Crossmax SX フリーハブメンテナンス

Crossmax SX 、初回から、なんかこう、変な共振音が気になりつつも、もう10回ほど使ってみた。しかし、やはり気になるので、メンテナンス方法を探し、バラしてみた。

必要な工具は、ホイールセットに付属する専用工具(325 423 01)と14mmと17mmのコンレンチ。0:10あたりで反フリー側の「308 722 01」を取り外しているが、こちらは外すことができなかった。外れなくても作業はできるのでそのまま続ける。

フリーハブボディーを取り外してみたところ、内部にはオイルがほとんど残っていなかった。
奥に見えるベアリングはNTNの6903Z
0:56 に取り外す「996 107 01」はダストシールで、これがないと内部に砂や泥が浸入し、あっという間にフリーがだめになる。結構汚れるので、ダストシールを取り外したら水で汚れを流し、綿棒などで丁寧に清掃する。
ダストシール以外も、なめても平気なくらいに徹底的に汚れを落とす。

「996 106 01」に含まれるスプリングが非常に小さくて扱いづらい。取り外し・取り付けで紛失する可能性が高いため、写真のように散らかった場所で作業を行うのは感心しない。
取り付ける際は、爪側・ボディー側両方の穴に正しくはまっていることを何度も確認する。手先が不器用な私は爪楊枝を利用した。

専用オイルの「996 136 01」は、ブリスターパックの中でオイルが漏洩したまま販売されている。シマノの純正ミネラルオイルは内蓋があり、このようなことはあり得ない。なんともヌケサクで配慮に欠けたパッケージングだ。

一通り作業を終えると、ラチェット音が少し静かになったが、これは数キロ走るだけで元に戻るだろう。こんな感じでメンテナンスは簡単なので、またしばらくしたら同じようにやる予定。

それにしても、こんな小さな爪2本で走行中の負荷・衝撃に耐えているのだから驚きだ。


で、変な共振音は、専用工具で当たりを出す部品の緩みが原因ではないかと推測している。この部品は、2:30 にあるとおり、当たりを出した後 1/8 回転ほど戻すことになっている。締めすぎると回転が渋くなり、緩めすぎるとガタが出ると思われる。「308 722 01」が緩みを押さえているわけではないので、定期的に状態を確認する必要がありそうだ。

そもそも、手元に届いた時点ですでに正しい位置になかったというのであれば、設計があまり良くないのでは?


なお、Mavic が公開している手順はこちら。



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