久々の平日山

いろいろ事情があって、月末・年度末の金曜に休暇を取り、久しぶりに早朝から山を走ってみた。

今回同行してくださったのは、2010年頃から長瀞ツアーで一緒に走ってきたEさん。やたらと体力があり、MTBは久しぶりとは言え、普段からロードで鍛えているようなので、一日中引き回される覚悟だった。

しかしあいにくAさんは腹の具合が悪く、1本軽く走ったところで下山することになり、私もその後軽く1本追加しただけでおしまいとした。まあ、もう少し走りたい位のところでやめとくのが良いときもある。

こちらがEさんの(多分)1号機、Gary Fisher Piranha 2009、私の1号機 Gary Fisher Wahoo と同じ年式である。私の1号機はもうどこかのゴミ集積所のかなり下の方で永眠しているはずだが、Eさんは今でも乗れる状態で維持しているので頭が下がる。私の場合は何台あっても1台しか乗らなくなるので対照的だ。

私の Slackline Ti はこちら。だいぶ体がなじんできたせいか、とにかく乗りやすい。サグを少し多めに取っているため、リアも柔らかくなったように錯覚する。チェーンステーが横方向にしなるのは明確に分かるが、縦方向はそんなでもないはずなんだが。
感覚としては、Slackline 853 から Ti に乗り換える直前くらい。

ケツの方から。
レンズは今回も Sigma 30mm F2.8 DN。60mm ほどではないが、これも値段の割にかなり良い感じに写せる。24mmがでるかもという確度の低い噂があるらしいが、もし出たら買うと思う。

毎日11階まで階段で登ると効果あるのかな?

水曜にヨシ課長へ連絡し、いつものところを走ると伝えると、ナタジゴさんにも連絡してくださり、待ち合わせ場所に偶然いらしたばんしーのりさんと私の4人でいつものところ+を走ることに。

いつものエリアでありながら、ルートは初めて行くところ。詳しくはこちらを読んで頂くとして、期待を裏切らない楽しい道であった。途中休憩を入れながら40分弱と、比較的長く走れる代わりに、戻ってくるための登りも長い。

しかし、やはりペース配分が良いので、登りが長くても疲れが一気に来ることがない。

後半はいつものエリアのいつものルート。ここは短い登り返しの連続なので、結局前26Tを使うことはなかった。XC的な(?)乗車技術が欠けているため、低ギア比で路面を子細に確認しながら登ることができず、高めのギア比で立ち漕ぎをすることになる。5秒くらいで登り切れるところなら良いが、木の根や石ころで姿勢を崩される10秒以上の登りは、持久力がないと無理だ。

それでも、毎日11階まで階段で登っていたためか、久しぶりにしてはそれなりに走れたのが収穫でもある。


以下、本日のメンバーの所有車。可変シートポストを使っていないのは私だけであった。この中でどれに乗ってみたいかと言えば、やはり BTR Fabrications Ranger である。
本日初めて見るヨシ課長のBTR Ranger。またがっただけだが、Sサイズにしては窮屈な感じではなかった。予想以上に良い配色。この長~いホイールベースがかなり気になる。とにかく大変格好いい。
フロントシングルで、F32xR13-42の構成。自走が多い私にはトップのギア比が低過ぎる。いまのところ、フロントダブルにして正解だったと感じている。

ばんしーのりさんの、Inzist Slave(?)。「ばんしーのり」さんなので、Banshee の鉄HTを探せば分かるかと思ったが見つからず、画像検索してそれっぽく見えたのはこれしかなかった。つや消しで溶接痕が見える鉄フレームはストイックな風貌である。
今時(失礼!)9mmQR のフロント、であるのにもかかわらず、ブレーキセットは最新型XTR様で、レバーが多分9000でキャリパーが9020。レバー・キャリパーともに塗装の具合が985とかなり異なっている。好みの問題なのだが、やはり985の方が好きだ。

