チェーンをきりきり言わせて走っている自転車を見かけるとイライラする

疲れて走りにも行っていないし、誰でもやってるチェーンルブ比較。ただし、手抜き評価で、箇条書きにもしない。

主に通勤(雨天時は走行しない)で、潤滑性・耐久性を比較すると、Finish Line Ceramic Wet Lube > Wako's Chain Lub >> White Lightning Epic Ride > Super Zoil Chain Lube > Finish Line Ceramic Wax Lube の順。

  1. Finish Line Ceramic Wet Lube
    1回(約10km)走っただけでチェーン真っ黒。潤滑性・静粛性・耐久性はこの中で1番。
    ズボンの裾の汚れは避けようがない。ちょっと触れただけで頑固な油汚れが付着し、洗濯してもなかなか落ちない。
    汚れは甚だしいが、粘りがないのでボロ布で拭けば落ちる。見た目に反し、掃除はさほど面倒ではない。
    おおよその再注油目安は400kmくらい。
  2. Wako's Chain Lub
    汚れ具合は Ceramic Wet Lube よりやや穏やかだが、やはり黒くなる。Ceramic Wet Lube に比べてやや粘りがあるが、こびりつきは少ない。
  3. White Lightning Epic Ride
    使用感はただのオイル。そんなに静かでもない。さらに臭いが強め。Finish Line Dry Teflon Lube と類似した臭いで、室内で使用するには不適。
    こんなもの使うくらないら、激安のミシンオイル(ミネラルオイル)で十分。ガキの頃、実家の家業の都合でミシンオイルはたくさんあったので、16インチの子供用自転車のメンテにもミシンオイルを使っていた。もうちょっと粘度が高かったか。
    あれ、これならブレーキメンテ後の入れ替えで排出した廃オイルを再利用すればいいんじゃ...。
  4. Super Zoil Chain Lube
    どろどろ。使用感は冬期に粘土が落ちたFinish Line Dry Teflon Lubeと同等。汚れの付着が多く、掃除が面倒。高額な割に使い勝手が悪い。そもそも自転車に使うのが間違っているのだろう。
  5. Finish Line Ceramic Wax Lube
    Ceramic Wet Lube のような汚れ方はないが、ハナクソのような汚れが固まって付着し、掃除も面倒。潤滑性・静粛性・耐久性どれをとっても、この中では最低。通勤で毎日使用するには適さない。
常用しているのは Wako's Chain Lub、気が向いたときに Finish Line Wet Lube。この2つ以外は処分に困っているので、地道に使っていくしかないな。

真打ちバックパックがない

無駄遣いをしていろいろバックパックを買ってきたが、真打ちをまだ手に入れていない。現在使用しているのはこちら。
Trans Alpine シリーズで最大容量の32Lであるこのバックパックは日本の代理店では扱っていない。Deuter の自転車用バックパックらしく、見てくれも今ひとつだ。バックカントリー向けである Freerider Pro 30 赤みたいなやつを期待。


32ELは、高さが4cm、重量が50g増しとなる以外は、30 と同じ仕様。2013年モデルでは、ヘルメットホルダーの素材が本体生地と同じになったため、使い込んでよれよれになることがなさそうである。普段はここにニーパッドを引っかけている。
正直なところ、この手のホルダーをヘルメット用に使うことがほとんどないので、わざわざこんなものつけなくても良いと思っている。

ジッパーで分割した下の収納空間には輪行袋とそれ用の工具を納める。このおかげで、輪行袋についた泥やら埃が補給食と一緒になることがない。

右側についているこれはマップホルダー、だそうだが、鼻紙を入れる程度にしか使っていない。存在を忘れるくらい私にとっては利用価値のないポケットである。

上部の収納が唯一の不満。ファスナーは片開きで扱いづらく、収納力が著しく低い。

付属のレインカバー。取り外すことが可能なので、自分の好きなカバーと交換することが可能。

そして、この背面がこのバックパックで最大の売りだ。乗車時の姿勢は猫背気味になるので、こういう具合になっていると背骨部分がバックパックの背面にこすれることがなく快適である。

見た目の良さと機能性を兼ね備えたバックパックは今のところ見つかっていない。Dakine なども割と人気があるようだが、私にはあれの外観については、何が良いのかさっぱり分からない。

