なぜベストを尽くさないのか

たとえ意味がなくても断面を磨け
本日配信されたDMによると、Stanton Bikes は、衣類も充実させているようである。これなど、結構気に入ったので、Ti のRDハンガーと一緒に6月に注文し、まだ届かない。11日ほど前に催促のメールを出したが返事がない。やる気があるんだかないんだか、なんだかよく分からないが、なんというか、変に気を許せる間柄(?)になると、Dan も油断して放置する傾向があるようだ。

[2013/12/03 追記]
FBから送ったメッセージには返信が来た。先週入荷したから送るとのこと。相変わらずだなあ。

Slackline Ti 経過観察中

作業中の画像はなし。切削油でドロドロで写真など撮影する気にならない。

下の写真は、作業後のカッター(リーマー/フェーサー)。付着したクズは歯ブラシでそれなりに落としている。

削りクズは予想より多く出た。リーミングは、最初のうちかなり抵抗を感じたが、根気よく続けていくうちにスムーズに回転するようになった。

リーミングの抵抗もあったため、初期段階ではフェーシングがうまく行かず、断面に放射状の溝ができたりしたが、最終的にはほぼ平滑に仕上がった。


その後、通勤で舗装路を20km、テストで階段下りや段差上り下りを含めて3時間、前輪に負荷がかかるように意識して乗ってみたが、以前のようなガタつきは発生しなかった。ただ、フロントブレーキだけで停止した際のきしみや、その後のフロントアップでの異音は完全にはなくなっていない。

異音はおそらく、フロントフルブレーキでフォークコラムがボトムパーツを支点に前方へ傾き、その状態が、フロントリフトでフォークが急速に伸びる力でまっすぐに戻ることで発生しているように思える。

フレームに対してはもうこれ以上やることはないはずなので、後は精度の高そうなヘッドセットに交換してみるか。候補は、Chris King InSet 1、もしくは Cane Creek 110 ZS。


そういえば、BBの断面も今ひとつ。BB共締めで使用している MRP AMG は、10kmほど走っただけでずれる。853の時に使用していた Blackspire Stinger がずれることはなかった。

こちらのフェーシングもやってみるか。

Slackline Ti の治療について

IceToolz E181(リンク先は E185、BBツールとのセット)を使用した。ただし、44mmヘッドチューブのフェーシングには対応していないため、E18H リーマー/フェーサーを別途購入(日本では入手不可)。


セットのうち、今回使用した一式はこれ。本体、脱着式ハンドル2本、クイックリリース、プレッシャースプリング、センタリングコーン、そして別売りの ZS 44mm対応リーマー/フェーサー。


たまに見かける「チタンフレームは硬くて削れない」というのはウソ。ピカールで磨いた感じでは全くそのようなことはない。アルミ合金のブレーキレバーがちょっとこすっただけでも表面に傷が付くし。実際にチタンの切削を行っている企業はたくさんあり、それほど特殊な訳ではなさそうである。
硬いとか傷が付きにくいとか幻想を抱いている人は、TiNコーティングと混同して勘違いしてるのか?

いくつか調べたところ、粘り強く熱伝導率が低いため工具が摩耗しやすいことが、チタン切削の難易度を上げているとのことである(ほかにも低ヤング率でびびりやすい、焼き付き易いなどなど)。工具が摩耗しやすいということは、カッター(リーマー/フェーサー)の寿命を縮めることになる。E18Hひとつで9000円近くする。

それから、チタンは削りクズから発火して火災になる危険もある。この削りクズは消化剤が使えないため、消火には乾燥砂を用いる必要がある。水をかけると水素爆発を起こすこともあるらしい。「チタン 切削 火災」で検索すると、なかなか恐ろしい事例が山ほど出てくる。


で、チタンのような難切削材には、それなりの切削油が必要である。今回はこれを使用した。
なんとも間抜けな商品名だが、チタンは豆腐になったりはしない。
「ステンレススチール」を「ステン」と省略した表記をあちこちで見るが、意味がわからない。せめて「ステンレス」にしてくれ。「チューブレス」は「チューブ」で、「セックスレス」は「セックス」なのか?アホか。とはいえ、この切削油の失笑的商品名は「ステンレス」では成り立たないが。