ナタジゴさんの Stanton Bikes Slackline 853。私がかつて乗っていたものとサイズ違いだが、フレームの塗装は非常に状態が良い。輪行でガチャガチャぶつけたり、下手に乗って何度も転倒していたからか、私のものは傷や塗装剥げが比較的目立つ状態になっていた。
ハブは Hope Pro 2 Evo で、以前私も使用していたものだが、ナタジゴさんのものはより大音量である。私のは通勤で毎日10km位1年半ほど走り込んだのでそれが音量の違いとなったのかも知れない。

今回は初めてカメラ+三脚を背負って他の方と一緒に走ってみた。輪行バッグなど余計なものを車に置かせてもらったため、バックパックの重量増はほとんどなかったのが幸い。
カメラはいつもの Sony NEX-6、レンズは Sigma 30mm F2.8 DN。撮影技術のためか、昔使っていた Canon PowerShot A610 と同じような写真になってしまった。製品としては NEX-6 の方がずっと新しいし、値段は倍以上なんだが...。

自分の自転車はもうこれ以上何か大幅に変更する予定がないので、今は誰かの自転車を見たり撮影したりする方が楽しくなってきた。

試しに買ったらうまかった

色々試している中で、取り立てて「これは」と思うものはなかったが、本日試しに購入した Cono Sur Organic Pinot Noir は非常に良い。値段が高ければそれなりに良いものはあるのだろうが、これは税込み1,101円。

もともとアルコール飲料の味などほとんど分かっていない上に、ワインをタンブラーで飲んでいるような人間である。それでも、味が薄くて香りがあまりない、位のことは感じることができた。そしてこいつは、香りが良く味がしっかりしている、そして飲み過ぎで頭が痛い。まあ、買ったのは自転車の絵が目に入ったからなのだが。

この会社の商品グレードは、下から Bicicleta, Organic, Reserva Especial.. と続いていくようなのだが、日本の代理店は Bicicleta(自転車)を「ヴァラエタル」(単一品種ワイン?)と呼んでいる。意味が分からない。仮に「単一品種」であれば Single Vineyard のことであって、Reserva Especial の上位グレードだ。
昔はそういうグレードがあったのかな?あったとして後継が Bicicleta だとしても、それを前の名前で呼ぶのはやはり意味が分からない。Deore を STX と呼び続けちゃうとか?分からないことだらけだ。

バラしたこのハブも実はなかなか気に入っているが

フロント(XTR様+53g)

リア(XTR様+53g)
Hope Hoops からバラしてリムだけ移植し、残ったこのハブであるが、リアハブの爆音が非常に気に入っていて、何とか使えないかと思案中である。
前後でシマノXTR様から106g増加となるため、リムの軽量化が相殺されてしまい、気分的によろしくない。ホイールの外側が軽くなるのは効果があるそうなので、50g軽いリムを使用すれば何か違いを感じることができるかも知れない。

ディスクローターマウントが International Standard なので、フリーザ様ローターが使えない点が残念である。何度でも繰り返すが、6穴は面倒くさい。センターロックは携帯工具での取り付け・取り外しができないが、頻繁にメンテナンスしていれば、出先でどうにかするということはほぼない。ぶつけて使用不可能になったら諦めて、乗らずに下山・帰宅だ。そもそも予備のディスクローターは持って行かないし。

さて、このハブの特徴は先日書いた通りで、前後左右同じ長さのストレートプルスポークがあれば良いという点。ERD 537mm で 266mm だから、ERD2mmに対してスポーク長の増減は1mmとなる。フロントだけへんてこなニップルを使っていたのは気になるが、まあ何とかなるのではないか。

使わないものは存在しないと同等か

フルサスMTBに乗りたくて、アメリカから輸入した Tomac Automatic 120(2011) であるが、Stanton Bikes Slackline 853 を購入してからほとんど乗ることがなくなり、今では分解して段ボールの中に納めてある。
トップチューブの曲げ具合を除けば、見た目もかなり気に入っているし、非常によく動く(動きすぎとも?)リアサスペンションは登りにも下りにも効果的だ。
購入当初はHTをそれほど乗り込んでいなかったので、FSのありがたみがよく分からなかったが、今乗ったら感じ方がだいぶ違うだろう。

