チェーンリングもチタン合金の時代のようです

そして Narrow/Wide は過去の遺物。

Stanton Bikes は、私が購入した当初こそ希少性があったけど、いまやだいたい日本全国に行き渡った感じ。北方四島や尖閣・竹島まで普及したかは分からないが。

で、今回のこれも、メーカーの反応を見る限り日本初のようである。

Narrow/Wide はまあいいんだけど、RDにスタビライザーなかったらどうなの?てのがかねてから疑問で、「非Narrow/Wide, 非アルミ合金」をキーワードにめぼしいものを探して世界中を(電気的に)回っていたところ、Miranda Bike Parts というメーカーを見つけた。

XTRのFC-M980がかなり気に入っているので、チェーンリングだけ買おうとしたところ、BCDがなんと88mm!104mmのは39Tよりでかいのしかないのでどうしようかと悩んだ挙げ句クランクセットを購入。

ショッピングカートに入れて購入手続きに進もう..進めない。何度やっても、ブラウザを変えてもだめ。サーバー側の問題っぽいレスポンスなので、FBからメーカーに質問、営業担当にメール送ってくれとの回答を得る。

最初の返信にはちょっと時間がかかったけど、それ以降はいい感じのペースで話が進み、PayPalで入金し、使用の再確認を済ませたらすぐにFedexで発送してくれた。

スピンドルが24mm/22mmのGXPタイプなので、BBのアダプターをあらかじめ購入しておいたのだが、BBも同梱されてた。

クランクセットは本体がアルミ合金、スピンドルとボルトがチタン合金。ポルトガルの自社工場で生産しているそうだ。
自転車部品メーカーというと、アメリカ・イギリス・日本・ドイツ・台湾、が私の頭に浮かぶが、ポルトガルは初めてだ。sram の X01 Eagle は、大半が台湾製だが、チェーンはポルトガル製。

今までシマノのクランクしか使ったことがないので、GXP式の取り付けには少々面食らった。シマノは樹脂製パーツでプリロードをかけてから、2本のボルトで締結。ステムと同じやり方でわかりやすい。脱落防止パーツも付いてるし。
GXPは1本のでかいボルトで取り付ける、それだけ。60Nmものバカでかいトルクが推奨されてて、たかが自転車部品にと、少々不安になる。

脱落防止の仕組みは、クランクアームとスピンドルとの摩擦抵抗が担っているようで(ISIS嵌合)、クランク本体だけで試しに組み立てたところ、ボルトを外しても素手では外せないくらいになった。取り外しにはコッタレス抜き工具が必要。

一旦取り付けてしまえば、何ら違和感もなく使える。取り付け時のトルクはでかいが、クランクの回転はスムーズ。付属のBB壊れたらChris King + #13アダプターに取り替えよう。

Narrow/Wide と比べると、チェーンリングの抵抗が少なくて漕ぎが軽い。ギア1枚ローに入れたくらい軽い。Narrow/Wide は厚歯の部分が割と大きな抵抗になっているので、かなり鈍感な私でもこの違いは明確に感じ取れた。

チェーンリングの特徴については、日本語のPRがあったのでこちらをどうぞ。

ミランダ(MIRANDA)、自転車クランクセットの新製品インフィニウム(INFINIUM)によって耐性とパフォーマンスの標準を塗り替える

なんだかよくわからない単語がたくさん出てきてそれだけでプラシーボ効果が出そうな勢いである。


Stanton Bikes は幸いなことに代理店に恵まれていい感じになってきたが、Miranda はどうだろうか?今のところUKと欧州合わせて6社にとどまっている。Stanton の、王道を行くような製品に比べると、なかなか奇抜な製品があり、若干勇気がいるかも知れないが、興味がある方はこちらへ

真夏のMTBは体に悪い、その他

とまあ、こんな感じで HC3 レバーに交換。

最初に届いたものは不良品で、プレッシャーピンが付いていなかった。
こんなんでどうやってブレーキをかけろと?取り付けてから気づいた私もだいぶマヌケだが、2個中2個がクソのレバーを出荷するMaguraもなかなかひどい。流通はもう、商品点数も多く、金もなくて検品なんかまともにできないだろうから仕方ないけど、製造もそんな感じなのかな?
こいつらは販売元に返品。

そして別の店から買ったものがこちら(今回取り付けた奴)。
1本外れてるじゃん!
はめたら使えそうだったので、一旦このまま取り付け。

やはりMaguraの品質にはばらつきが大きく、シマノの足下にも及ばない印象である(企業の規模が違うので当然だが)。このHC3についていえば、リーチ調整の目盛りが、裏表でずれている。そのため、片面ではMaxまで達しているのに、反対側ではまだ3/4くらいを示していたり、片方のレバーはリーチ調整後に固定ボルトを締めるとほぼ固定されるのに、もう一方はかなり遊びがあったりする。

