無音フリーハブ?

Bikerumor に掲載された、シマノの特許についての記事

気になった点は以下の3つ。

  1. 基本構造はキングに類似
  2. 空転時は嵌合が外れ、ラチェット音は発生しない
  3. フリーハブボディがアルミ合金・鉄補強
今のシマノフリーハブは、ボディ側にラチェット構造を持っている。1の変更で、これが大きく変わり、フリーハブボディは他者と似たような位置づけとなる。
一番興味深いのが2。Hopeなどの爆音ハブ好きにとっては大変残念な点ではあるが、無音ハブというのも逆に面白そうだ。本当に無音になるかどうかは不明。少なくとも金属同士がひっぱたき合うような普通のラチェット音はほとんど聞こえなくなると思われる。
そして、3は価格と重量の両面でメリットのある方式である。American Classic や Novatec が以前からやっている方式で、本体をアルミ合金で作成し、補強のために鉄板(多分ステンレススチール)を1枚差し込む。これなら、チタンより安くて軽いフリーハブボディが作れる。

この構造のハブがいつ製品化されるか全く不明だが、発売になったらちょっと様子見をした上でなるべく早く導入してみたい。

なお、過去のシマノ製品に FR-M080 Silent Clutch なんていう無音ハブがあったそうだ。また、他社製品では Stealth という有名な製品もある。かなり高額で重量がかさむ製品であるが。

Hope Pro 4

今年はもう一度爆音ハブにしてみようかと思い、例の Stan's NoTubes Flow EX で組んだ Hope Pro 2 Evo ハブのホイールを準備中。しばらく放置していたため埃がかぶっていたのと、せっかくなので2015年用のデカールを注文中。デカールが届いたらいよいよ爆音ハブの使用再開である。

Hopeの新製品がいよいよ販売開始となる。

販売開始に先だって、"Hope Pro 4: Behind the Hubs" というビデオが公開された。大変興味深い内容で、切削から検査まで手を抜かずにやっている様子を見ていると、手持ちのハブが壊れたら次もHopeにしよう、と思ってしまう。

製造に使用している機械のうち、読み取れたもののメーカーは、日本が7社(松浦機械製作所とブラザー工業・高松機械工業・中村留精密工業・ファナック・シチズンマシナリー[ミヤノ]・オリエンタルモーター)、それ以外はスイスが2社、イギリスが2社、ドイツが1社、イタリアが1社であった。特に前段階の工程における日本メーカーの採用率が高い。

松浦機械製作所
ブラザー工業
高松機械工業
ファナック
シチズンマシナリー[ミヤノ]
オリエンタルモーター


Hope のハブは、Pro 2 Evo が一番売れたようで、2011年の発売から6年目となる2016年にPro 4 としてフルモデルチェンジとなった。
つい最近、マイナーモデルチェンジの Pro 2 Evo 40T が出たばかりと思っていたところなので少々驚いた。意外と短命に終わってしまったようだが、エンゲージメントポイントだけ見れば、Pro 4 が 44T なので大差ない。

年末大(おお)バーホール+年始大バーホール

年末は恒例のクリーニング大会を行っていた。29日に長瀞で走り納めをした後、翌日こんな感じで例年通りの清掃作業。
 カセットスプロケットは外して食器用洗剤に浸した歯ブラシでギアの歯を1つずつこする。11-40Tなので、合計で253個の歯と242個の底面に溜まった油泥汚れをチマチマ落としたことになる。

 RDの傷はバリを取ってピカリング。

BBは取り付けてから半年くらい、表面に泥が溜まっていただけで内部の汚れはなし。BBシェルは、シートチューブから落ちてきた埃が僅かに目につく程度であった。雨天走行をせず、ぬかるみをほとんど走らなければこの程度である。

フォークのデカールを交換した。Slick Graphics に、Pike 2015モデル用をベースにしたカスタマイズデカールを注文。意外と早く届いた。Pike と Revelation は設計が異なるため、Pike用デカールはちょっとはみ出し気味であるが、それほど違和感はないように見える。

そして、ずっと気になっていたフォークを年始にオーバーホール。150mmのシャフトに交換した頃から、初期動作が渋くなり、年末頃にはサグが1mmも取れないくらいの状態になっていた。
そこでいったん全てバラし、特に動きの悪いエア側、特にフローティングシール辺りにグリスを塗りたくる。ロワーレッグをセットせずに手で動かした感触だけでも、グリスアップ前とは段違いの滑らかさになった。

これでよしと、最後の手順のバスオイル注入作業に。

ダンパー調整用ノブを取り付けずにロワーレッグを押し込んだところ、ダンパーから何か射出された!
写真のダンパーユニット上部穴から、銀色の金属棒とスプリング・鋼球(2個)が飛び、オイルがちょっと噴き出していた。もう一度作業マニュアルと読むと、ロワーレッグの取り付けはノブ取り付け後となっていた。ただし、手順を逆にした場合に何が起こるかまでは書いていない。書いていないからと言って、手順を変えて良いことにはならない。作業順序にはやはりそれなりの理由がある。