奥に写っている Mavic Crossmax SX 、箱にしまい込んだ Fox 32 Float 120 FIT RLC 15QR、どれももうだいぶ長いこと使っていない。使っていないものは場所を取るだけ。乗らなければあってもなくても同じ、眺めて気持ち良いとしても何らかの手を打つ必要がある。売るとなると、サイズ(L)に買い手が付く可能性は低い。日本の代理店が販売するフレームの大半がSまたはMであることを見ても分かる。

部屋が広ければこのようなことは考えなくてもよいのだが、さて、どうしたものか...。やはり、ホイールなどと抱き合わせでいくか。

Cane Creek Headset Press Tool

こちらの方がヘッドセットについて説明されているのを見て、 今までいじくってきたフレームとヘッドセットについて別の面からも思うところをいくつか。

最初に購入したMTBがカタログで「セミインテグラル」と記載されていたのを見落として痛い目に遭ったので、メジャーなヘッドセット規格と取り付けに使用するツールを徹底的に調べ、Tomac Automatic 120 を注文する前に、Cane Creek の直販サイトから "Headset Press Tool"というものを購入した。

Cane Creek の公式解説ビデオ 1:22 あたりにこのツールの使い方が説明されている。勉強のためにこのビデオはかなり見た。パソコンなんかと同じで、使っている用語のほとんどは日本語でカタカナに転記しただけで使われているのため、リスニング能力に長けていなくてもなんとかなる。

110.EC34はカップにベアリングが圧入された状態で取り付けることになるので、"CUPS WITH PRESSED-IN BEARINGS"の方をベアリングに向けてプレスする。こうすることで、ベアリングのアウターレースだけに負荷がかかり、ベアリングの損傷を防ぐことができる。
カップにベアリングが圧入されている場合、この面をベアリングに向けてプレス
ベアリングが外れるタイプの場合は、この面をカップに向けてプレス

右の1.125用はビデオで使っているのとは形状が異なる。どういう設計変更があったのか分からないが、Amazon で手に入るのはビデオに出てくる、左の1.5と同じ外見のものである。
110.EC34みたいなのは別として、ちゃんとしたヘッドセットプレスを買えば、このようなものは不要なはずだけど、Cane Creek が使おうといっているし、アルミ同士の接触なら傷が付きにくそうなため使い続けている。

このビデオを見て分かる通り、プリロードボルトは強く締め込む必要はない。カップ&コーンハブの調整と同様に、ガタが出ず動きが渋くならない適当なところで終わり。固定はクランプボルトの役割だから、極端な話クランプボルトを適正トルクで締結したらプリロードボルトは外しても走行に問題はない。
そんなバカな、と思った人はもう一度よく考えた方が良い。考えても分からなかったら、ステムの取り付けは今後もう二度としないことを勧める。知らずに間違えていたってのはよくあるし仕方がないけど、理解できないのはかなりまずい。
もっとも、ゴミが入りやすいし見てくれが悪いので私は外さないが。転倒してステムがずれた際も、プリロードボルトを付けておけば緊急の再調整がやりやすいし。


さて、最初に買った Gary Fisher  Wahoo は ZS44 で、カタログでは「セミインテグラル」と書いてあり、VP Components が "Cane Creek"のロゴを付けたボールレースタイプだった。その頃はヘッドセットメーカーなど全く知らず、ヘッドセットと言えば Cane Creek だろう、デザインも良いし(XXIIが廃版になった時期以降はそうでもない)、ということで今でもCane Creek以外は使わないことにしている。

Tomac Automatic 120 2011 はこんな感じ。下はECにしておかないとサスペンションフォークのレバーと干渉しそう。
FSAのヘッドセットがついてきたのをわざわざCane Creek に交換、そのときのバカ騒ぎの一部はこちらを参照

AheadSetヘッドチューブは基本的に大が小を兼ねるので、1.5ストレートチューブでもヘッドセットを工夫することで1.125のフォークが使える。チューブとフォークの対応をまとめてみるとだいたいこんな感じか。1インチはほとんどないので考慮しない。OverDrive 2は面倒くさいので除外。