Magura は未だに家内制手工業みたいな生産を行ってるんだろうな。

ただし、HC1に比べると指へのあたりが優しく、かなり使いやい。HC1はレバー幅が約16mm、HC3は約14mm。2mmの差に加え、HC3は角が丸いため、これが快適さを増す要因になっているようである。好みの問題ではあるが、MT6を使うなら、少々出費がかさんでも、HC3を使う方が良いと思う。

本当は先週の長瀞、その前週のいつもの山で使いたかったのだが、Maguraの貧弱品質管理のおかげで機会を逸した。そして今週末は天候不良と体調不良とやる気低下で山までは見ず。近所でチョロチョロ試走して残りの時間はダラダラ過ごすか家で仕事だ。まあ、この時期は無理すると体に悪いからこれくらいがちょうど良いかな。

レバー比の調整は、max 振りが気に入った。min にするとローターと接したときの感触がかなり固い。マスターシリンダーのピストンを、ステム寄りに押すのが max、グリップ寄りに押すのが min 。BL-M985 からの乗り換えなら max が良いだろう。

[2017.08.16 追記]
ショップに送った不良レバー、現地で届け先理解不能のため到着に20日ほどかかった。
そして、Maguraの技術者に見せたところ、何の問題もない、という回答だったという連絡がショップから来た。

バカなのかな?

写真見ただけでもダメなのは分かるのに、あのレバーで問題ないというなら、取り付けて走って見ろと言いたい。ブレーキかけられずに死ぬよ?

こんな能力の低い似非技術者がMaguraから出てくるのだったら、まずは写真判定の上で、不良品であることを確定させてから返送すべきだった。

こういう状態が続くようだったら、Maguraには縁がなかったということで、シマノに戻すかもしれない。BL-M985/BR-M985に不満がある訳じゃないし。

SwissStop Exo therm リコール情報

SwissStop Exo Therm のリコール情報

私は購入店からの連絡で知ったんだけど、なんで本家サイトのトップに出てないんだ?
これがその製品。未使用だったから良かったけど、本気の人柱になるところだった。

ブレーキホースは内側が良い

ロードバイクのディスクブレーキに関する議論を読んでると、要不要の感情的な罵り合いに終始していて、まるで宗教論争である。じゃあ、ディスクブレーキが実際にどういうものな?てえ点については放置されていることが多い。輪行できないとか、雨の日でも制動力が圧倒的に落ちないとか。ひどいものになると、ローターに触れただけで大怪我をするとか。

輪行は特に問題ない。マスター側を下にした状態で、2009年から300回以上の輪行。通常片道3時間弱だが、長いときには6時間で問題なし。正しくエア抜きしておけば良い。仮にブレーキフィーリングがふにゃふにゃになった場合でも、正立状態で何度かレバーを握り込めばたいていは元に戻る。

制動力に関しては、安定しているのは間違いないが、水に濡れれば明らかに制動力が落ちる。ロードバイクの場合、雨天走行時にカーボンホイール+リムブレーキで高速走行した場合などと比べれば、ディスクブレーキの方が明らかに良く効くはずだ。

ローターの危険性については、状況設定が曖昧。適切に研がれたHRC63位の包丁であっても、触れただけでは切れない。ディスクブレーキだから、というのではなく、常識的に考えればだいたい分かるものだ。

ちゃんとしたMTBショップで1台MTBを買えば、色々教えてもらえるはず。買わずに知識だけ求めようとするのは人件費の窃盗行為なので慎むべし。よく耳にするのは、MTBショップで勧められたのと同じ商品を無関係な会社の通販で買うとか。


それはともかく、シマノのブレーキキャリパーは、Saint/Zeeが内側、XTR/XT/SLXは外側にホースを取り付けるようになっている。
そしてMagura。

Magura は内側に取り付け、スポークに干渉しないよう、取り付け部分に角度が付いている。今まで見た中ではこれが理想的。取り付けやすいし安全性にも全く問題がない。
手持ちのMT6とXTRを比較した限りでは、細かいところはシマノの方が優れているが、少なくともこの部分に関してはMaguraの方が好ましい。

UST規格の チューブレスタイヤ (2)