構造的には、金属棒の上部にある穴に、スプリングを挟んで2個の鋼球をセットし、さらにナットを取り付けることで、金属棒の射出を防いでいるようである。2個の鋼球とスプリングは、LSCノブのクリックを発生させているだけで、金属棒を押さえる役割はそれほどでもないが、中途半端な位置(クリックとクリックとの間)で使用するのはやめた方が良さそうである。


一連の作業後、フロントフォークは新品の Pike RCT3 に近い滑らかさになった。下りで段差に突っ込んでも「プルン」といなしつつもボトムアウトせず、大きな安心感を得られた。

初期の作業ミスが原因とは言え、たったこれだけの作業でここまで性能が変わるのであれば、バスオイルを変えてみるとかまだまだ色々試す余地がありそうである。

いろいろやってます


折悪く何週か続けて走らないうちに銀杏の落葉が枯れてしまい、今年は黄色い絨毯はなし。たまたま目に入った赤い色を何とか収めて撮影。もう少し広角の方が撮りやすかった。

ということでだいぶ久しぶりに走った山はもうすっかり冬になっていて、暖冬といえども風が強く立ち止まるとあっという間に体が冷える。出ようかどうしようか、家でグズグズしているうちに普段より2時間も遅れることになった。

本日試したのは、このハンドルバー。Spank が今年から2つの製品に投入した "Vibrocore"。低密度素材をハンドルバー内部に流し込み、走行中の振動を低減するというスピリチュアルな技術。いつもの所を走ったので速度はかなり緩め。プラシーボ効果は大変なもので、普段より手の痛みが少なかった(気がする)。
もともとの幅は800mmもあるべらぼうなハンドルバーであるが、姿勢が心地よくないため760mmに切断し、断面は当然ピカリング。

ステムはニコイチな方向で。
シルバーでボルトの色まで同じだとなんだか締まりがない印象を受けたため、手持ちの Elite X4 黒ステムからボルトだけ抜いて交換。トップキャップは Cane Creek のヘッドセット付属品、スペーサーは同じく Cane Creek 110 で Interlok 。ツライチっぷりがなかなか良い。

2本目に行く途中でナタジゴさんとヨシ課長に出会った。ナタジゴさんは激務のためやつれ無精髭が浮き、ヨシ課長はBTR Ranger に800mmのバー、それにTOGSを付けるという、トレールライドとして全く意味不明ですばらしく挑戦的な部品構成となっていた。サドルは私がケツの痛みのため数回で使用を中止した セッレ・サンマルコ  Squod Team の色違い。写真撮りながらダラダラ走っていたので追いつかれると思ったが、結局この後は会わずじまい。

気象概況では「穏やかな陽気」などとほざいていたが、風が強くて山も都内もかなり寒い。8時頃は着すぎかと思ったが、時間がたつに従ってどんどん風が強まり、帰りは上着なしでは凍えるくらいになった。

とまあ、こんな感じで撮影半分、走行半分くらいで4時間くらいを過ごした。上の写真を撮った場所は分岐を間違えてすぐの所。気が散っていたせいか、最後の右折をなぜか直進。登り切ったところで下り始めると、急に辺りが暗く陰気になった気がした。これ以上進むと何かまずいことになりそうな、そんな予感が視覚に現れたように。
私はいわゆる「霊的なもの」の存在は全く信じていないが、この瞬間は今思い出しても不思議である。直感に従い、来た道をそのまま引き返し、無事に下山。

意外と良い感じのグリップ

最近発売された ODI Elite Pro 。Rogue とか、Ergon GE1 とか、太めのグリップが好きなので、"without feeling bulky"なグリップは手に合わないと思っていたが、"provides padding where it is needed most" を信じて使ってみたところ、細すぎる感じはなく、しばらく使ってみようという気になった。

Ergon GE1 は、エンドがかなり厚くなっているため、左右で15mmほど幅が広くなる。こちらは標準的で、+5mm。

また、いくつかパーツを交換し、現在はこんな状態。
Renthal Duo Stem のノイズが再発したため、Thomson Elite に戻した。ライズが不足するため、30mmの Spank Oozy Trail 760へ。実測で765mmあったため、左右5mmずつ切断し、グリップを嵌めた状態でちょうど760mmとなった。Renthal Fatbar Lite と比較すると、やはりあまりしっくりこないスイープ角度であるが、色は気に入っている。このくらいの幅なら、もう少しバックスイープが深いと良いのかな?

Revelation RCT3 のシャフト交換、そして久しぶりの長瀞

たしか、市販されている RockShox Revelation RCT3 SA は、140mmまでだったはずで、そのときはこれで十分と思っていた。タイヤは少し軽めの Maxxis Minion DHR II 3C EXO TR とか、自分としては少々登り指向に。

しかし、先日、思い立ってトラベル量を 150mm に変更。タイヤのエアボリュームが増えた上に、トラベルが10mmも伸びてフロントが上がり気味になるが、安心して下るにはこれくらいがちょうど良い。
こういった部品単位で購入可能なRockShox製品は、DIYが可能な道具さえあれば、吊しにない組み合わせなど色々試せるので良い。