  • 1.5ストレート
    1.5ストレート、1.5テーパード、1.125ストレート
  • 1.5テーパード
    1.5テーパード、1.125ストレート
  • 44(mm)
    1.5テーパード、1.125ストレート
  • 1.125
    1.125ストレート
44は、1.5テーパードのフォーク対応とするために、ヘッドチューブをテーパードにする必要がないので、製造コストとの兼ね合いなのか、2000年代後半頃から多くなってきたようだ。強度面では1.5テーパードの方が高そうだけど。上側もECにすれば1.5ストレートが使えそうな気もするけど、そういう組み合わせは今のところ見たことがない。1.5ストレートフォーク自体がなくなりかけているのでわざわざそうする意味がないのかも。

しかし、44用のヘッドカップリムーバーが未だに見つからないのはどういうことだろうか?1.125のを使うと爪1本しか引っかからないので1回抜いたら結構傷が付く。1.25-1.5用を無理やり入れるのか?

ヘッドセットのバラ売りは、メジャーなメーカーだと、Hope なら Pick'nMixNukeproof  の Warhead 、Chris King であればバラ売りとはちょっと違うものの InSetシリーズ。Hope Pick'nMix は、Wiggle の商品ページの方が選びやすい
特に Nukeproof は、製造元も代理店も以前からわかりやすい表にまとめてくれていて良い。値段もCC110シリーズやCKのようにバカ高くないので、特にこだわりがなければ Nukeproof が無難な気がする。
Tomac のヘッドセットを入れ替えるときは選択肢がなく、ZS-3 Top とXXII Bottom を購入した。良く探せば多分ほかにもあったと思う。

おまけ。
使い道はないけどデザインが気に入っている先代の110.EC34と現行のZS44、それぞれに対応したHeadset Press Tool 、その後ろに 1.5 用を並べてみた。Stanton Bikes Slackline 853 の青フレームにはこの110.EC34がとてもよく似合っていた。


それにしても、今は検索すれば知識はいくらでも手に入るので非常に便利だ。実際に手を動かさないと経験を積むことはできないが、最初に手に入れた情報と逆の方向から見た意見も合わせてよく考えてみると、論理的におおむね正しい方向が見えてくる。なので、例えばキャリパーのオイル漏れがマウントのフェーシング有無と関係があるとかいう見解が、低劣で非常に有害なものであることはすぐに分かる。が、この手の話はまた後日。

また、先の方も言っているように、たいていのことはよく考えれば分かる。真剣に考えても分からなければもう無理なので、早々に諦めて信頼できる店に適正な金を払ってやってもらうのが良い。

なんとなく日本橋

週末に雨が降ったり仕事が入ったりしていたためすっかり山から遠ざかっている。やることもないので、いつものように手抜きエア抜きをしていると、シマノ以外のブレーキが気になっていろいろ物欲が刺激されたが、結局今のままで十分だろうとの結論となった。

週中の休日はかつて紀元節と呼ばれていた日であるが、身の回りでは何ら変わったことはない。

会社では毎朝10階分を階段を使って登っているが、この程度では運動不足がひどくなる一方なので、久しぶりに都心へ繰り出してみた。

しかし、途中にまともな坂がまったくなかったため、自動車にあおられながら車道を走る時以外は大した運動にならず、大臀筋への負荷は低いまま走り終えてしまった。

手抜きエア抜きの結果は思った通り、大変よろしかった。ブレーキタッチがかつてないほどのソリッド感。ローターを前後ローテーションした後、フロントが少しすかすかしていたので、ついでにピストンをレバー一握り分押し出して、前後とも同じくらいの引き具合になった。

1枚目の写真は日本橋近辺。中央通りに比べれば普段もそれほど人通りの多い場所ではないが、休みとなると本当に閑散としている。そして、ゴミが全く落ちていない。落ち葉のようなものも非常に少ない。ここはどんな気合の入れ方で掃除をしているのだろうか?

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