実際の潤滑性能がどうかというと、よく分からない。前回は別の切削油で Slackline 853 のBBをちょびっと削っただけで、リーミングなどは今回が初めてだ。

やってみると、なかなかカッターが入っていかない。やる前にノギスで寸法を確認しているので、バカみたいにチューブを広げすぎることはなさそうだったが、やはり不安である。このまま進めて、ヘッドセットがスカスカで取り付けられなくなったら、Slackline Ti はただの置物になってしまう。


それにしても、日本国内の素人通販ショップでは、Park Tool 788 を、外径43.95mmとかバカなことを書いている、と思ったら、Hozan の誤記をそのまま引き写しているだけか。「規格対応表」では、788の仕様は正しいのに、サムネールでは内径(ID)を外径(OD)と勘違いしたままだ。

で、Park Toolで、44mmの治療をする場合、カッターだけで定価ベース6万弱。これじゃチタンフレームのフェーシング/リーミングをやりたがらない店が多いのは無理もない。IceToolzでも十分行けると思うが、やはりプロなら Park Tool なんだろうなあ。


Slackline Ti のヘッドがいやん

Slackline Ti のヘッドが今ひとつで、853 と同じ感覚で取り付けるとすぐにガタが出る。規格はZS 44mm 。今まで、ZS44/EC49、ZS44、EC34 の取り付けを行ってきたが、どれも特に問題がなかったため、作業ミスの疑いはない。

そもそも、このヘッドチューブの誤差はちょっと大きい(Gary Fisher Wahoo 2009比)。

トップチューブ方向は、チューブが余る。

右側はヘッドセットが余る。縁が白く見えるのは、はみ出したボトムパーツに付着しているアンチシーズグリス。

トップパーツを別の角度から。拡大してよく見ると、結構はみ出しが大きいことに気づいた。

こんなのはよくあることかもしれないが、ヘッドの面出しは今ひとつのようだった。今まで乗ってきた3台のバイク(Gary Fisher Wahoo 2009、Tomac Automatic 120、Slackline 853)は、いずれもフェーシングなしで十分な精度が出ていた。ガタが出たことなど一度もない。それに比べ、HTとしては最も高価なこのTiの精度は残念な感じだ。

山へ行かずとも、近所の河原を半日走り回るだけでずれが生じ、フロントブレーキをかけると停止する少し前に振動が発生する。段差を越えるためにフロントを引き上げるとヘッドが動く音がする。降車してハンドルを5mmほど持ち上げてもはっきりと分かる。
メンテナンススタンドにシートポストを挟んでつるしておくと、ハンドルが右に切れる。まっすぐに直しても、しばらくすると右に切れている。

853 や Automatic 120 より高めのトルクでプリロードボルトを締めても無駄。どんなに調整しても、フォークコラムがまっすぐ入っていないので意味がない。
ヘッドセットを2種類、ステムを5種類試したが、どれも結果は同じ。


フレーム素材は325チタン合金で、ごくありふれたものだが、あちこち探しても「チタンお断り」ばかり。長瀞ツアー参加者に教えてもらった店にコンタクトを取ったところ、フェーシングはやってくれるとのことだったが、症状を説明するとリーミングも必要で、そうなると対応できないとのことだった。


さて、どうしたものか...。

続きは後日。

ねむい

また仕事が詰まり過ぎ。次の更新は来月の予定。Slackline Ti の治療道具がようやくそろった。

今月はなるべく走る

ここまでなかなか快調
今月は普通の勤務なので、お客さんからの電話を気にせずに過ごせるのがありがたい。思い立って登りばかりが長い例のところに行ってみた。今回は降りる駅を変更し、登りを1時間ほど短縮した。
グリップは通勤仕様のErgon GX-1。平地と下りには効果的で、疲労度が圧倒的に違う。これは楽だ。登りでもそんなに違和感がない。手首を鍛えずに物に頼る。