で、7月以来の長瀞は、メンバーが面白かったこともあり、かなりすっきりする1日となった。

今回、空気圧をフロントを28PSI、リアを32PSI位に。リアがちょっと滑るかな、と思ったが、路面が乾いていたため全く問題なし。フロントは高いエアボリュームで、先日の少し高めの山と同じく、下りでの安定感が揺るぎない。リアのリム打ちもなし。30PSIでは低すぎた。あれじゃTLRでもパンクする。

そしてこんなことを。
Renthal Duo Stem(50mm)。これは、かなり以前に購入し、長瀞で知り合った方に500円で売り、それをまたコーラ1本で「買い戻し」たものである。国内での定価が15,000円近く、もう1つ新品を買うのためらっていたので実にありがたい。
ステム上側に Nukeproof ロゴの付いたスペーサーを乗せたせいでロゴだらけになり、だいぶうるさくなった。

この状態で近所を八の字走行してみたところ、割と具合が良い。ステムのRenthal ロゴが好みでないが、しばらくはこれで行こうと思う。
もちろん、精度に関してはThomson と比べるまでもなく、低い。以前手放したのが確かこれが原因だった気がする。このステムに替えたとたん、ヘッド周りからパチパチ小さな異音が発生し始めた。見た目は気に入っているが、これが解消しないのであれば、もう完全にお蔵入りだ。


余談だが、長瀞の親分に教えてもらって気づいたのであるが、ロワーレッグだけ交換すれば、フォークは650Bに出来るようである。Rev RCT3 SAであれば、sram のホームページにあるスペアパーツカタログに乗っている部品番号(11.4018.006.186)で注文出来そう(デカールは付属しない)。今のところ交換する予定はないが。上手くやれば、新品の完成品をもう1本買うよりかなり安く上がりそうである。


[2015/11/25 追記]
duoステムの異音について海外の事例を調べたところ、原因と解決方法が分かった。
異音はステム本体から発生しているようで、上下が接する面にグリスを薄く塗布したところ、いったん解消。これはつまり、ハンドルバーから負荷を受けた際に、ステム本体がずれることを意味する。
同様の構造である他社のコピー製品ではどうなのだろうか?

少し高めの山を少し遅めに出発して走る

久しぶりにナタジゴさんにお目にかかった。

いつも通り3時に起床し、始発に乗って早朝に最寄り駅に到着。用足し後飯を食って歯を磨き、水分と軽食を買い込む。30分くらい後にヨシ課長に拾ってもらい、集合場所へ。当初はいつものところを軽く走る予定であったが、ナタジゴさんたってのご希望でワープ可能な山を走ることになった。

ここしばらく、ハンドルバーをカーボンにしてみたり、技量に見合わない細いタイヤを使用したりしていたが、今ひとつうまく乗れてない感じがしたため、前輪に Continental Trail King 2.4 を装着。以前はUST版(およそ1,200g)を使用していて、その安定感は実感出来ていた。今回はその Protection 版。使用後のペ○スのようにだらしない様子のUSTとは異なり、Protectionはプラスチックぽい硬さを持ち、パッケージから取り出すとタイヤだけで自立する。その反面、リムへの装着難易度は過去最高である。

通常は、チューブを入れてフィットさせておけば数日でクセが取れるものだが、これはデッドストックであったためか、頑固な折り目がなかなか消えず、久しぶりに装着時に汗をかいた。

当日の路面は9割方ドライで、一部粘土的に表面がヌルヌルであった。こういうところはどんなタイヤでも滑るので、膝当てを持ってこなかった私は過去の不全骨折を思い出し、かなり緊張した。
それ以外の所は、特に細かいことを考えずに突っ込んでいっても弾かれたり滑ったりすることがない。960gと、最近のAM系タイヤとしては重めで、FR系としては普通の重量だが、この安心感はやはり捨てがたい。

で、次はハンドルバー。
740mmで今まででもっとも幅が広い。しかし、左右10mmずつ広がっただけなので、660mm→700mmほどの新鮮さがなかった。
CFRPバーを使っているのに何故今更アルミバーなのかと言えば、色の少なさだ。10年くらい前と比べればCFRPは特殊な素材ではないのに、未だに「見てください、カーボンですよ、すごいでしょう」的に繊維を見せびらかしがちである。フレームのCFRPは様々な色があるのに、ハンドルバーに限ってはいつまでたっても辛気くさい色使いばかりだ。

使ってみた感想としてはは、CFRPハンドルバーとの違いがよく分からない、である。Fatbar Lite は軽いとは言え、前の ProTaper Carbon 720 AM から70g近い重量増となる。走行中にそれは分からないし、振動云々も鈍感な私には感じ取れない。違いが分からない鈍感人間には、高級なCFRPは金の無駄である(多分)。


アメリカアマゾンで買い物したら、なぜかアマゾンGKアカウントのメールアドレスにメールが届いた話

アメリカアマゾンの注文トラブル:思わぬところに届いた注文確認メール 日本で売ってるDickiesのズボンは股下が短すぎるんで..ということでAmazon.comを眺めていたらいい感じのやつがすぐに見つかったので、Dickiesのカーゴパンツを2点(通常丈とハーフパンツ)注文したと...