Facebook の Tomac ファンページに Automatic 120 の写真を投稿して見せびらかしていたら、横田の軍人さんからお誘いがあったので、のこのこ出かけてきた。
奥多摩駅に着いてみると、外国人が3人(日本人2人いるって言ってたよな)、車あるから乗っていけ、という。同乗した車はEナンバー、運転してくれている人はなんだかとても気のいいナイスガイだ。カナダ人を含め、外国人で6人に日本人が俺1人。
車で行けるところまで行っって、そこから押し上げ・担ぎ上げとなり、想像していたより大変な行程で、登りが2時間くらい(1時間と言っていたんだけどな)でようやく頂上に到着。
さて、ここから観客(登山者)の「ダウンヒルってんだよな、すげー」という声援を受け、気持ちの良い下りが始まり、しばらくガレ場を行くと、また長い登りかよ(さっき頂上越えたよね?)。道が狭い根っこが多い滑る落ちる...。考えてみれば山だから、頂上の後はずっと下りってのもないよね。「すげー」のは俺以外の軍人さんたちで、俺はただの下手クソだ。
ここから先はほとんど下りだよ、ただし、ちょっとスピードが出がちだけどね、と言われたのが、頂上から1時間あまり過ぎた頃だったか。
確かに下り。道が狭い岩がごろごろ根っこが多い滑る落ちる...。2回目のガレ場で転倒、林を抜けたところの倒木で転倒、崖で落ちかけて引き上げてもらい、舗装路の手前、今日一番の狭苦しいトレイルで最後の転倒を(こっそり)ブチかましてみた。このクラッシュで、前日打ち付けた左膝を(うっかり)突いて何とか耐えたが、右脛をしたたか打ち、左手親指の爪をちょびっと剥がした。
最後の舗装路を含め、かなり長い間後ろブレーキをかなり引きずりっぱなしにしていたが、鳴きもせず、制動力は全く落ちなかった。やっぱり新しいXTRは信頼できる。俺の前を走っていた軍人さんのブレーキは、ローターが黒く焼け、パッドが完全にロックしてしまっていた。こんなこともあるんだな。
それにしても、彼らのあの体力はいったい何なんだろうか。17キロもあるバイクを押しながら、ほとんど表情も変えずに淡々と上っていくだけでなく、ハンドルバーにだらしなく突っ伏す俺に補給食を分けてくれる余裕まであった。まあ、現役の軍人なので当然なんだが、日頃の鍛錬を怠っている俺には地獄だった。
それにしても実に礼儀正しく陽気で親切な人たちだった。Tomac の Joel Smith さんもそうだが、俺の知っているマウンテンバイク系アメリカ人は、今のところ誰もが親切である。あ、崖から落ちそうになった俺を引き上げてくれたのはカナダ人だったかな。もっているバイクからすると、全員中流以上の生活レベルの人だったから余計にそうなのかもしれない。