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ブレーキホースは内側が良い

ロードバイクのディスクブレーキに関する議論を読んでると、要不要の感情的な罵り合いに終始していて、まるで宗教論争である。じゃあ、ディスクブレーキが実際にどういうものな?てえ点については放置されていることが多い。輪行できないとか、雨の日でも制動力が圧倒的に落ちないとか。ひどいものになると、ローターに触れただけで大怪我をするとか。

輪行は特に問題ない。マスター側を下にした状態で、2009年から300回以上の輪行。通常片道3時間弱だが、長いときには6時間で問題なし。正しくエア抜きしておけば良い。仮にブレーキフィーリングがふにゃふにゃになった場合でも、正立状態で何度かレバーを握り込めばたいていは元に戻る。

制動力に関しては、安定しているのは間違いないが、水に濡れれば明らかに制動力が落ちる。ロードバイクの場合、雨天走行時にカーボンホイール+リムブレーキで高速走行した場合などと比べれば、ディスクブレーキの方が明らかに良く効くはずだ。

ローターの危険性については、状況設定が曖昧。適切に研がれたHRC63位の包丁であっても、触れただけでは切れない。ディスクブレーキだから、というのではなく、常識的に考えればだいたい分かるものだ。

ちゃんとしたMTBショップで1台MTBを買えば、色々教えてもらえるはず。買わずに知識だけ求めようとするのは人件費の窃盗行為なので慎むべし。よく耳にするのは、MTBショップで勧められたのと同じ商品を無関係な会社の通販で買うとか。


それはともかく、シマノのブレーキキャリパーは、Saint/Zeeが内側、XTR/XT/SLXは外側にホースを取り付けるようになっている。
そしてMagura。

Magura は内側に取り付け、スポークに干渉しないよう、取り付け部分に角度が付いている。今まで見た中ではこれが理想的。取り付けやすいし安全性にも全く問題がない。
手持ちのMT6とXTRを比較した限りでは、細かいところはシマノの方が優れているが、少なくともこの部分に関してはMaguraの方が好ましい。

PD-MX80 がキチキチうるさい

ナタジゴさんのところでも取り上げられていたように、PD-MX80はハズレがあるようだ。私が買ったものも、山を1回走った後にキチキチ耳障りな音を発し始めた。
踏み込む際にハンドルを同時に引いたりしていたので、グリップかステムかはたまたヘッドセットか、とまずは自分の取り付け不良を疑ってみたが、改善せず。
一昨日、手持ちのAnswer Rove FRに付け替えたところ、全く雑音がしなくなった。やはり原因はPD-MX80にあったようである。このペダルはPD-MX80に比べるとだいぶ値が張るが、大きくて薄くて踏みやすい。食いつきもなかなか良いのでお勧め。

ただ巡り合わせが悪いだけなのかも知れないが、BR-M985のお漏らし事件もあり、もうちょっと何とかして欲しいと思う。ペダル1組がたかが5000円くらいだが、昼飯代10回分だし。


リハビリテーション(2), with Slackline 853

リハビリテーション第2弾として、今回は、ハードテールの Stanton Bikes Slackline 853 で走ってきた。

仕事の疲れがちょっとたまっていたためか、登りはちときつかったが、それでもなるべく歩かないようにしてみた。先週乗ったフルサスの Tomac Automatic 120 に比べると、(しつこいようだが)HTでの登りは難しい。サドルから腰を浮かせつつも、荷重が抜けすぎないように。これを、体力を消耗せずにやるにはどうしたらよいのかわからない。そこが当面の課題だ。

で、走ったのは元旦の走り初めと同じところ。処分場を回り込んで終点の竹林に向かう、非常に走り応えのあるルートである。MTBのパーツはほぼ同じだが、今回はサドルを登り向けの高さから変えずにいけるかどうか試してみた。結果、多少玉を打つことはあったものの、下りでケツを引く必要があることから重心が後ろになって、前ブレーキをためらいなく使うことができ、リアを1回もロックせずに走ることができた。急斜面で岩がごろごろしているようなところは難しいかもしれないが、このルートなら今後もこれで行くのが良さそうだ。
もっとも、こういう技術はたぶん常識で、人によってはそんなに後荷重にしなくても前ブレーキをうまく使えるのだろう。

前ブレーキを使う(使える)ようになって気づいたのは、BL-M988/BR-M985 の使いやすさだ。本当に少ない力で適切な制動を得られる。前世代(BL-M775とか)のときは、ブレーキレバーを引くという動作が常に意識にあったのだが、BL-M988は「速度を落とす」「止まる」という一連の動作の中で指を引いたらそこにレバーがあった、というような感じ。指1本で操作できる点が大きいのかな。