トレールヘッドからも快調。下り始めたらすぐに終わるのは分かっていたので、なるべくゆっくり、時々道を間違えながら進む。


始発には乗らなかったので、この時点で10時を過ぎていたが、日差しがだいぶ弱い。少々蒸し暑く、まだ蝉の鳴き声がちらほら聞こえたが、もはや夏ではない。

この日はフロントに Conti Rubber Queen 2.4 UST、リアに同じく Mountain King II 2.4 UST。RQは新品、MKIIはほとんど使い込んでいないため、非常に安定感があった。路面の状況が良かったせいもあるが、かなり寝かせても滑る心配がない。調子に乗ると骨折しかねないので油断は禁物。

フロントホイール+タイヤを手で持ち上げると明らかに重い。せっかくの軽量ホイールが、1kg超のタイヤで台無しだが、走っているときは全くそのような感じがしない。853と比較してフロントが軽い印象があるのでそのせいかもしれない。登り返しで木の根に押し戻されるようなことがないので結構楽である。

前回は後半にガレ場をつないでいたが、今回はそんな気にもなれなかったため、峠の方へ戻るつもりでまた道を誤る。
今回の迷走では、どちらにも大きめの連続した段差(最大80cm前後)があったが、チェーン落ちはなし。チェーンリングが摩耗してきた際にどうなるかはまだ分からないが、今のところスタビライザー付きのRDと組み合わせればテンショナーは完全に不要という状況だ。見た目も含め、これは非常に良い。

で、結局こっちの方に戻ってくるわけで、この時点でだいぶよれよれな状態。

駅へ向かう道で、フロントタイヤのブリブリ音が低くなっていたため、空気圧を測ってみると25PSI。前の晩に32PSI入れたので、かなりのお漏らしだ。ふかふかした乗り心地はこれが原因だったか。フロントにはサスペンションがあるが、それでもここまでスローパンクが進んでいるとだいぶ違う。

でまあ、翌日がひどいわけで、朝起きて、飯食って寝て、これじゃいかんと河原へ積極的休養に出る。通勤仕様に戻し、だら~んと流しながら走るつもりが、登りをリア何Tまで行けるか試してみたくなる。34Tx25Tで階段横のコンクリ部分を上れることが分かった。この感じだと、もう1枚重いギア(22T)も踏めるような気もする。軽いギアを長い時間回すのは苦手だ。上り坂はぐいぐい踏んでさっさと終わりにしたい。

帰宅してブリーディングをし、ビールを飲んで寝た。

その翌日は筋肉痛がさらに悪化し、朝起きてちょっと出かけて昼飯食って寝たら夜だった。結局4時間以上外へ出たのは連休の初日だけだった。

通勤仕様

新しいギアはちゃきちゃきして良い
交換品の11-32Tカセットが届いた。前が34Tなので、これで山道を登るのはきつい。ロードならコンパクトのインナー程度なので、普段から鍛えていれば何ともないのだろうが、私は完全な運動不足の中年。賓客貧脚の上に肺活量も低い。過労のために頭の中から体の隅々まであちこちおかしい。

ロードと言えば、最初に乗った本格的自転車はプジョーの鉄フレームロードレーサーだった(当時「ロードバイク」なんて単語は使ってなかった)。
前2枚後5枚の計10段。ダウンチューブバンド式のWレバーでフリクション変速、ホイールはでかい蝶ネジみたいなやつで固定する。カンパの鉄レコードやらなんだかとんでもない部品満載の骨董品で、そんな物に乗って塾通いをしていた。今なら間違いなく盗難に遭うだろう。今度写真でも撮りに行くか。


ボルトは黒じゃない方が良いかも
30Tと違い、34Tは普通の取り付け方法で、FC-M770でいえば「Y-1J1 98100」で締結する。30Tのようにスレッドが切っているわけではないので、スモールパーツは捨てないように注意。

ちなみに、上の写真は取り付け方法が間違っている。チェーンリングは30Tと同じように、クランクアームの裏側(BB側)に取り付ける。模様がある面を表にする場合はスペーサーが必要だが、手持ちがなかったため裏返して取り付けた。

正しい向きはこちら。Bikeradar の絶賛記事から。


面倒なのでガイドは外さなかったが、チェーンリングとほぼ同じ大きさなので全く意味がない。

ドイツ製のトイレットペーパー (2)

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