しばらく Mavic のサイトを見ていなかったところ、USTリムがなくなっていた。具体的に言うと、XM819、EN821、EX823 。

MTBのチューブレスタイヤは、今はチューブレスレディ(TLR)が主流。私も以前はTLRには懐疑的であったが、USTから切り替えてみると、軽さと安心感でTLR愛好者になってしまった。
USTタイヤは種類が少なく、入手性も悪い。Mavic は、流れに沿ってUSTリムの単体販売をやめたのかと思ったら、最近大変な勢いでUSTを推している。ただしロードホイールに限る。

かなり昔にロードバイクに乗っていた頃は、頻繁なパンクにうんざりしていた。当時はタイヤの性能も低かったんだと思うが、舗装路でパンクしたくないならMTBみたいなにするか、パンクしても良いようにTLRでにするかだ。
TLRならシーラント前提なので、ちょっとした穴ならすぐに塞がる。

ただ、ビードが硬めなので、タイヤによっては1本はめるだけで指の肉が千切れるんじゃないかというくらい痛くなる。
MTBは、荒れた道でのグリップを稼ぐために低圧にしてもパンクしづらくなるというメリットが大きいので、ちょっと面倒でも使う意味がある。ロードでは?ちょっとよく分からない。軽量化とか?走行時のダイレクト感とかバズワードみたいだし。

Mavicの新しい奴は、専用タイヤと合わせた設計で、脱着がしやすいらしい。Mavic以外のタイヤを使用した場合はこういった恩恵を受けられない可能性が高いが、せっかくだからタイヤもMavicで良いのではないだろうか。
ただし、シーラントは必須らしい。シーラントによってバルブコアが詰まるので、時々交換が必要になりそうだ。せいぜい150円くらいからあるし、これはたいした出費ではないな。

久々のカセット・チェーン掃除

 日曜、ヨシ課長と走った後、またもや異音が。なんだかよく分からんので、ペダルを別のものにしたり、ブレーキパッドを外して確認してみたが、異音はやまず。
ペダリングと異音の発生周期が一致しないので、フリーあたりがおかしいのかと、ロックリングを緩めようとしたらするっと回った。こいつが原因だった(翌週末に試走したところ異音は解消)。

てことで、せっかくだからカセットの分解清掃。以前、フライパンのガラス蓋で大変な効果を確認できたマジックリンを試してみたところ、驚くべき分解力。
まあ、加熱されながらこびりついた脂を溶かすくらいなので、スプロケットの油汚れくらいはチョロいもんなんだろう。

装着してこんな感じ。久々のチャキチャキ音。

せっかくなのでチェーンをサイクロン(CM-5.2)洗浄。洗浄液は食器用洗剤を水で薄めたもの(シマノ SILTEC チェーンの推奨方式)。
 実施前。インナープレートが黒っぽくなり、Sram の GX Eagle Chain みたいでちょっといい感じ。
実施+拭き取り後。インナープレートは大してきれいにならなかったので、乾燥に失敗した臭いパンツ等を使用して拭き取った。

室内で作業するなら、ディグリーザーは臭すぎるので避けたい。洗浄液は燃えるゴミとして捨てるのだが、袋を二重にする程度では収集日まで部屋が臭いままだ。その点、家庭用洗剤なら臭いがきつくないので、収集日の翌日とかに作業しても平気だ。
家庭用なので、もともとの用途に使えるし、単価も安い、近所のスーパーでいくらでも手に入る。水を使用できる部分の洗浄であれば、この手の洗剤は最高である。

ああ、でも緑のマジックリンは臭いな。

微調整

Magura のパッドアクスルには、シマノのような脱落防止の仕組みがない。出荷時には緩み止めが塗布されているが、こういうのは脱着を繰り返しているうちに弱ってくる。
そこでこれ。
Magura純正よりやや長いが、XTRの奴は短すぎ、脱着防止のスナップリングがかからないので、XTの「Y8JZ05000」を使用する。スナップリングは先代XTRの「Y8J716000」でOK。

 取り付けるとこんな感じ。
これで緩み止めがへたってアクスルボルトが緩んでもOK。念のための保険ということで。

これは、たまたまスレッドピッチが一致したからできたのだが、他社のものはどうだろうか?Maguraのパッドアクスルをなくした場合にももちろん適用できる。Magura のスモールパーツはなかなか入手性が悪いので、こういう互換性はありがたい。

そして、いつもの Slik Graphics に作ってもらった 2018年デカール。中身は前年版なので見た目だけ。

ドイツ製のトイレットペーパー (2)

To mount the Wolf Tooth ShiftMount (ISV-MM) on Intend Trinity brake lever clamps without purchasing the genuine adapter for the brake , yo...