Evoc Freeride Tour ももう一歩だ。ウエストベルトが長すぎて余るし、ヘルメットホルダーがコンプレッションベルトを兼ねているので扱いにくい。

背中への当たりと見た目だけで選ぶとすれば、Millet Solo 28だ。ただしこれは自転車向けではないため、いろいろな面で不都合が多そうだし、ヘルメットとの干渉も気になる。

年末大掃除。

外さなくてもいいものはそのまま。BBはこの前フェーシングしたし、取り外すのが面倒くさいので放置。長瀞でタイヤについた泥は、いつものところを半日走ったらほとんど落ちた。

久々のひとり山走行を楽しめるかと思ったが、駅を出たところから寒くてうんざりした。途中の自販機でココアを買って飲んだら急に暑くなり、その後は寒さを感じることはなかった。
大晦日の朝早くからこんなところを走っている奇特な人間はいないだろうと思っていたら、2組5人とすれ違った。

休憩中に食ったパンがまずい。賞味期限当日だということより、冷えた上にバックパックの中でもみくちゃになったことが原因だろう。途中で食うのが嫌になったが、一度手をつけたら捨てることができない貧乏性のため無理に完食。

先日の長瀞での転倒が原因か、フォークのデカールがちょっぴりめくれた。だいたいこんなところに傷がつくような転び方ってどうなんだよ。

ブレーキレバーにも新たな傷が増えた。だいたいこんなところに傷がつくような転び方ってのがまったく想像つかない。ハンドルバーにも何カ所か擦り傷が。転倒時にブレーキレバーのクランプが回っても、削れるのはクランプの方だ。それくらい丈夫なバーの表面を削るような転倒なので、その様子は結構派手だったはずだ。左膝は強打したし、肩胛骨の内側が少々痛む。ニーパッドとグラブのおかげで体表部はほぼ無傷で済んだのはありがたい。

このレバー、バーに取り付けずに単体で操作するとサーボウェーブのためか、握り初めの抵抗が大きい。本当にこんな機構が必要なのか?

チェーンステー裏側に傷が。これも多分長瀞だろう。チェーンもよく当たるが、もう少しBB側になるので、この傷はガレ場でついたものだろう。


まあ、こんな感じで来年ものんびり走って行こう。

シンサレートの保温性は高い

自転車用の手袋は、どれをとっても防風性が今ひとつ。操作性を重視した物は特にその傾向が強く、指先の冷えはどうにもならない。
そこで、巷で評判の良い Napa Glove の作業用安全手袋を使ってみた。

予想していたより保温性が良い。風が通らない。ほどほどの厚さで、ブレーキングも問題ない。
ただし、シンサレートライニングが掌側にもあるため、手の収まりが悪い。手袋はグリップによく食いつくが、手袋の中で掌が滑る。指が短めでシフティングがしづらいが、通勤で変速することはないので問題なし。
昔はパッド入りが良いかと思っていたが、太めのグリップを使うようになってからは、パッドなしの方が疲れにくく感じる。

販売店の注意書きにあるが、商品タグを留める太いホチキス針が、手袋本体をブチ抜いている。右手首の内側に0.5mm程の醜い穴が残ったままだ。作業用手袋とは言え、日本での売値は5000円を超える。日本の会社なら、こんな大雑把な売り方は多分しないだろう。たとえ機能に全く影響がないとしてもだ。

裁断処理・縫製処理はかなり雑。余った革は切ってしまえば良いが、縫い目がほつれ始めたら使えなくなる。ある程度は自分で直せるが、ライニングは後付けなので、きれいに野郎と思うと結構面倒くさそうだ。

Guru のチタンフレーム、「コンタミネーション」がちょっとした議論に

Guru の工場見学第3弾、チタンフレーム制作現場。初稿に対する反響が大きかったため、それについての回答が追加されている。


ビードの色については、あちこちのサイトで説明してくれているので、素人でも何となく良し悪しの想像が付く。だが、所詮素人、こればかりは実際に乗って試してみないと分からないものだ(その結果、壊れて大怪我ということもあり得る)。そうでない場合、専門の業者に頼んで非破壊検査をしてもらうか。

表面に現れた「コンタミネーション」は、溶接中に避けられないもので、その影響範囲は表面の数ミクロンのもので、ナイロンたわし(スコッチブライト)でこすって消せる程度だそうだ。さらに、Guru の場合は放射線と顕微鏡で検査をし、また、10年以上の無事故実績があるので心配することはないとのこと。