次回は、下りでMTBの性能に頼りすぎない走り方を意識してみよう。


そういや、今日もチェーン落ちが1回もなかった。K-Edge DIRT-3 の効果もあるのかな。Automatic は何度も落ちているので、そっちは要調整かな。


[2012/02/25 追記]
リアタイヤ(Continental Mountain King II UST)を見たら、ノブとノブとの間に刺し傷と切り傷が見つかった。対して深くもないのでエア漏れにはつながっていないようだが、ノブはまだまだ使える状態なので、何とかパンクせずに使っていきたい。

SLX が絶賛されている

pinkbike の記事で、SLX が絶賛されている。SLXのキャリパー(BR-M666)は、同じ構造のXT(BR-M785)に比べて剛性が低く、ブレーキングによってキャリパーが「開く」という話もあるんで意外だ。

ところで、このタイプのブレーキセット(レバーとキャリパー)に関するちょっと困った情報が3つほど。

1つ目は上で書いたSLXの「開く」キャリパー。実際に使ってみたわけではないので分からないが、仙台のショップ Dimension 店長が書かれているブログによると、明らかに違うらしい。

2つめはオイル漏れ。こちらは、仙台の方のブログから。あれ、また仙台か。XTレバー(BL-M785)周辺から盛大にオイルが漏れているそうである。先の pinkbike の記事では、シマノのブレーキは寒くなるとオイル漏れが発生するというコメントが散見される。もしかしてシマノは伝統的にシールの出来が悪いのか?

3つ目もオイル漏れ。こちらは私が購入したXTRキャリパー(BR-M985)のピストンから漏れた。最初に使ったときから効きが異常に悪かったが、その頃はよく分からなくて、「XTRって、こういう効き具合なのか!」と驚いたり。使用開始から数週間後にようやくオイル漏れが原因とわかり、シマノへ電話後、送付。なんと、大阪から中1日で新品が送られてきた。ということは、ロット不良が発生していたのかもしれない。パッドにオイルを供給してれば効くわけないよなー。

開くのも漏れるのも、初期不良だとしたら、もうしばらくしてから買った方がいいんだけど、そもそもシマノの品質管理に疑問を感じる。

ようやく、Automatic 120 でトレイル

写真を取り忘れた...。
週末にトレイルを走ってきたが、カメラを持って行かなかったので写真はなし。

いままでHTしか乗っていなかったので、他のフルサスとの比較ができないのが残念。
膝が楽、疲労が少ない、登りで滑りにくい、など、当然すぎる感想しかない。ペダル込み13kg程度なので、トレイルにおいては走りの重さはまるで感じない。

舗装路ではリア160mmが効きづらい印象だったので、ローターは前後180mmでいったが、意外なほどリアがスリップしたので、次回は160mmで行く予定。フロントは180mmのまま。ちゃんとブリーディングすると、このブレーキは小さな力でしっかりと効いてくれる。775系 XT に比べると力がかけやすいのかな。


バイクの性能は上がった、後は乗り手の性能だけだ...。むしろこれが一番の問題だろうな。

MAGURA STORM SL Roter と BR-M985、そしてノルトロック

 MAGURA(マグラ) STORM SL Rotor と、Shimano BR-M985の組み合わせ。SM-RT98 の方が若干放熱がよく、やや鳴きにくいか。しかし、デザインはSTORM SLの方が気に入った。SM-RT98は、最初からつや消しの表面になっているが、STORM SLは比較的つやがある。また、断面が黒く塗装されており、何の意味があるかわからないが、とにかくこれもいい。センターロックのホイールへの取り付けは、専用アダプターを使用してみた。
なお、キャリパーマウンターとキャリパーに使用しているワッシャは、ノルトロック。以下、ノルトロック社の「商品詳細」から。
  • 締め付け時に於ける最大限の安全性
  • 振動や衝撃によるボルトのゆるみに耐える
  • 簡単な取付、取外しが可能
  • 潤滑油に影響されない締め付け力
  • 締め付け力の高い低いにかかわらず、確実な締め付け
  • 軸力を管理する事ができる
  • 標準のボルトナットと同じ温度条件で使用可能
  • 再使用可能
微調整が必要でありながら緩み厳禁のディスクブレーキキャリパー周辺(特にポストマウントタイプ)には最適ではないか。構造上、食い付き痕が母材にくっきり残る。写真のフレームとキャリパーにも見事に傷が付いている。ということなので、カーボンには使えないだろうな。


[2012/09/11 追記]
ローターはシマノ、このフレームも使ってないが、ノルトロックだけはあちこちで利用中。今のところキャリパーが緩んだことは皆無。調整して適切なトルクで締結したら半年以上放置しても全く問題ない。

BL-M988 のブリーディング

前のシリーズ(7系)に比べると、ブリーディングはかなり楽になった(写真は BR-M985)。説明書通りに作業すればそれでOK。誰でもできる(RockShox Boxxerみたいに「友達」がいなくてもできる)。
でも、誰かの役に立つかもしれないので、1つの例としてここに公開してみる。基本的な手順は取説と同じ。
以下の作業は「ブリーディング」のみ。ホースへのオリーブ取り付け等は済んでいる前提で。

