久々のカセット・チェーン掃除

 日曜、ヨシ課長と走った後、またもや異音が。なんだかよく分からんので、ペダルを別のものにしたり、ブレーキパッドを外して確認してみたが、異音はやまず。
ペダリングと異音の発生周期が一致しないので、フリーあたりがおかしいのかと、ロックリングを緩めようとしたらするっと回った。こいつが原因だった(翌週末に試走したところ異音は解消)。

てことで、せっかくだからカセットの分解清掃。以前、フライパンのガラス蓋で大変な効果を確認できたマジックリンを試してみたところ、驚くべき分解力。
まあ、加熱されながらこびりついた脂を溶かすくらいなので、スプロケットの油汚れくらいはチョロいもんなんだろう。

装着してこんな感じ。久々のチャキチャキ音。

せっかくなのでチェーンをサイクロン(CM-5.2)洗浄。洗浄液は食器用洗剤を水で薄めたもの(シマノ SILTEC チェーンの推奨方式)。
 実施前。インナープレートが黒っぽくなり、Sram の GX Eagle Chain みたいでちょっといい感じ。
実施+拭き取り後。インナープレートは大してきれいにならなかったので、乾燥に失敗した臭いパンツ等を使用して拭き取った。

室内で作業するなら、ディグリーザーは臭すぎるので避けたい。洗浄液は燃えるゴミとして捨てるのだが、袋を二重にする程度では収集日まで部屋が臭いままだ。その点、家庭用洗剤なら臭いがきつくないので、収集日の翌日とかに作業しても平気だ。
家庭用なので、もともとの用途に使えるし、単価も安い、近所のスーパーでいくらでも手に入る。水を使用できる部分の洗浄であれば、この手の洗剤は最高である。

ああ、でも緑のマジックリンは臭いな。

微調整

Magura のパッドアクスルには、シマノのような脱落防止の仕組みがない。出荷時には緩み止めが塗布されているが、こういうのは脱着を繰り返しているうちに弱ってくる。
そこでこれ。
Magura純正よりやや長いが、XTRの奴は短すぎ、脱着防止のスナップリングがかからないので、XTの「Y8JZ05000」を使用する。スナップリングは先代XTRの「Y8J716000」でOK。

 取り付けるとこんな感じ。
これで緩み止めがへたってアクスルボルトが緩んでもOK。念のための保険ということで。

これは、たまたまスレッドピッチが一致したからできたのだが、他社のものはどうだろうか?Maguraのパッドアクスルをなくした場合にももちろん適用できる。Magura のスモールパーツはなかなか入手性が悪いので、こういう互換性はありがたい。

そして、いつもの Slik Graphics に作ってもらった 2018年デカール。中身は前年版なので見た目だけ。

Magura 7.P with Storm HC と、PRG PBC-07 with PBR-19

シンタードパッドの効き具合を確認後、いったんMagura純正パッドに戻してみようと言うことで、先土曜日は、オーガニックパッドである 7.P を取り付けていつものところを走ってみた。

やはり、全然効かない。特にリアが効かないので、試しにパッドを前後入れ替えると、今度はフロントが効かなくなった。半分ほど走ってみたが、このままフロント制動不足では楽しくないでしょ、というヨシ課長の勧めに従い、走行前の状態に戻す。

2本目の最後、やや斜度のある短い下りで、フロントのレバーをほぼ握り込んだ状態に保ったところ、ガチョンガチョンやたらとうるさい。どうやら、ローターの穴がパッドの先頭を通過するタイミングで発生しているらしい。面取りすりゃいいのかな?よく分からんけど、次に7.P/Storm HC の組み合わせで走る際はそうしてみよう。

で、帰りの舗装路で、効かないリアブレーキだけを使って下ってみたら、ようやくフロント並みに効くようになった。要するに、Magura のパッドは減りにくくで当たりが出るのが遅いということみたいだ。
ローターがこれくらいになるまでパッドを痛めつけるには、1回以上ガチョンガチョンやる必要がある。

Magura の具合が分かったので、台湾の PRGCycle に戻す。

せっかくなので、こちらもオーガニックパッドを装着し、舗装路で何度かフルブレーキングを実施。こちらは、Magura より早い段階で当たりが出た。シマノのシンタードパッドより少し遅い程度。

ただし、パッドもローターも薄いせいか、ブレーキの感触が若干スポンジーに。計測してみるとこんな感じ。
※値はすべて近似値。
  1. Magura
    Rotors(Storm HC) : 1.96mm
    Pads(7.P) : 2.24mm
  2. PRG Cycle
    Rotors(PBR-19) : 1.82mm
    Pads(PBC-07S) : 1.70mm
Magura の純正ローターが、1.8mm で要交換なので、キャリパーがそれを基準に設計されているとしたら、あまり良い組み合わせではないかもしれない。
Magura 7.P 中途半端に面取り
PRG PBC-07 sintered
PRG のパッドが薄いのは、外付けヒートシンクとの組み合わせを考えてのことだろう。シマノのJ04Cに似せた、交換可能なヒートシンクとセットになるため、バックプレートをぎりぎりまで薄くしたものの、パッドはMagura 7.P 比で0.5mmほど薄くなってしまった。
しかし、ヒートシンクとバックプレートを含めた厚さは、PRGが約1mm薄いので、パッドに0.5mm盛る余地は十分ある。何でこんなに薄くしたのかな~。

一般的にあまり精度が高くない自転車部品だが、ブレーキパッドで0.5mmの差はややでかいかもしれない。
ちなみに、シマノF03C(J04Cの先代)が2.16mm。ベスラBP-046Dが2.04mm。EBC Gold  が 2.37mm。Nukeproof が 2.31mm。SwissStop Disc 30 EXOTherm が2.13mm。おそらく2.00~2.2mmくらいが標準。

パッケージングはこんな感じで、非常に丁寧。まともな台湾製品に共通する特徴で、一つ一つの製品に対して、手を抜かず、きちんと仕上げようという心意気が見て取れる。特に、PRGCycle は今後さらに伸びていく期待がもてる。

今のところ、日本の代理店の扱いは限定的だが、Superstar Components へのOEM(ODM?)もやってるようだし、我こそはという方がいれば、是非PRGCycleに問い合わせて欲しい。

おまけ。Magura Shiftmix。
シフトレバーが遠いので、どうなるか分からなかったが、試しにやってみた。元々クランプタイプのシフターだったので、別途SL-M9000の I-SPEC II カバーと、Magura Shitmix を購入。若干グリップに近づいた(気がする)ため、BL-M985/SL-M9000 の感触に戻った。

この Shiftmix だが、これ自体に位置調整機能はない。調整範囲は、シフター側の水平方向のみ。回転方向は固定されるので、もっとレバーと離した位置にしたいとか、逆に近づけたいと思っても不可能である。使ってみると、意外とこれが良かった。最初からこの位置にすれば良かったんだな。

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