軽くて錆びにくいチタンフレームだが、やっぱりこの手の不安はいつになっても消えることがない。Slackline Ti についても、まだ1年もたたないので、外観からは分からない何かがあるのかないのか、心配するときりがない。

なんか違う2

久々の長瀞ツアー、70mmステムと20mmライズのバーで参加。ホイールとタイヤの調子はとても良かったが、どうも前のめりになる感じが抜けず、前回危なげなく通過できたところで派手に転倒。ペダルには靴底がなじんでいないような違和感というか、錯覚みたいな。

さっそく、ステムを50mmに戻し、ついでに30mmライズのハンドルバーに交換。
次回はこれで試してみよう。

余談だが、こちらは本日の偽物。
本日時点で、X4 1.125インチの50mmと60mmはくびれがなく、強度重視で重量が重め。X4で最も軽量なのは70mm、60mm は 130mmとほぼ同じ、1g差で2番目だ。
Thomson のステムは見慣れているし、公式に発表されている製品の仕様表をみれば、これくらい分かりやすい贋物はすぐに分かるが、精巧に作られている物に関して見分けが付くか自信がない。


この日は7人参加で、搬送時に前輪を外して積み込み。裏側があらわになったエロ魔人様のフォークを見ると、ステアリングコラムにキャップが。ここから入り込んだ埃や泥水で、プリロードボルトがジャリジャリになるのは以前から嫌だったのだが、すぐに忘れてしまいなんの処置もしないで来た。

処置後はこんな感じ。バーエンドキャップがぴったり収まるとのことで、試してみたところ確かにあつらえたようにはまった。FR/DH用のバーに使用した使い古しだと、キャップのヒダが潰れてスカスカになるが、XC用ならバーが薄く、内径が大きいので、ヒダの潰れが少なく、なんとか使い回し可能。これは非常に良い。

ホイールはいつもの Crossmax SX。どこかにぶつけたらしく、地金がむき出しになっていた。スポークは予備もあるし、MTBなのでこういう感じで傷物になっていくのが良い。ただし、通勤途中で転けたりして入る傷へこみは我慢がならん。


そうそう、Race Face Narrow/Wide 、フロントは全然外れない。RDはスタビライザーON状態で、リアが数回隣のギアに飛んだりしたが、フロントが外れなければ問題ない。

余談だが、高校の頃、フロントの変速でチェーンがクランク側に外れてRDがブチ壊れかけたことがあった。今考えてみれば、実に低技術のクソ自転車屋だったことが分かる。ディレーラーの可動範囲など、ちょっと本を読んでちょっとやってみれば分かることなのに、そのバカ店員は救いようのないクズだったなあ。今度別のところに店を出すんだ、とか言っていたのを覚えている。こんな初歩的な調整もできない奴は自転車屋など辞めちまえ。もうやってないだろうな。

こんなリムが出ているとは知らなかった


Mavic EN821 Disc。左右非対称、450g、内径 21mm、UST。Crossmax SX に相当するのだろうか、リムに切削加工が施してある。EX823 に比べると200g近く軽い。今更ながら、26インチ USTリムを発売してくれる Mavic はありがたい。USTにしてはちょっと軽すぎる気もするが、SXのリムだと思えば問題ないか。

側面のロゴは相変わらず地味だ。せめて Stan's ZTR シリーズくらいだと見栄えがするんだが。

なんか違う

同じ被写体に同じ構図
以前試してみたSEL50F18を久しぶりに引っ張り出して何枚か撮ってみたが、やはり何か違う。狙ったところにフォーカスが合っているのかどうか分かりづらい。緑色とか紫色の縁取りができたり、どうにも扱いづらい。私の技術では、全体的に白っぽい感じになることが多い。
F1.8というのは捨てがたいのだが、値段もそんなに安くないし(型番にZがつく方と比べれば高くもない)、等倍で確認したがる変な素人には無理だ。

やはり60mm F2.8 DNと19mmか30mmのどちらか1本、あるいは割り切ってキットレンズのSELP1650にするか。


ところで、今使っているフォークをそろそろ代理店オーバーホールに出したい。買ったのが2011年の8月。毎日乗っているのでその間どうするか。新しいのを買う金もないし。

