、ってことで、本当のインプレッションはしばらくお待ちください。


[2012/02/27 追記]
ダウンチューブのガセットは、補強パーツ。下の部分を溶接しないでおくことで、力がかかったときにダウンチューブが破断しないで済むとのこと。軽量化でも何でもないね。アホでした。

Tomac Automatic 120 (2)

MTB1号機は、Gary Fisher Wahoo 2009で、白地に赤と黒で書かれたロゴが目立つため、赤パーツを多用し、ちょっとうるさい感じだった。
今回は、Tomac ロゴがわりと控えめで、フォークとホイールのロゴが賑やかな分、それ以外の部分は抑えめが良さそう、ということで、カラーパーツはなし。
フレームは流行のテーパードタイプなんだが、スタックハイトを低くするためか、トップがインターナル( Cane Creek でいうところの「ゼロスタック」)、ボトムがエクスターナル(つまり、普通のやつ)となっている。ヘッドセットは、FSAのものが付属しているが、知らずに Cane Creek のやつを買ってしまったのでせっかくだから交換。しかし、違いなど私にわかるわけがない。

交換作業にかなり手こずった。ヘッドチューブのボトムが段階的に太くなっているせいで、リムーバーが開ききらず、爪がボトムパーツに引っかからない。それで、もう、ガンガンガンガン、真夜中にいろんな角度からひっぱたきまくる。なんと近所迷惑なおっさんなんだ。
どうにかこうにか外し終わると、今度は圧入。こっちは工具さえあればどうと言うことはない。取り外しに比べれば屁みたいなもの。

ちなみに、2010年モデルとの大きな違いが、このヘッドチューブの形状と、リアトライアングル。2010年モデルは、ヘッドチューブが 1-1/8 のエクスターナルで、リアトライアングルが左右非対称になっていた。2010年モデルは値下げをしているようだが、買うなら2011年モデルの方が今風でよい。
Mavic Crosstrail も、2011年モデルから QR15 に、従来の QR アダプタが装着されるようになったようだ。

以下、パーツ構成。これで大体 13.1 Kg (ペダル抜きで12.6 くらい)?。Tomac のリファレンス(Automatic 120 1)よりだいぶ重い。同じようなパーツを使ってんだけどなあ...。
  • フォーク: Fox F120 RLC 15QR Taper steerer 2011 [日本]
  • ヘッドセット: Cane Creek ZS-3(1-1/8) & XXII(1-1/2) [USA]
  • FD: FD-M981 [日本]
  • RD: RD-M980(SGS) [日本]
  • ブレーキレバー: BL-M988 [日本]
  • ブレーキローター: BR-M985(メタルパッド) [日本]
  • シフター: SL-M980-I [日本]
  • クランクセット: FC-M770-10 [日本]
  • BB: Hope ceramic
  • カセットスプロケット: CS-M770-10(11-36) [日本]
  • チェーン: CN-M980 [日本]
  • ステム: Ritchey WCS 4-Axis O/S 31.8mmx90mmx84D [UK]
  • ハンドルバー: Crank Brothers Cobalt 2 lowrise [UK]
  • グリップ: Ergon GE1 [UK]
  • シートピラー: Thomson Elite 30.9mm [UK]
  • サドル: Fizik Aliante Gamma XM Kium [UK]
  • ホイール: Mavic Crosstrail 2011 [DE]
  • タイヤ: Kenda Nevegal UST 2.1 [UK]
  • ペダル: Shimano PD-MX30 [UK]
次回は、このフレームについてちょっと考えてみる。

Tomac Automatic 120 (1)

Tomac Automatic 120 2011 フレームを、アメリカの CBO(Cambria Bicycle Outfitter) から購入。10月末に注文し、今年初めに納品。あちこちからパーツを取り寄せ、ようやく完成した。
Tomac といえば、John Tomac 。有名人であるが、彼を知ったのは Kenda Nevegal を購入したときが初めてで、現役の頃の彼を知らないし、映像は Youtube でいくつか見ただけだった。
かつては、日本でも代理店があって完成車を購入できたのだが、いまはもうやめてしまったようだ。本国ではマイナーではない様子がわかる。日本では、Tomac ブランドが売れない、などという以前に、MTB自体が大変に低調で、ママチャリ系を除けば、日本全国 猫も杓子もロードバイク、残りはクロスバイクや小径車程度か。

Lewis LHTというTrickstuff Maximaそっくりさん

 Lewis LHTというTrickstuff Maximaそっくりさんがちょっと話題になってるみたい。 某代理店等は普通に紹介してたけど、「Trickstuff Maximaインスパイアード」「Trickstuff Maxima系」くらいは言っても良かった気がする。日本ではさほ...