なお、制動装置の整備不良は他人を巻き込む大事故の原因になるので、試走だけでなく走行前には必ず点検すべし。また、この記事を含め、当ブログを読んだ結果発生したあらゆる事象については各自の責任である。

準備するもの
  • 付属品全部(ミネラルオイル、透明チューブ、ビニール袋)
    レバーを左右別で買った場合、付属品はありません。セット価格が左右別の価格より高いのは付属品の分の差額です。
  • メガネレンチ(7mm)
  • 専用じょうご(SM-DISC)
  • シリンジ(KTC フルード吸入器など)
  • 面ファスナー(幅20mmくらいのマジックテープ)
  • クッキングペーパー(紙)

手順
  1. キャリパーからパッドを取り外し、ブリード用スペーサーを取り付ける。
  2. レバーからブリードスクリューとOリングを外す。
  3. SM-DISC をレバーに装着。栓を外す。
  4. ミネラルオイルを満たしたシリンジにチューブを着け、ブリードニップルにつないだらゆっくり注入。「ゆっくり」が大事。急いでやると、 オイルがより多くの気泡を巻き込みやすくなるので、なるべくゆっくりと。どっちにしろ巻き込むけど、少ないに越したことはない。
  5. SM-DISC にあふれるオイルに気泡が混じらなくなったら注入を中断、ブリードニップルを閉じる。
  6. チューブからシリンジを外し、ビニール袋に付け替える。シリンジや容器に残ったオイルをSM-DISC に満たす。
  7. ニップルを閉じた状態で、ブレーキを目一杯握る。この状態で 0.5 秒くらいニップルを解放し、キャリパー内のエアを抜く。これを数回繰り返せば、普通はがっつり効くブレーキになる。
  8. ブリードニップルを完全に閉じて、SM-DISC に栓をし、レバーから SM-DISC を外す。
  9. オイルをあふれさせながら、ブリードスクリュー+Oリングでレバーのふたを閉じる。
  10. このまま1日以上、レバーを上にして放置、時々キャリパーからレバーへ向かって順に、歯ブラシの柄などでひっぱたき、エアの移動を促すと良い。
  11. シリンジにオイルを半分くらい入れ、ブリードニップルにつなぐ。
  12. レバーを操作し、レバーのマスターシリンダー内のエアを抜く。
  13. ブリードニップルを緩め、キャリパーから気泡が出てこなくなるまでシリンジをゆっくり引く。
    このとき、レバー側からエアを吸い込まないように注意!
  14. 念のため、シリンジからキャリパーにオイルを送り、マスターシリンダー内のエアを排出してみる。

一人で作業している時は、 7 の作業が難しくなるので面ファスナー(または太めのゴムバンド)を使う。 10以降はおまけ。やらなくてもいい。

シリンジとじょうごは、レバーにもキャリパーにも付属してないので、別途購入が必要。
シリンジはシマノ純正でもいいが、サードパーティ製品(KTC フルード吸入器など)で代用できる。
じょうごは説明文中の「SM-DISC」で、これは代替品がない。このじょうごは、BL-M988(BL-M985)のふたに合うようなねじ切りがしてあってさらにOリングと便利な栓がついている。代替品を探してもたぶん存在しないと思う。こちらは数100円なので純正品以外の選択肢がなくても問題ない価格。
キャリパー側でブリードスクリューを使う手順もあるが、最後にキャリパー側でも「オイルをあふれさせながらイモねじを締める」というのは私にとって余計な作業なので、今回は従来通りブリードニップルでやった。
気をつける点とすれば、ブリードニップルとチューブの接続くらい。こいつは下手にやるとオイル注入中に 外れて辺り一面オイルだらけになるので要注意(これは私がやってひどいことに...)。

ブリーディングは一度やっておくと仕組みが分かるし、面倒でもなかなか面白い作業だが、どうしてもうまくいかない人は、プロショップへご相談を。ちゃんとした店なら、料金に見合った仕事をしてくれます。
ちなみに、私が初めて油圧ディスクブレーキを取り付けた際、手がかりにしたのはシマノのマニュアルと整備書籍・ネット・サイメンのDVD。基本的にはシマノのマニュアルだけあれば事足り、それ以外の情報は自分の作業が正しいかどうか確認するために参照した。


なお、発売直後の BR-M985 はシールが甘い個体があり、ピストンからオイルが漏れるという事故が発生した。当然、パッドはオイル浸しで効きが大変悪くなり、ブレーキをかけるとオイルが焼ける香ばしいにおいが。シマノに交換を依頼したら、なんと大阪から中2日で代品が送られてきた。このサポートの良さはすばらしい。

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