新しい奴の候補は、27.5用を考えていたが、本当にそんな物必要なのか?と再考中。どうせホイール径を変えるなら29、27.5などという中途半端なサイズにどれほどの意味があるのか分からない。楽をしたければ26フルサスにすれば良い。

フルサスとHTの違いは明確で非常に分かりやすいが、それに慣れてしまうとありがたみがよく分からない。HTを乗り直してみてようやく感じ取れる。27.5HTに乗り換えたところで、体が慣れたらもうなんだか分からなくなりそうだ。
フルサスじゃないから登りも下りも突き上げがひどい。ただ楽に走りたい以外の何かを求めても、29ならともかく、27.5からは多分得られない。


[2014/01/04 追記]
Stanton Bikes もやはり 650B に手を出すようだ。まあそれが業界の流れなのだろうから、そんなもんだろう。
Thomson が、しばらく前にこんなブログを書いていた。35mm ステムについての話で、31.8と比較して、ほとんどわずかな違いしかないが、市場がそういう方向になり、ユーザーがそれを求めれば、Thomson も35mmステムを作るとのこと。
650Bが今そんな感じだが...やはり私は26でなければ29と考えている。

三脚持って平日の山

日差しが弱々しい
昨朝からやたらと電話が鳴りまくり、落ち着かない代休の平日。今朝は予定通りいつものところへ。

今回は、ゴリポではなく、小型だがまともな三脚で撮影することに決め、ベルボンのウルトラマックスアイMを用意。雲台はQHD-33Qに交換し、自由雲台の使い勝手を試す。それから、山中での中望遠レンズのテストのため、Sigma 60mm F2.8 DNを追加したため、今回は普段より少し荷物が多くなった。

焦点距離が長いため、被写体から距離を取る必要があるが、背景がぼけやすくてなかなか好印象。もともとこのレンズは値段の割に高性能であるため、うまく扱えば想像以上に良い画像を作ってくれる。

場所が山なだけで、写真の傾向は近所の公園と変わらない

絞り開放でくっきり

ここはいつも静かで良い
もう12月なので、山の方は銀杏がだいぶ散っているだろうと思っていたが、まだ散り始めで少し早かった。週末は天気が良くない予報なので、次回は再来週になるが、それではもう葉が傷み始めている頃だろう。

ゴリポと比べてはいけないのだが、やはりちゃんとした物は使い勝手が良い。自由雲台はこういった静止物の撮影には十分である。目一杯高くしても1385mm、だいたい小学生くらいの目線になるが、ゴリポは基本的に地面から見上げるしかなかったので、この違いは大きい。これで重さが半分くらいだったら最高なんだけど。


先日リーミング/フェーシングをした後、ヘッドセットを Cane Creek 40 ZS に戻して2週間になるが、ヘッドの緩みは今のところ発生していない。それなりに効果はあったようである。
Rubber Queen 2.4 UST は相変わらず空気漏れが甚だしい。シーラントを60mlほど注入したがほとんど効果がなく、一晩で15PSIくらいは抜ける。650BのタイヤのほとんどがTLRで、USTはもう時代遅れなのか?

なぜベストを尽くさないのか

たとえ意味がなくても断面を磨け
本日配信されたDMによると、Stanton Bikes は、衣類も充実させているようである。これなど、結構気に入ったので、Ti のRDハンガーと一緒に6月に注文し、まだ届かない。11日ほど前に催促のメールを出したが返事がない。やる気があるんだかないんだか、なんだかよく分からないが、なんというか、変に気を許せる間柄(?)になると、Dan も油断して放置する傾向があるようだ。

[2013/12/03 追記]
FBから送ったメッセージには返信が来た。先週入荷したから送るとのこと。相変わらずだなあ。

Slackline Ti 経過観察中

作業中の画像はなし。切削油でドロドロで写真など撮影する気にならない。

下の写真は、作業後のカッター(リーマー/フェーサー)。付着したクズは歯ブラシでそれなりに落としている。

削りクズは予想より多く出た。リーミングは、最初のうちかなり抵抗を感じたが、根気よく続けていくうちにスムーズに回転するようになった。

リーミングの抵抗もあったため、初期段階ではフェーシングがうまく行かず、断面に放射状の溝ができたりしたが、最終的にはほぼ平滑に仕上がった。


その後、通勤で舗装路を20km、テストで階段下りや段差上り下りを含めて3時間、前輪に負荷がかかるように意識して乗ってみたが、以前のようなガタつきは発生しなかった。ただ、フロントブレーキだけで停止した際のきしみや、その後のフロントアップでの異音は完全にはなくなっていない。

異音はおそらく、フロントフルブレーキでフォークコラムがボトムパーツを支点に前方へ傾き、その状態が、フロントリフトでフォークが急速に伸びる力でまっすぐに戻ることで発生しているように思える。

フレームに対してはもうこれ以上やることはないはずなので、後は精度の高そうなヘッドセットに交換してみるか。候補は、Chris King InSet 1、もしくは Cane Creek 110 ZS。


そういえば、BBの断面も今ひとつ。BB共締めで使用している MRP AMG は、10kmほど走っただけでずれる。853の時に使用していた Blackspire Stinger がずれることはなかった。

こちらのフェーシングもやってみるか。

Slackline Ti の治療について

IceToolz E181(リンク先は E185、BBツールとのセット)を使用した。ただし、44mmヘッドチューブのフェーシングには対応していないため、E18H リーマー/フェーサーを別途購入(日本では入手不可)。


セットのうち、今回使用した一式はこれ。本体、脱着式ハンドル2本、クイックリリース、プレッシャースプリング、センタリングコーン、そして別売りの ZS 44mm対応リーマー/フェーサー。


たまに見かける「チタンフレームは硬くて削れない」というのはウソ。ピカールで磨いた感じでは全くそのようなことはない。アルミ合金のブレーキレバーがちょっとこすっただけでも表面に傷が付くし。実際にチタンの切削を行っている企業はたくさんあり、それほど特殊な訳ではなさそうである。
硬いとか傷が付きにくいとか幻想を抱いている人は、TiNコーティングと混同して勘違いしてるのか?

いくつか調べたところ、粘り強く熱伝導率が低いため工具が摩耗しやすいことが、チタン切削の難易度を上げているとのことである(ほかにも低ヤング率でびびりやすい、焼き付き易いなどなど)。工具が摩耗しやすいということは、カッター(リーマー/フェーサー)の寿命を縮めることになる。E18Hひとつで9000円近くする。

それから、チタンは削りクズから発火して火災になる危険もある。この削りクズは消化剤が使えないため、消火には乾燥砂を用いる必要がある。水をかけると水素爆発を起こすこともあるらしい。「チタン 切削 火災」で検索すると、なかなか恐ろしい事例が山ほど出てくる。


で、チタンのような難切削材には、それなりの切削油が必要である。今回はこれを使用した。
なんとも間抜けな商品名だが、チタンは豆腐になったりはしない。
「ステンレススチール」を「ステン」と省略した表記をあちこちで見るが、意味がわからない。せめて「ステンレス」にしてくれ。「チューブレス」は「チューブ」で、「セックスレス」は「セックス」なのか?アホか。とはいえ、この切削油の失笑的商品名は「ステンレス」では成り立たないが。

実際の潤滑性能がどうかというと、よく分からない。前回は別の切削油で Slackline 853 のBBをちょびっと削っただけで、リーミングなどは今回が初めてだ。

やってみると、なかなかカッターが入っていかない。やる前にノギスで寸法を確認しているので、バカみたいにチューブを広げすぎることはなさそうだったが、やはり不安である。このまま進めて、ヘッドセットがスカスカで取り付けられなくなったら、Slackline Ti はただの置物になってしまう。


それにしても、日本国内の素人通販ショップでは、Park Tool 788 を、外径43.95mmとかバカなことを書いている、と思ったら、Hozan の誤記をそのまま引き写しているだけか。「規格対応表」では、788の仕様は正しいのに、サムネールでは内径(ID)を外径(OD)と勘違いしたままだ。

で、Park Toolで、44mmの治療をする場合、カッターだけで定価ベース6万弱。これじゃチタンフレームのフェーシング/リーミングをやりたがらない店が多いのは無理もない。IceToolzでも十分行けると思うが、やはりプロなら Park Tool なんだろうなあ。


油圧ディスクブレーキとかなんとかかんとか

油圧ディスクブレーキに関する個人的な感想を書いてみる。 輪行に難あり、または輪行は不可能という幻想 自分もVブレーキから移行した当初(2010年頃)はそう思っていたが、実際やってみると慣れの問題で、輪行は油圧ディスクブレーキを忌避するための決定的な要因にならない。 片道で1回と数...